【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期のJR根岸線 (横浜駅~大船駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +1.3%( +1.7万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 147 件(1年前(2021年)に比べて -26.1%( -52件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 17.9年から +7.2 %増)。平均土地面積は 47.6 坪 (昨年 48.5 坪から -1.8 %減)。平均建物面積は 34.7 坪 (昨年 37.5 坪から -7.6 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。新杉田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新杉田駅で昨年に比べ +60.2 %、坪単価は 138 万円/坪となった。
上位 2 駅(新杉田駅、本郷台駅)は +37.4 %(坪単価 +33.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(横浜駅、山手駅)は -30.5 %(坪単価 -73.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.8 % → 2022年 4.6 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.1 % → 2022年 4.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 24.7 % → 2022年 28.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.5 % → 2022年 20.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった石川町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +11.8%( +17.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2021年)に比べて +25.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった根岸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +1.6%( +1.8万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2021年)に比べて +16.7%( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
JR根岸線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
横浜駅 | 147万/坪 (25.9年/61.6坪) | 272万/坪 (13.7年/67.3坪) | 153万/坪 (24.6年/73.9坪) |
桜木町駅 | - | 146万/坪 (25.5年/39.3坪) | 149万/坪 (10.0年/15.1坪) |
関内駅 | 223万/坪 (24.0年/101坪) | - | 197万/坪 (44.8年/77.7坪) |
石川町駅 | 167万/坪 (16.9年/38.7坪) | 149万/坪 (16.8年/35.4坪) | 143万/坪 (36.2年/51.7坪) |
山手駅 | 125万/坪 (25.3年/35.3坪) | 147万/坪 (15.9年/42.6坪) | 129万/坪 (16.7年/30.6坪) |
根岸駅 | 113万/坪 (23.3年/44.2坪) | 111万/坪 (16.2年/28.2坪) | 130万/坪 (15.9年/47.0坪) |
磯子駅 | 124万/坪 (17.0年/40.1坪) | 112万/坪 (18.9年/41.7坪) | 89.6万/坪 (23.4年/45.8坪) |
新杉田駅 | 138万/坪 (13.0年/34.8坪) | 85.9万/坪 (26.7年/53.4坪) | 80.5万/坪 (25.0年/175坪) |
洋光台駅 | 134万/坪 (10.6年/46.9坪) | 144万/坪 (6.8年/43.7坪) | 128万/坪 (14.2年/49.6坪) |
港南台駅 | 122万/坪 (20.4年/52.8坪) | 116万/坪 (23.0年/60.8坪) | 113万/坪 (16.0年/59.3坪) |
本郷台駅 | 123万/坪 (15.8年/46.2坪) | 107万/坪 (19.8年/46.6坪) | 109万/坪 (12.1年/54.8坪) |
大船駅 | 131万/坪 (16.6年/53.6坪) | 118万/坪 (16.7年/48.4坪) | 102万/坪 (23.3年/57.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新杉田駅 137.6 万/坪(昨年同期比 +60.2 %)
新杉田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +60.2%( +51.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.0年(昨年 26.7年から -51.3 %減)。平均土地面積は 34.8 坪 (昨年 53.4 坪から -34.9 %減)。平均建物面積は 56.7 坪 (昨年 23.7 坪から +139.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 26.7 年 → 2022年 13.0 年、-51.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 15.7 分 → 2022年 7.5 分、-52.1 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 50.0 %)
本郷台駅 122.8 万/坪(昨年同期比 +14.6 %)
本郷台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 123万円/坪(37.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +14.6%( +15.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 17 件(1年前(2021年)に比べて -41.4%( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 19.8年から -20.4 %減)。平均土地面積は 46.2 坪 (昨年 46.6 坪から -1.0 %減)。平均建物面積は 31.9 坪 (昨年 44.4 坪から -28.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 19.8 年 → 2022年 15.8 年、-20.4 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 34.5 % → 2022年 17.6 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 41.4 % → 2022年 47.1 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 17.0 分 → 2022年 21.1 分、+24.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.2 % → 2022年 17.6 %)
横浜駅 146.9 万/坪(昨年同期比 -45.9 %)
横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 147万円/坪(44.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -45.9%( -124.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.9年(昨年 13.7年から +89.3 %増)。平均土地面積は 61.6 坪 (昨年 67.3 坪から -8.5 %減)。平均建物面積は 45.8 坪 (昨年 51.4 坪から -10.9 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 13.7 年 → 2022年 25.9 年、+89.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 12.5 分 → 2022年 16.9 分、+34.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 37.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 % → 2022年 12.5 %)
山手駅 124.7 万/坪(昨年同期比 -15.0 %)
山手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -15.0%( -22.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 22 件(1年前(2021年)に比べて -29.0%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 15.9年から +58.7 %増)。平均土地面積は 35.3 坪 (昨年 42.6 坪から -17.3 %減)。平均建物面積は 34.2 坪 (昨年 37.5 坪から -8.6 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 6.7 % → 2022年 9.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 15.9 年 → 2022年 25.3 年、+58.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 38.1 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 13.3 % → 2022年 28.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示