【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜12月期のJR根岸線 (横浜駅～大船駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +10.3％( +14.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 545 件(１年前(2022年)に比べて -9.5％( -57件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 19.6年から +1.2 ％増)。平均土地面積は 52.1 坪 (昨年 52.3 坪から -0.5 ％減)。平均建物面積は 46.1 坪 (昨年 39.3 坪から +17.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が減少。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。横浜駅、桜木町駅、磯子駅、新杉田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは磯子駅で昨年に比べ +51.9 ％、坪単価は 184 万円/坪となった。
上位 2 駅(磯子駅、桜木町駅)は +42.5 ％(坪単価 +58.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(石川町駅、港南台駅)は -2.9 ％(坪単価 -5.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 0.2 ％ → 2023年 1.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 29.9 ％ → 2023年 32.1 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 5.9 ％ → 2023年 3.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 4.4 ％ → 2023年 4.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった桜木町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 219万円/坪(66.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +33.1％( +54.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった港南台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +0.4％( +0.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 100 件(１年前(2022年)に比べて -15.3％( -18件/坪)と不調に推移しています。)。
| JR根岸線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 横浜駅 | 218万/坪 (26.2年/41.6坪) | 169万/坪 (21.2年/52.0坪) | 178万/坪 (18.3年/51.8坪) |
| 桜木町駅 | 219万/坪 (16.2年/54.1坪) | 164万/坪 (36.3年/25.7坪) | 155万/坪 (27.4年/38.9坪) |
| 関内駅 | 198万/坪 (39.4年/77.4坪) | 176万/坪 (29.0年/64.4坪) | 196万/坪 (51.3年/43.9坪) |
| 石川町駅 | 163万/坪 (26.0年/48.3坪) | 174万/坪 (17.7年/30.9坪) | 132万/坪 (26.1年/32.9坪) |
| 山手駅 | 154万/坪 (20.5年/50.7坪) | 141万/坪 (24.7年/65.3坪) | 139万/坪 (19.1年/46.0坪) |
| 根岸駅 | 132万/坪 (12.0年/31.7坪) | 123万/坪 (19.6年/40.0坪) | 116万/坪 (13.6年/37.0坪) |
| 磯子駅 | 184万/坪 (19.9年/52.7坪) | 121万/坪 (19.8年/47.8坪) | 113万/坪 (17.9年/40.0坪) |
| 新杉田駅 | 161万/坪 (21.4年/44.1坪) | 125万/坪 (18.6年/46.3坪) | 116万/坪 (17.0年/38.3坪) |
| 洋光台駅 | 157万/坪 (15.4年/54.8坪) | 149万/坪 (11.1年/49.3坪) | 149万/坪 (9.2年/48.2坪) |
| 港南台駅 | 131万/坪 (23.8年/62.9坪) | 130万/坪 (22.3年/61.1坪) | 120万/坪 (17.9年/54.6坪) |
| 本郷台駅 | 136万/坪 (18.8年/55.2坪) | 132万/坪 (16.0年/51.4坪) | 117万/坪 (17.8年/49.4坪) |
| 大船駅 | 144万/坪 (16.3年/50.8坪) | 129万/坪 (17.6年/50.5坪) | 120万/坪 (16.9年/47.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
磯子駅 183.9 万/坪(昨年同期比 +51.9 ％)
磯子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 184万円/坪(55.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +51.9％( +62.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(１年前(2022年)に比べて -40.7％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.9年(昨年 19.8年から +0.6 ％増)。平均土地面積は 52.7 坪 (昨年 47.8 坪から +10.2 ％増)。平均建物面積は 68.7 坪 (昨年 35.3 坪から +94.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 28.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 37.5 ％ → 2023年 28.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.5 ％ → 2023年 14.3 ％)
桜木町駅 218.7 万/坪(昨年同期比 +33.1 ％)
桜木町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 219万円/坪(66.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +33.1％( +54.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.2年(昨年 36.3年から -55.3 ％減)。平均土地面積は 54.1 坪 (昨年 25.7 坪から +110.3 ％増)。平均建物面積は 133.2 坪 (昨年 104.1 坪から +28.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 36.3 年 → 2023年 16.2 年、-55.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 8.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 33.3 ％)
石川町駅 163.2 万/坪(昨年同期比 -6.3 ％)
石川町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 163万円/坪(49.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -6.3％( -10.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 35 件(１年前(2022年)に比べて +29.6％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 17.7年から +46.8 ％増)。平均土地面積は 48.3 坪 (昨年 30.9 坪から +56.5 ％増)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 32.0 坪から +70.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.8 ％ → 2023年 21.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 17.7 年 → 2023年 26.0 年、+46.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 10.3 分 → 2023年 14.1 分、+36.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 15.4 ％ → 2023年 25.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 19.2 ％ → 2023年 28.6 ％)
港南台駅 130.9 万/坪(昨年同期比 +0.4 ％)
港南台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +0.4％( +0.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 100 件(１年前(2022年)に比べて -15.3％( -18件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 22.3年から +6.8 ％増)。平均土地面積は 62.9 坪 (昨年 61.1 坪から +3.0 ％増)。平均建物面積は 39.2 坪 (昨年 34.5 坪から +13.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 2.6 ％ → 2023年 3.1 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 21.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 29.3 ％ → 2023年 31.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示