【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期のJR根岸線 (横浜駅～大船駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 142万円/坪(43.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +13.2％( +16.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 138 件(１年前(2021年)に比べて -34.9％( -74件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.9年(昨年 16.9年から +11.7 ％増)。平均土地面積は 52.8 坪 (昨年 45.7 坪から +15.4 ％増)。平均建物面積は 38.8 坪 (昨年 34.7 坪から +11.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。横浜駅、根岸駅、大船駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは石川町駅で昨年に比べ +109.3 ％、坪単価は 205 万円/坪となった。
上位 2 駅(石川町駅、横浜駅)は +68.6 ％(坪単価 +72.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(洋光台駅、磯子駅)は -6.1 ％(坪単価 -7.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.6 ％ → 2022年 3.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 27.2 ％ → 2022年 25.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 16.9 年 → 2022年 18.9 年、+11.7 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 43.2 ％ → 2022年 32.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 14.1 ％ → 2022年 17.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった石川町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 205万円/坪(62.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +109.3％( +107.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2021年)に比べて +200.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった磯子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.3万円/坪(25.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -6.1％( -5.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR根岸線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 横浜駅 | 172万/坪 (23.3年/52.9坪) | 135万/坪 (21.7年/41.3坪) | 168万/坪 (12.1年/36.5坪) |
| 桜木町駅 | - | 170万/坪 (16.9年/43.9坪) | 143万/坪 (36.8年/30.3坪) |
| 関内駅 | 192万/坪 (40.9年/19.7坪) | 196万/坪 (51.3年/43.9坪) | 122万/坪 (35.3年/49.9坪) |
| 石川町駅 | 205万/坪 (20.6年/21.7坪) | 97.9万/坪 (28.9年/34.8坪) | 154万/坪 (27.8年/33.0坪) |
| 山手駅 | 133万/坪 (22.3年/83.0坪) | 139万/坪 (18.5年/40.5坪) | 130万/坪 (9.9年/29.1坪) |
| 根岸駅 | 146万/坪 (13.0年/39.2坪) | 118万/坪 (9.5年/33.8坪) | 123万/坪 (5.9年/40.6坪) |
| 磯子駅 | 84.3万/坪 (28.9年/41.8坪) | 89.7万/坪 (19.8年/59.0坪) | 137万/坪 (16.8年/42.6坪) |
| 新杉田駅 | 133万/坪 (15.8年/52.2坪) | 125万/坪 (10.7年/31.3坪) | 93.7万/坪 (27.3年/34.0坪) |
| 洋光台駅 | 140万/坪 (11.8年/56.0坪) | 149万/坪 (9.5年/52.3坪) | 164万/坪 (2.7年/45.1坪) |
| 港南台駅 | 135万/坪 (22.0年/64.0坪) | 117万/坪 (17.7年/53.2坪) | 120万/坪 (9.8年/47.1坪) |
| 本郷台駅 | 132万/坪 (18.0年/53.2坪) | 134万/坪 (12.7年/43.2坪) | 108万/坪 (15.2年/45.4坪) |
| 大船駅 | 130万/坪 (16.4年/48.8坪) | 108万/坪 (21.5年/47.5坪) | 95.2万/坪 (19.3年/65.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
石川町駅 205.0 万/坪(昨年同期比 +109.3 ％)
石川町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 205万円/坪(62.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +109.3％( +107.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2021年)に比べて +200.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.6年(昨年 28.9年から -28.7 ％減)。平均土地面積は 21.7 坪 (昨年 34.8 坪から -37.7 ％減)。平均建物面積は 23.2 坪 (昨年 35.3 坪から -34.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 28.9 年 → 2022年 20.6 年、-28.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 15.0 分 → 2022年 9.0 分、-40.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 12.5 ％)
横浜駅 172.5 万/坪(昨年同期比 +27.8 ％)
横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 172万円/坪(52.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +27.8％( +37.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2021年)に比べて +14.3％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 21.7年から +7.2 ％増)。平均土地面積は 52.9 坪 (昨年 41.3 坪から +28.3 ％増)。平均建物面積は 47.8 坪 (昨年 49.3 坪から -2.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 28.6 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 17.0 分 → 2022年 19.0 分、+11.8 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 28.6 ％ → 2022年 12.5 ％)
洋光台駅 139.6 万/坪(昨年同期比 -6.1 ％)
洋光台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 140万円/坪(42.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -6.1％( -9.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 9 件(１年前(2021年)に比べて -62.5％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.8年(昨年 9.5年から +24.3 ％増)。平均土地面積は 56.0 坪 (昨年 52.3 坪から +7.0 ％増)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 34.2 坪から -4.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 9.5 年 → 2022年 11.8 年、+24.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 13.8 分 → 2022年 17.6 分、+27.4 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 70.8 ％ → 2022年 55.6 ％)
磯子駅 84.3 万/坪(昨年同期比 -6.1 ％)
磯子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.3万円/坪(25.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -6.1％( -5.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.9年(昨年 19.8年から +46.4 ％増)。平均土地面積は 41.8 坪 (昨年 59.0 坪から -29.1 ％減)。平均建物面積は 40.3 坪 (昨年 35.5 坪から +13.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 20.0 分 → 2022年 16.5 分、-17.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 19.8 年 → 2022年 28.9 年、+46.4 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示