【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の湘南モノレール (大船駅～湘南江の島駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -1.4％( -2.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 72 件(１年前(2023年)に比べて -64.0％( -128件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 20.4年から +12.4 ％増)。平均土地面積は 57.4 坪 (昨年 58.0 坪から -1.0 ％減)。平均建物面積は 40.3 坪 (昨年 37.2 坪から +8.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。湘南町屋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは湘南町屋駅で昨年に比べ +23.8 ％、坪単価は 163 万円/坪となった。
上位 2 駅(湘南町屋駅、西鎌倉駅)は +20.7 ％(坪単価 +27.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(湘南江の島駅、大船駅)は -15.5 ％(坪単価 -26.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.7 ％ → 2024年 8.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.6 ％ → 2024年 18.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 20.4 年 → 2024年 22.9 年、+12.4 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.7 ％ → 2024年 42.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.3 ％ → 2024年 15.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった片瀬山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 172万円/坪(51.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +4.7％( +7.7万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった湘南深沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -7.9％( -10.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて -47.6％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 湘南モノレール | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大船駅 | 129万/坪 (22.4年/56.9坪) | 144万/坪 (16.3年/50.8坪) | 129万/坪 (17.6年/50.5坪) |
| 富士見町駅 | 130万/坪 (21.3年/53.3坪) | 136万/坪 (22.0年/30.6坪) | 157万/坪 (5.5年/42.4坪) |
| 湘南町屋駅 | 163万/坪 (34.9年/73.0坪) | 132万/坪 (27.8年/65.0坪) | 114万/坪 (27.3年/59.4坪) |
| 湘南深沢駅 | 120万/坪 (24.7年/54.0坪) | 130万/坪 (20.1年/62.9坪) | 130万/坪 (24.5年/66.3坪) |
| 西鎌倉駅 | 157万/坪 (24.2年/61.5坪) | 133万/坪 (28.7年/90.5坪) | 128万/坪 (24.7年/76.0坪) |
| 片瀬山駅 | 172万/坪 (18.0年/57.6坪) | 164万/坪 (27.4年/63.7坪) | 150万/坪 (25.2年/57.0坪) |
| 目白山下駅 | - | 110万/坪 (45.3年/39.3坪) | 125万/坪 (31.3年/34.8坪) |
| 湘南江の島駅 | 149万/坪 (30.3年/27.2坪) | 187万/坪 (5.0年/33.3坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
湘南町屋駅 163.2 万/坪(昨年同期比 +23.8 ％)
湘南町屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 163万円/坪(49.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +23.8％( +31.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -71.4％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.9年(昨年 27.8年から +25.6 ％増)。平均土地面積は 73.0 坪 (昨年 65.0 坪から +12.2 ％増)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 40.1 坪から -16.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.8 年 → 2024年 34.9 年、+25.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.0 分 → 2024年 15.0 分、+66.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 ％ → 2024年 33.3 ％)
西鎌倉駅 156.6 万/坪(昨年同期比 +17.7 ％)
西鎌倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 157万円/坪(47.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +17.7％( +23.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -67.9％( -19件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.2年(昨年 28.7年から -15.5 ％減)。平均土地面積は 61.5 坪 (昨年 90.5 坪から -32.1 ％減)。平均建物面積は 38.5 坪 (昨年 43.9 坪から -12.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 28.7 年 → 2024年 24.2 年、-15.5 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 11.3 分 → 2024年 8.9 分、-21.1 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.8 ％ → 2024年 11.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 46.2 ％ → 2024年 22.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.9 ％ → 2024年 33.3 ％)
湘南江の島駅 148.8 万/坪(昨年同期比 -20.6 ％)
湘南江の島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 149万円/坪(45.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -20.6％( -38.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 30.3年(昨年 5.0年から +505.1 ％増)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 33.3 坪から -18.2 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 27.2 坪から -11.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.0 分 → 2024年 5.0 分、-50.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 5.0 年 → 2024年 30.3 年、+505.1 ％と大きく増加)
大船駅 128.9 万/坪(昨年同期比 -10.4 ％)
大船駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(39.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -10.4％( -14.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 34 件(１年前(2023年)に比べて -69.4％( -77件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 16.3年から +36.9 ％増)。平均土地面積は 56.9 坪 (昨年 50.8 坪から +12.2 ％増)。平均建物面積は 42.6 坪 (昨年 35.8 坪から +19.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.8 ％ → 2024年 8.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 14.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 16.3 年 → 2024年 22.4 年、+36.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.3 ％ → 2024年 47.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 45.7 ％ → 2024年 14.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示