【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期のJR根岸線 (横浜駅~大船駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -18.2%( -26.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 149 件(1年前(2019年)に比べて +44.7%( +46件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 15.4年から +26.1 %増)。平均土地面積は 54.1 坪 (昨年 41.7 坪から +29.8 %増)。平均建物面積は 53.0 坪 (昨年 40.8 坪から +29.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。磯子駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは磯子駅で昨年に比べ +9.5 %、坪単価は 89.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(磯子駅、根岸駅)は +6.0 %(坪単価 +5.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(横浜駅、桜木町駅)は -47.5 %(坪単価 -145.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 1.0 % → 2020年 2.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 5.8 % → 2020年 8.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 15.4 年 → 2020年 19.4 年、+26.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 % → 2020年 21.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 48.0 % → 2020年 38.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 153万円/坪(46.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -56.4%( -198.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2019年)に比べて +33.3%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新杉田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.5万円/坪(24.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -14.8%( -14.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR根岸線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
横浜駅 | 153万/坪 (24.6年/73.9坪) | 351万/坪 (18.7年/42.6坪) | 226万/坪 (38.4年/26.2坪) |
桜木町駅 | 149万/坪 (10.0年/15.1坪) | 243万/坪 (18.0年/23.2坪) | 80.6万/坪 (26.0年/28.7坪) |
関内駅 | 197万/坪 (44.8年/77.7坪) | - | 77.3万/坪 (33.7年/59.5坪) |
石川町駅 | 143万/坪 (36.2年/51.7坪) | 167万/坪 (14.0年/27.2坪) | 120万/坪 (29.2年/16.4坪) |
山手駅 | 129万/坪 (16.7年/30.6坪) | 138万/坪 (20.6年/32.5坪) | 171万/坪 (20.7年/43.6坪) |
根岸駅 | 130万/坪 (15.9年/47.0坪) | 126万/坪 (8.2年/41.4坪) | 128万/坪 (21.7年/33.3坪) |
磯子駅 | 89.6万/坪 (23.4年/45.8坪) | 81.8万/坪 (12.0年/35.3坪) | 147万/坪 (4.1年/40.8坪) |
新杉田駅 | 80.5万/坪 (25.0年/175坪) | 94.5万/坪 (15.7年/22.7坪) | 80.2万/坪 (28.4年/66.2坪) |
洋光台駅 | 128万/坪 (14.2年/49.6坪) | 144万/坪 (6.4年/41.1坪) | 157万/坪 (13.7年/51.4坪) |
港南台駅 | 113万/坪 (16.0年/59.3坪) | 118万/坪 (16.4年/39.6坪) | 115万/坪 (19.8年/59.4坪) |
本郷台駅 | 109万/坪 (12.1年/54.8坪) | 147万/坪 (18.9年/59.7坪) | 125万/坪 (9.2年/37.9坪) |
大船駅 | 102万/坪 (23.3年/57.1坪) | 120万/坪 (19.5年/48.7坪) | 116万/坪 (15.5年/48.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
磯子駅 89.6 万/坪(昨年同期比 +9.5 %)
磯子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.6万円/坪(27.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +9.5%( +7.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2019年)に比べて +166.7%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.4年(昨年 12.0年から +94.8 %増)。平均土地面積は 45.8 坪 (昨年 35.3 坪から +29.8 %増)。平均建物面積は 36.1 坪 (昨年 28.7 坪から +25.6 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 12.0 年 → 2020年 23.4 年、+94.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 17.0 分 → 2020年 18.9 分、+11.0 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 50.0 %)
根岸駅 129.7 万/坪(昨年同期比 +2.6 %)
根岸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +2.6%( +3.2万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 13 件(1年前(2019年)に比べて -23.5%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.9年(昨年 8.2年から +94.0 %増)。平均土地面積は 47.0 坪 (昨年 41.4 坪から +13.6 %増)。平均建物面積は 49.5 坪 (昨年 38.2 坪から +29.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 16.9 分 → 2020年 13.3 分、-21.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 5.9 % → 2020年 30.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 % → 2020年 9.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 8.2 年 → 2020年 15.9 年、+94.0 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 6.7 % → 2020年 27.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 73.3 % → 2020年 54.5 %)
横浜駅 153.3 万/坪(昨年同期比 -56.4 %)
横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 153万円/坪(46.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -56.4%( -198.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2019年)に比べて +33.3%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 18.7年から +31.9 %増)。平均土地面積は 73.9 坪 (昨年 42.6 坪から +73.5 %増)。平均建物面積は 117.5 坪 (昨年 96.3 坪から +22.1 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 12.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 18.7 年 → 2020年 24.6 年、+31.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 12.2 分 → 2020年 14.8 分、+21.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 37.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 12.5 %)
桜木町駅 148.8 万/坪(昨年同期比 -38.7 %)
桜木町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 149万円/坪(45.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -38.7%( -93.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.0年(昨年 18.0年から -44.4 %減)。平均土地面積は 15.1 坪 (昨年 23.2 坪から -34.8 %減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 105.9 坪から -71.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 18.0 年 → 2020年 10.0 年、-44.4 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 6.3 分 → 2020年 11.0 分、+73.7 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示