【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期の東急田園都市線 (二子新地駅~中央林間駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 171万円/坪(51.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -5.9%( -10.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 130 件(1年前(2023年)に比べて -30.5%( -57件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.1年(昨年 18.2年から -0.5 %減)。平均土地面積は 42.9 坪 (昨年 46.2 坪から -7.1 %減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 36.6 坪から -5.1 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。市が尾駅、長津田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは長津田駅で昨年に比べ +27.0 %、坪単価は 184 万円/坪となった。
上位 2 駅(長津田駅、市が尾駅)は +23.8 %(坪単価 +35.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(高津駅、溝の口駅)は -29.1 %(坪単価 -71.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.6 % → 2024年 6.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 13.6 % → 2024年 8.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.7 % → 2024年 39.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.3 % → 2024年 24.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鷺沼駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 210万円/坪(63.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +2.5%( +5.0万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -71.4%( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった溝の口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 145万円/坪(43.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -24.6%( -47.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて +14.3%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
東急田園都市線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
二子新地駅 | 192万/坪 (1.8年/18.2坪) | 185万/坪 (20.9年/16.6坪) | 195万/坪 (12.5年/17.8坪) |
高津駅 | 190万/坪 (0.9年/19.2坪) | 287万/坪 (26.3年/24.7坪) | 171万/坪 (22.7年/21.9坪) |
溝の口駅 | 145万/坪 (18.5年/45.6坪) | 193万/坪 (4.1年/29.2坪) | 138万/坪 (18.2年/43.0坪) |
梶が谷駅 | 162万/坪 (17.1年/35.5坪) | 159万/坪 (4.4年/35.7坪) | 151万/坪 (11.5年/28.3坪) |
宮崎台駅 | 156万/坪 (17.9年/36.9坪) | 140万/坪 (12.6年/37.6坪) | 142万/坪 (16.1年/29.2坪) |
宮前平駅 | 161万/坪 (10.3年/39.8坪) | 173万/坪 (26.2年/60.0坪) | 144万/坪 (19.9年/36.8坪) |
鷺沼駅 | 210万/坪 (18.8年/50.7坪) | 205万/坪 (11.1年/43.9坪) | 180万/坪 (9.8年/40.8坪) |
たまプラーザ駅 | 183万/坪 (23.5年/45.5坪) | 187万/坪 (24.7年/49.9坪) | 191万/坪 (19.4年/48.7坪) |
あざみ野駅 | 187万/坪 (22.3年/49.4坪) | 188万/坪 (27.9年/51.1坪) | 225万/坪 (18.7年/65.4坪) |
江田駅 | 181万/坪 (13.4年/38.3坪) | 215万/坪 (19.8年/63.1坪) | 243万/坪 (0.8年/47.6坪) |
市が尾駅 | 192万/坪 (16.5年/49.9坪) | 159万/坪 (24.0年/45.4坪) | 162万/坪 (35.2年/133坪) |
藤が丘駅 | 163万/坪 (22.7年/49.6坪) | 162万/坪 (16.8年/41.1坪) | 176万/坪 (19.3年/44.6坪) |
青葉台駅 | 153万/坪 (27.1年/53.8坪) | 183万/坪 (18.3年/59.4坪) | 178万/坪 (13.6年/48.3坪) |
田奈駅 | 187万/坪 (1.3年/37.8坪) | 205万/坪 (3.9年/37.4坪) | 177万/坪 (34.0年/79.0坪) |
長津田駅 | 184万/坪 (11.1年/40.8坪) | 144万/坪 (25.1年/46.1坪) | 121万/坪 (23.8年/46.6坪) |
つきみ野駅 | 148万/坪 (14.8年/41.2坪) | 174万/坪 (5.8年/39.3坪) | 141万/坪 (12.9年/36.3坪) |
中央林間駅 | 161万/坪 (16.8年/35.4坪) | 177万/坪 (11.4年/43.5坪) | 165万/坪 (8.4年/33.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
長津田駅 183.5 万/坪(昨年同期比 +27.0 %)
長津田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 184万円/坪(55.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +27.0%( +39.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 11.1年(昨年 25.1年から -55.8 %減)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 46.1 坪から -11.5 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 32.7 坪から -12.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 25.1 年 → 2024年 11.1 年、-55.8 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 % → 2024年 42.9 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.0 分 → 2024年 13.5 分、+50.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 28.6 %)
市が尾駅 191.6 万/坪(昨年同期比 +20.6 %)
市が尾駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 192万円/坪(58.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +20.6%( +32.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2023年)に比べて +10.0%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 16.5年(昨年 24.0年から -31.0 %減)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 45.4 坪から +10.0 %増)。平均建物面積は 31.6 坪 (昨年 40.2 坪から -21.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 24.0 年 → 2024年 16.5 年、-31.0 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.0 % → 2024年 45.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 27.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 13.1 分 → 2024年 15.7 分、+19.6 %と増加)
高津駅 190.3 万/坪(昨年同期比 -33.6 %)
高津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 190万円/坪(57.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -33.6%( -96.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.9年(昨年 26.3年から -96.5 %減)。平均土地面積は 19.2 坪 (昨年 24.7 坪から -22.4 %減)。平均建物面積は 28.2 坪 (昨年 22.9 坪から +23.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 26.3 年 → 2024年 0.9 年、-96.5 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.5 分 → 2024年 16.3 分、+55.6 %と大きく増加)
溝の口駅 145.2 万/坪(昨年同期比 -24.6 %)
溝の口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 145万円/坪(43.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -24.6%( -47.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて +14.3%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 4.1年から +350.3 %増)。平均土地面積は 45.6 坪 (昨年 29.2 坪から +56.2 %増)。平均建物面積は 44.8 坪 (昨年 26.6 坪から +68.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 17.1 分 → 2024年 14.7 分、-14.4 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 16.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 4.1 年 → 2024年 18.5 年、+350.3 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 57.1 % → 2024年 25.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示