【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年7月〜9月期のJR南武線 (川崎駅~稲田堤駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 154万円/坪(46.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +6.7%( +9.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 145 件(1年前(2019年)に比べて +38.1%( +40件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.2年(昨年 15.2年から -46.2 %減)。平均土地面積は 34.3 坪 (昨年 33.7 坪から +2.0 %増)。平均建物面積は 42.1 坪 (昨年 47.8 坪から -11.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。武蔵新城駅、久地駅、宿河原駅、稲田堤駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは稲田堤駅で昨年に比べ +50.4 %、坪単価は 153 万円/坪となった。
上位 2 駅(稲田堤駅、久地駅)は +47.3 %(坪単価 +47.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(津田山駅、矢向駅)は -35.2 %(坪単価 -72.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 15.2 年 → 2020年 8.2 年、-46.2 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 44.3 % → 2020年 69.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 18.6 % → 2020年 5.8 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 7.6 % → 2020年 4.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった尻手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 172万円/坪(51.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +0.8%( +1.4万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった津田山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -48.7%( -105.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR南武線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
川崎駅 | 147万/坪 (13.8年/28.1坪) | 134万/坪 (17.9年/28.0坪) | 160万/坪 (15.7年/35.1坪) |
尻手駅 | 172万/坪 (0.00年/15.5坪) | 170万/坪 (-0.10年/23.0坪) | 189万/坪 (11.2年/55.2坪) |
矢向駅 | 140万/坪 (0.6年/20.0坪) | 179万/坪 (17.2年/24.4坪) | 145万/坪 (2.1年/18.7坪) |
鹿島田駅 | 157万/坪 (5.8年/20.3坪) | 152万/坪 (17.2年/25.4坪) | 159万/坪 (14.9年/30.9坪) |
平間駅 | 167万/坪 (11.2年/21.0坪) | 186万/坪 (0.8年/21.0坪) | 152万/坪 (5.1年/19.2坪) |
向河原駅 | 202万/坪 (0.5年/32.5坪) | - | 216万/坪 (0.5年/49.9坪) |
武蔵小杉駅 | 237万/坪 (1.0年/27.0坪) | - | 221万/坪 (11.7年/29.9坪) |
武蔵中原駅 | 157万/坪 (2.4年/25.1坪) | 138万/坪 (12.3年/39.2坪) | 147万/坪 (14.1年/45.8坪) |
武蔵新城駅 | 142万/坪 (12.8年/72.4坪) | 113万/坪 (23.4年/38.1坪) | 149万/坪 (10.4年/27.4坪) |
武蔵溝ノ口駅 | - | - | 194万/坪 (1.5年/15.1坪) |
津田山駅 | 111万/坪 (27.5年/227坪) | 217万/坪 (28.0年/71.8坪) | 159万/坪 (11.7年/61.5坪) |
久地駅 | 140万/坪 (11.3年/27.2坪) | 96.9万/坪 (35.9年/55.5坪) | 177万/坪 (12.5年/62.8坪) |
宿河原駅 | 144万/坪 (6.5年/23.1坪) | 119万/坪 (17.5年/30.8坪) | 113万/坪 (15.4年/30.9坪) |
登戸駅 | 152万/坪 (0.4年/20.5坪) | 153万/坪 (5.0年/41.7坪) | 132万/坪 (29.5年/45.4坪) |
中野島駅 | 154万/坪 (13.5年/47.8坪) | 163万/坪 (6.9年/44.9坪) | 129万/坪 (20.5年/39.3坪) |
稲田堤駅 | 153万/坪 (0.5年/30.3坪) | 101万/坪 (16.5年/21.2坪) | 105万/坪 (12.5年/43.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
稲田堤駅 152.6 万/坪(昨年同期比 +50.4 %)
稲田堤駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 153万円/坪(46.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +50.4%( +51.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 0.5年(昨年 16.5年から -96.9 %減)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 21.2 坪から +42.9 %増)。平均建物面積は 29.2 坪 (昨年 28.0 坪から +4.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 16.5 年 → 2020年 0.5 年、-96.9 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 5.5 分 → 2020年 13.0 分、+136.4 %と大きく増加)
久地駅 139.7 万/坪(昨年同期比 +44.2 %)
久地駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 140万円/坪(42.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +44.2%( +42.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2019年)に比べて +200.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.3年(昨年 35.9年から -68.5 %減)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 55.5 坪から -50.9 %減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 51.4 坪から -35.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 35.9 年 → 2020年 11.3 年、-68.5 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 55.6 %)
津田山駅 111.1 万/坪(昨年同期比 -48.7 %)
津田山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 111万円/坪(33.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -48.7%( -105.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 28.0年から -1.8 %減)。平均土地面積は 227.3 坪 (昨年 71.8 坪から +216.3 %増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 26.5 坪から +8.6 %増)。
矢向駅 140.1 万/坪(昨年同期比 -21.8 %)
矢向駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 140万円/坪(42.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -21.8%( -39.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(1年前(2019年)に比べて +11.1%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 0.6年(昨年 17.2年から -96.2 %減)。平均土地面積は 20.0 坪 (昨年 24.4 坪から -18.1 %減)。平均建物面積は 28.2 坪 (昨年 25.1 坪から +12.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 17.2 年 → 2020年 0.6 年、-96.2 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 55.6 % → 2020年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 12.2 分 → 2020年 19.0 分、+55.5 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示