【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の小田急多摩線 (新百合ケ丘駅~はるひ野駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 162万円/坪(49.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -10.9%( -19.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 59 件(1年前(2023年)に比べて -59.6%( -87件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 18.3年から +7.9 %増)。平均土地面積は 53.8 坪 (昨年 63.0 坪から -14.5 %減)。平均建物面積は 36.8 坪 (昨年 44.8 坪から -17.9 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。黒川駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは黒川駅で昨年に比べ +10.2 %、坪単価は 159 万円/坪となった。
上位 1 駅(黒川駅)は +10.2 %(坪単価 +14.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(新百合ケ丘駅)は -14.1 %(坪単価 -27.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 15.0 分 → 2024年 12.9 分、-14.1 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.4 % → 2024年 27.1 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.8 % → 2024年 13.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 12.0 % → 2024年 8.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったはるひ野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 168万円/坪(50.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -9.3%( -17.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて +20.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった五月台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 145万円/坪(43.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +1.1%( +1.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -64.3%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
小田急多摩線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
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新百合ケ丘駅 | 165万/坪 (21.5年/53.3坪) | 192万/坪 (18.6年/63.1坪) | 157万/坪 (17.9年/58.7坪) |
五月台駅 | 145万/坪 (30.5年/53.5坪) | 143万/坪 (22.0年/54.9坪) | 157万/坪 (22.0年/56.8坪) |
栗平駅 | 162万/坪 (16.4年/57.9坪) | 169万/坪 (15.7年/60.9坪) | 142万/坪 (13.6年/67.0坪) |
黒川駅 | 159万/坪 (13.5年/46.1坪) | 144万/坪 (24.3年/52.9坪) | 169万/坪 (3.6年/45.5坪) |
はるひ野駅 | 168万/坪 (16.0年/55.7坪) | 185万/坪 (11.8年/99.2坪) | 159万/坪 (13.7年/55.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
黒川駅 159.1 万/坪(昨年同期比 +10.2 %)
黒川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 159万円/坪(48.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +10.2%( +14.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 24.3年から -44.3 %減)。平均土地面積は 46.1 坪 (昨年 52.9 坪から -12.9 %減)。平均建物面積は 33.5 坪 (昨年 35.3 坪から -5.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 24.3 年 → 2024年 13.5 年、-44.3 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.7 分 → 2024年 7.3 分、+29.4 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 % → 2024年 33.3 %)
新百合ケ丘駅 164.8 万/坪(昨年同期比 -14.1 %)
新百合ケ丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(49.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -14.1%( -27.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 29 件(1年前(2023年)に比べて -70.7%( -70件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 18.6年から +15.4 %増)。平均土地面積は 53.3 坪 (昨年 63.1 坪から -15.7 %減)。平均建物面積は 36.1 坪 (昨年 41.9 坪から -13.9 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 18.6 年 → 2024年 21.5 年、+15.4 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.4 % → 2024年 13.8 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.1 % → 2024年 17.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示