【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR南武線 (川崎駅～稲田堤駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +1.6％( +2.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 139 件(１年前(2023年)に比べて -13.7％( -22件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 18.4年から -14.3 ％減)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 35.0 坪から -18.0 ％減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 35.9 坪から -5.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。向河原駅、武蔵溝ノ口駅、稲田堤駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは武蔵溝ノ口駅で昨年に比べ +55.1 ％、坪単価は 267 万円/坪となった。
上位 2 駅(武蔵溝ノ口駅、稲田堤駅)は +38.8 ％(坪単価 +62.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(中野島駅、登戸駅)は -23.1 ％(坪単価 -40.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 18.4 年 → 2024年 15.8 年、-14.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.2 ％ → 2024年 9.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 17.9 ％ → 2024年 12.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 1.3 ％ → 2024年 0.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった武蔵溝ノ口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 267万円/坪(80.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +55.1％( +94.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった中野島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -25.2％( -38.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -70.0％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR南武線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川崎駅 | 162万/坪 (15.2年/26.4坪) | 155万/坪 (24.8年/39.6坪) | 150万/坪 (19.7年/45.1坪) |
| 尻手駅 | 147万/坪 (20.3年/33.3坪) | 136万/坪 (25.6年/20.2坪) | 157万/坪 (12.5年/22.0坪) |
| 矢向駅 | 156万/坪 (18.5年/22.3坪) | 168万/坪 (13.4年/24.4坪) | 160万/坪 (14.9年/25.9坪) |
| 鹿島田駅 | 169万/坪 (21.9年/25.7坪) | 156万/坪 (20.1年/20.7坪) | 184万/坪 (9.4年/22.0坪) |
| 平間駅 | 195万/坪 (12.6年/31.8坪) | 167万/坪 (19.1年/22.9坪) | 196万/坪 (5.0年/23.9坪) |
| 向河原駅 | 202万/坪 (5.3年/26.7坪) | 165万/坪 (24.3年/32.8坪) | 210万/坪 (19.3年/71.8坪) |
| 武蔵小杉駅 | 256万/坪 (5.8年/28.2坪) | 287万/坪 (13.1年/28.7坪) | 155万/坪 (22.2年/35.0坪) |
| 武蔵中原駅 | 171万/坪 (19.5年/27.4坪) | 155万/坪 (16.7年/47.0坪) | 172万/坪 (19.5年/41.7坪) |
| 武蔵新城駅 | 176万/坪 (10.8年/24.5坪) | 189万/坪 (15.1年/28.8坪) | 162万/坪 (15.7年/33.4坪) |
| 武蔵溝ノ口駅 | 267万/坪 (0.25年/18.2坪) | 172万/坪 (11.3年/22.7坪) | 243万/坪 (0.25年/22.7坪) |
| 津田山駅 | 165万/坪 (11.5年/36.3坪) | 138万/坪 (10.3年/26.5坪) | 178万/坪 (16.9年/34.0坪) |
| 久地駅 | 144万/坪 (17.7年/25.4坪) | 148万/坪 (16.0年/36.7坪) | 139万/坪 (18.6年/31.6坪) |
| 宿河原駅 | 150万/坪 (18.8年/36.1坪) | 157万/坪 (19.1年/38.0坪) | 196万/坪 (20.3年/52.5坪) |
| 登戸駅 | 162万/坪 (16.7年/70.1坪) | 206万/坪 (7.4年/31.3坪) | 162万/坪 (7.3年/17.4坪) |
| 中野島駅 | 114万/坪 (31.3年/14.6坪) | 152万/坪 (13.6年/22.1坪) | 154万/坪 (11.8年/39.5坪) |
| 稲田堤駅 | 167万/坪 (0.25年/18.2坪) | 137万/坪 (20.0年/76.1坪) | 156万/坪 (14.3年/35.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
武蔵溝ノ口駅 267.1 万/坪(昨年同期比 +55.1 ％)
武蔵溝ノ口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 267万円/坪(80.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +55.1％( +94.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 0.3年(昨年 11.3年から -97.8 ％減)。平均土地面積は 18.2 坪 (昨年 22.7 坪から -20.0 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 29.5 坪から +2.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 11.3 年 → 2024年 0.3 年、-97.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 12.0 分 → 2024年 9.5 分、-20.8 ％と大きく減少)
稲田堤駅 167.5 万/坪(昨年同期比 +22.6 ％)
稲田堤駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +22.6％( +30.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.3年(昨年 20.0年から -98.7 ％減)。平均土地面積は 18.2 坪 (昨年 76.1 坪から -76.1 ％減)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 54.0 坪から -58.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 20.0 年 → 2024年 0.3 年、-98.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 100.0 ％)
中野島駅 113.9 万/坪(昨年同期比 -25.2 ％)
中野島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -25.2％( -38.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -70.0％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.3年(昨年 13.6年から +130.6 ％増)。平均土地面積は 14.6 坪 (昨年 22.1 坪から -33.8 ％減)。平均建物面積は 23.7 坪 (昨年 29.6 坪から -20.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.6 分 → 2024年 7.0 分、-34.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 13.6 年 → 2024年 31.3 年、+130.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
登戸駅 162.2 万/坪(昨年同期比 -21.1 ％)
登戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 162万円/坪(49.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -21.1％( -43.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 16.7年(昨年 7.4年から +124.5 ％増)。平均土地面積は 70.1 坪 (昨年 31.3 坪から +124.2 ％増)。平均建物面積は 44.6 坪 (昨年 35.5 坪から +25.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 13.5 分 → 2024年 11.8 分、-12.3 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 7.4 年 → 2024年 16.7 年、+124.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 60.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示