【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜12月期のJR御殿場線 (国府津駅～谷峨駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.4万円/坪(22.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +3.2％( +2.4万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 82 件(１年前(2022年)に比べて +12.3％( +9件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 11.2年(昨年 18.0年から -37.6 ％減)。平均土地面積は 57.2 坪 (昨年 48.3 坪から +18.5 ％増)。平均建物面積は 33.5 坪 (昨年 31.8 坪から +5.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。下曽我駅、上大井駅、東山北駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは上大井駅で昨年に比べ +82.5 ％、坪単価は 86.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(上大井駅、下曽我駅)は +53.7 ％(坪単価 +26.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(山北駅、国府津駅)は -9.8 ％(坪単価 -4.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 18.0 年 → 2023年 11.2 年、-37.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 14.8 分 → 2023年 12.9 分、-12.4 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 26.1 ％ → 2023年 60.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 10.1 ％ → 2023年 21.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった上大井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.7万円/坪(26.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +82.5％( +39.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった山北駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.7万円/坪(9.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -18.1％( -7.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -33.3％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR御殿場線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 国府津駅 | 86.5万/坪 (9.6年/54.9坪) | 87.9万/坪 (15.3年/45.1坪) | 63.2万/坪 (21.4年/54.6坪) |
| 下曽我駅 | 73.1万/坪 (13.8年/49.5坪) | 58.5万/坪 (21.9年/51.6坪) | 53.2万/坪 (22.6年/68.9坪) |
| 上大井駅 | 86.7万/坪 (14.6年/80.7坪) | 47.5万/坪 (36.5年/42.7坪) | 32.3万/坪 (41.3年/87.3坪) |
| 相模金子駅 | 74.6万/坪 (6.7年/52.5坪) | 69.7万/坪 (14.1年/49.9坪) | 90.3万/坪 (4.0年/49.7坪) |
| 松田駅 | 53.6万/坪 (31.8年/48.4坪) | 46.4万/坪 (34.9年/54.5坪) | - |
| 東山北駅 | 33.1万/坪 (50.5年/151坪) | 26.9万/坪 (27.3年/48.4坪) | 55.1万/坪 (13.5年/69.0坪) |
| 山北駅 | 31.7万/坪 (28.0年/97.2坪) | 38.7万/坪 (18.0年/54.5坪) | 28.9万/坪 (34.9年/102坪) |
| 谷峨駅 | - | 107万/坪 (11.0年/99.8坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
上大井駅 86.7 万/坪(昨年同期比 +82.5 ％)
上大井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.7万円/坪(26.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +82.5％( +39.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 36.5年から -60.0 ％減)。平均土地面積は 80.7 坪 (昨年 42.7 坪から +89.1 ％増)。平均建物面積は 40.3 坪 (昨年 30.3 坪から +33.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 36.5 年 → 2023年 14.6 年、-60.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 10.8 分 → 2023年 15.3 分、+42.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
下曽我駅 73.1 万/坪(昨年同期比 +24.9 ％)
下曽我駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.1万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +24.9％( +14.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2022年)に比べて +22.2％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 21.9年から -36.8 ％減)。平均土地面積は 49.5 坪 (昨年 51.6 坪から -4.1 ％減)。平均建物面積は 28.9 坪 (昨年 30.6 坪から -5.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 21.9 年 → 2023年 13.8 年、-36.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 16.6 分 → 2023年 14.7 分、-11.0 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 62.5 ％ → 2023年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 11.1 ％ → 2023年 9.1 ％)
山北駅 31.7 万/坪(昨年同期比 -18.1 ％)
山北駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.7万円/坪(9.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -18.1％( -7.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -33.3％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 18.0年から +55.9 ％増)。平均土地面積は 97.2 坪 (昨年 54.5 坪から +78.5 ％増)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 28.0 坪から -5.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 23.0 分 → 2023年 16.5 分、-28.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 ％ → 2023年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 18.0 年 → 2023年 28.0 年、+55.9 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 33.3 ％)
国府津駅 86.5 万/坪(昨年同期比 -1.6 ％)
国府津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.5万円/坪(26.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -1.6％( -1.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 29 件(１年前(2022年)に比べて -23.7％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.6年(昨年 15.3年から -36.9 ％減)。平均土地面積は 54.9 坪 (昨年 45.1 坪から +21.6 ％増)。平均建物面積は 37.6 坪 (昨年 32.8 坪から +14.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 15.3 年 → 2023年 9.6 年、-36.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 36.1 ％ → 2023年 64.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 14.4 分 → 2023年 18.4 分、+28.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示