【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期のJR根岸線 (横浜駅～大船駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 140万円/坪(42.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -0.7％( -1.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 97 件(１年前(2023年)に比べて -32.6％( -47件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 17.2年から +21.9 ％増)。平均土地面積は 46.3 坪 (昨年 47.2 坪から -2.0 ％減)。平均建物面積は 40.6 坪 (昨年 45.3 坪から -10.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。横浜駅、石川町駅、山手駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは石川町駅で昨年に比べ +60.2 ％、坪単価は 213 万円/坪となった。
上位 2 駅(石川町駅、山手駅)は +51.4 ％(坪単価 +59.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(磯子駅、新杉田駅)は -33.0 ％(坪単価 -51.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 19.0 分 → 2024年 16.6 分、-12.9 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.2 年 → 2024年 20.9 年、+21.9 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 34.6 ％ → 2024年 23.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.8 ％ → 2024年 16.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 216万円/坪(65.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +22.9％( +40.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった磯子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.8万円/坪(27.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -41.1％( -64.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR根岸線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 横浜駅 | 216万/坪 (10.5年/33.3坪) | 176万/坪 (23.5年/30.4坪) | 150万/坪 (8.5年/37.6坪) |
| 桜木町駅 | - | 187万/坪 (18.5年/30.3坪) | 157万/坪 (43.5年/18.2坪) |
| 関内駅 | - | 191万/坪 (38.0年/59.0坪) | 177万/坪 (27.9年/76.6坪) |
| 石川町駅 | 213万/坪 (22.9年/27.2坪) | 133万/坪 (30.7年/38.7坪) | 154万/坪 (12.0年/20.0坪) |
| 山手駅 | 132万/坪 (29.2年/37.6坪) | 92.6万/坪 (27.5年/53.5坪) | 165万/坪 (24.3年/72.0坪) |
| 根岸駅 | 123万/坪 (14.0年/27.6坪) | 142万/坪 (10.2年/33.6坪) | 116万/坪 (23.4年/35.0坪) |
| 磯子駅 | 91.8万/坪 (40.5年/43.9坪) | 156万/坪 (20.2年/40.3坪) | 134万/坪 (21.0年/62.2坪) |
| 新杉田駅 | 118万/坪 (24.0年/21.2坪) | 158万/坪 (-0.50年/15.1坪) | 91.9万/坪 (30.5年/43.4坪) |
| 洋光台駅 | 146万/坪 (18.7年/58.4坪) | 157万/坪 (15.0年/55.3坪) | 168万/坪 (5.5年/43.6坪) |
| 港南台駅 | 128万/坪 (23.5年/57.1坪) | 127万/坪 (21.3年/56.4坪) | 124万/坪 (22.8年/66.5坪) |
| 本郷台駅 | 141万/坪 (15.3年/52.6坪) | 129万/坪 (14.9年/51.2坪) | 137万/坪 (14.0年/60.9坪) |
| 大船駅 | 150万/坪 (20.0年/52.7坪) | 141万/坪 (11.1年/45.8坪) | 124万/坪 (19.3年/45.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
石川町駅 213.0 万/坪(昨年同期比 +60.2 ％)
石川町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 213万円/坪(64.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +60.2％( +80.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -57.1％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 30.7年から -25.5 ％減)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 38.7 坪から -29.6 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 112.6 坪から -75.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.7 年 → 2024年 22.9 年、-25.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 100.0 ％)
山手駅 132.1 万/坪(昨年同期比 +42.7 ％)
山手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +42.7％( +39.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて +180.0％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.2年(昨年 27.5年から +6.1 ％増)。平均土地面積は 37.6 坪 (昨年 53.5 坪から -29.8 ％減)。平均建物面積は 29.4 坪 (昨年 59.9 坪から -50.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 80.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
磯子駅 91.8 万/坪(昨年同期比 -41.1 ％)
磯子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.8万円/坪(27.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -41.1％( -64.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.5年(昨年 20.2年から +100.8 ％増)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 40.3 坪から +8.7 ％増)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 28.2 坪から +9.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 16.7 分 → 2024年 12.5 分、-25.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 20.2 年 → 2024年 40.5 年、+100.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
新杉田駅 118.5 万/坪(昨年同期比 -25.0 ％)
新杉田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -25.0％( -39.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 -0.5年から -4917.3 ％減)。平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 15.1 坪から +40.0 ％増)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 27.2 坪から -5.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 -0.5 年 → 2024年 24.0 年、-4917.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.0 分 → 2024年 12.5 分、+38.9 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示