【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期の小田急江ノ島線 (相模大野駅~片瀬江ノ島駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -11.4%( -17.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 124 件(1年前(2023年)に比べて -41.5%( -88件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.2年(昨年 12.3年から +39.1 %増)。平均土地面積は 43.0 坪 (昨年 47.5 坪から -9.5 %減)。平均建物面積は 38.7 坪 (昨年 39.5 坪から -2.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。ほとんどの駅において下落した。大和駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大和駅で昨年に比べ +12.1 %、坪単価は 163 万円/坪となった。
上位 2 駅(大和駅、藤沢駅)は +10.5 %(坪単価 +15.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(片瀬江ノ島駅、東林間駅)は -46.6 %(坪単価 -134.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.5 % → 2024年 8.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 12.3 年 → 2024年 17.2 年、+39.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.4 % → 2024年 32.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.9 % → 2024年 11.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鵠沼海岸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 203万円/坪(61.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -2.9%( -6.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -84.2%( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高座渋谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.0万円/坪(29.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -15.1%( -17.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
小田急江ノ島線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
相模大野駅 | 124万/坪 (21.1年/37.6坪) | 143万/坪 (9.8年/32.8坪) | 121万/坪 (17.7年/48.7坪) |
東林間駅 | 117万/坪 (20.2年/34.0坪) | 156万/坪 (4.3年/36.7坪) | 133万/坪 (17.0年/31.8坪) |
中央林間駅 | 161万/坪 (16.8年/35.4坪) | 177万/坪 (11.4年/43.5坪) | 165万/坪 (8.4年/33.6坪) |
南林間駅 | 132万/坪 (16.7年/44.8坪) | 133万/坪 (17.5年/46.7坪) | 128万/坪 (15.0年/40.1坪) |
鶴間駅 | 106万/坪 (22.6年/35.0坪) | 133万/坪 (12.4年/41.0坪) | 132万/坪 (10.8年/41.8坪) |
大和駅 | 163万/坪 (9.6年/27.7坪) | 145万/坪 (8.0年/48.4坪) | 130万/坪 (14.8年/33.9坪) |
桜ケ丘駅 | 143万/坪 (5.3年/30.9坪) | 132万/坪 (4.1年/35.6坪) | 106万/坪 (18.6年/35.8坪) |
高座渋谷駅 | 97.0万/坪 (17.1年/45.0坪) | 114万/坪 (16.9年/36.1坪) | 117万/坪 (12.0年/32.4坪) |
長後駅 | 122万/坪 (7.8年/34.1坪) | 120万/坪 (10.6年/44.1坪) | 118万/坪 (7.5年/37.7坪) |
湘南台駅 | 112万/坪 (21.1年/38.3坪) | 113万/坪 (23.2年/65.6坪) | 139万/坪 (9.5年/54.5坪) |
六会日大前駅 | 155万/坪 (24.3年/54.5坪) | 149万/坪 (3.1年/77.4坪) | 129万/坪 (17.9年/43.7坪) |
善行駅 | 111万/坪 (17.6年/110坪) | 140万/坪 (17.2年/49.1坪) | 135万/坪 (9.7年/36.1坪) |
藤沢本町駅 | 159万/坪 (13.3年/33.8坪) | 152万/坪 (13.4年/32.8坪) | 134万/坪 (16.0年/42.7坪) |
藤沢駅 | 160万/坪 (20.8年/48.9坪) | 147万/坪 (17.0年/71.0坪) | 161万/坪 (13.8年/54.3坪) |
本鵠沼駅 | 188万/坪 (9.0年/56.7坪) | 208万/坪 (15.1年/60.5坪) | 195万/坪 (5.9年/39.0坪) |
鵠沼海岸駅 | 203万/坪 (12.3年/36.8坪) | 209万/坪 (10.4年/40.9坪) | 189万/坪 (10.5年/44.7坪) |
片瀬江ノ島駅 | 109万/坪 (44.3年/57.5坪) | 338万/坪 (18.8年/59.7坪) | 154万/坪 (25.3年/37.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大和駅 163.1 万/坪(昨年同期比 +12.1 %)
大和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 163万円/坪(49.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +12.1%( +17.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -78.6%( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.6年(昨年 8.0年から +20.3 %増)。平均土地面積は 27.7 坪 (昨年 48.4 坪から -42.7 %減)。平均建物面積は 27.7 坪 (昨年 70.7 坪から -60.8 %減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 64.3 % → 2024年 66.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 8.0 年 → 2024年 9.6 年、+20.3 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 33.3 %)
藤沢駅 159.9 万/坪(昨年同期比 +9.0 %)
藤沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 160万円/坪(48.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +9.0%( +13.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 12 件(1年前(2023年)に比べて -45.5%( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.8年(昨年 17.0年から +22.2 %増)。平均土地面積は 48.9 坪 (昨年 71.0 坪から -31.1 %減)。平均建物面積は 40.2 坪 (昨年 45.3 坪から -11.3 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 % → 2024年 8.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.0 年 → 2024年 20.8 年、+22.2 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.4 % → 2024年 8.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.4 % → 2024年 41.7 %)
片瀬江ノ島駅 108.6 万/坪(昨年同期比 -67.9 %)
片瀬江ノ島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(32.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -67.9%( -229.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.3年(昨年 18.8年から +136.0 %増)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 59.7 坪から -3.8 %減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 31.8 坪から +33.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 13.5 分 → 2024年 10.0 分、-25.9 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 18.8 年 → 2024年 44.3 年、+136.0 %と大きく増加)
東林間駅 116.6 万/坪(昨年同期比 -25.4 %)
東林間駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -25.4%( -39.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて -16.7%( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 4.3年から +374.0 %増)。平均土地面積は 34.0 坪 (昨年 36.7 坪から -7.2 %減)。平均建物面積は 32.2 坪 (昨年 34.2 坪から -5.7 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 4.3 年 → 2024年 20.2 年、+374.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 11.0 分 → 2024年 13.9 分、+26.4 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 % → 2024年 20.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示