【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年10月〜12月期のJR豊肥本線 (滝水駅～熊本駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.7万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +7.2％( +4.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 179 件(１年前(2019年)に比べて +9.1％( +15件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 19.6年から +2.9 ％増)。平均土地面積は 100.3 坪 (昨年 91.9 坪から +9.1 ％増)。平均建物面積は 55.6 坪 (昨年 54.9 坪から +1.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。宮地駅、竜田口駅、水前寺駅、平成駅、熊本駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは平成駅で昨年に比べ +49.6 ％、坪単価は 98.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(平成駅、竜田口駅)は +41.6 ％(坪単価 +23.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東海学園前駅、内牧駅)は -23.3 ％(坪単価 -11.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 0.7 ％ → 2020年 2.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 35.7 ％ → 2020年 32.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 ％ → 2020年 16.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 27.1 ％ → 2020年 24.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった平成駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.0万円/坪(29.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +49.6％( +32.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった内牧駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.6万円/坪(3.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -21.3％( -3.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR豊肥本線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 滝水駅 | - | - | - |
| 波野駅 | - | - | |
| 宮地駅 | 22.7万/坪 (24.0年/134坪) | 17.0万/坪 (27.1年/94.8坪) | 69.6万/坪 (24.3年/126坪) |
| いこいの村駅 | - | - | - |
| 阿蘇駅 | - | 19.7万/坪 (30.8年/214坪) | 36.0万/坪 (23.8年/104坪) |
| 内牧駅 | 12.6万/坪 (34.1年/220坪) | 16.1万/坪 (33.8年/110坪) | - |
| 市ノ川駅 | - | - | - |
| 赤水駅 | 40.8万/坪 (24.8年/272坪) | - | - |
| 立野駅 | 9.0万/坪 (0年/81.7坪) | - | - |
| 瀬田駅 | 13.2万/坪 (45.8年/127坪) | - | - |
| 肥後大津駅 | 59.6万/坪 (15.5年/182坪) | 55.5万/坪 (22.5年/222坪) | 38.0万/坪 (23.2年/121坪) |
| 原水駅 | - | 92.8万/坪 (11.5年/69.6坪) | 88.6万/坪 (5.8年/67.1坪) |
| 三里木駅 | 96.3万/坪 (7.5年/138坪) | 121万/坪 (0.25年/66.6坪) | 63.4万/坪 (17.4年/99.8坪) |
| 光の森駅 | 79.8万/坪 (9.1年/72.5坪) | 80.2万/坪 (15.7年/90.2坪) | 63.0万/坪 (19.3年/77.3坪) |
| 武蔵塚駅 | 68.5万/坪 (14.0年/94.2坪) | 78.2万/坪 (15.3年/83.4坪) | 70.4万/坪 (13.3年/65.6坪) |
| 竜田口駅 | 55.3万/坪 (20.5年/110坪) | 41.4万/坪 (28.9年/117坪) | 58.0万/坪 (17.1年/81.2坪) |
| 東海学園前駅 | 55.1万/坪 (30.9年/128坪) | 73.7万/坪 (16.6年/105坪) | 68.0万/坪 (13.3年/67.6坪) |
| 水前寺駅 | 80.0万/坪 (18.2年/69.3坪) | 61.6万/坪 (19.3年/72.4坪) | 77.6万/坪 (23.2年/79.7坪) |
| 新水前寺駅 | 68.5万/坪 (17.7年/96.4坪) | 69.8万/坪 (22.4年/51.4坪) | 71.6万/坪 (18.9年/75.4坪) |
| 南熊本駅 | 70.1万/坪 (26.6年/86.3坪) | 60.2万/坪 (16.5年/101坪) | 77.8万/坪 (15.9年/83.0坪) |
| 平成駅 | 98.0万/坪 (4.0年/92.3坪) | 65.5万/坪 (16.8年/105坪) | 82.3万/坪 (27.3年/86.2坪) |
| 熊本駅 | 80.9万/坪 (26.6年/80.6坪) | 62.6万/坪 (20.5年/82.8坪) | 45.0万/坪 (24.4年/119坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
平成駅 98.0 万/坪(昨年同期比 +49.6 ％)
平成駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.0万円/坪(29.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +49.6％( +32.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 4.0年(昨年 16.8年から -76.1 ％減)。平均土地面積は 92.3 坪 (昨年 105.4 坪から -12.4 ％減)。平均建物面積は 104.9 坪 (昨年 128.6 坪から -18.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 16.8 年 → 2020年 4.0 年、-76.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 11.7 分 → 2020年 17.5 分、+50.0 ％と大きく増加)
竜田口駅 55.3 万/坪(昨年同期比 +33.5 ％)
竜田口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.3万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +33.5％( +13.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2019年)に比べて -11.1％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 28.9年から -29.1 ％減)。平均土地面積は 110.0 坪 (昨年 117.0 坪から -5.9 ％減)。平均建物面積は 40.1 坪 (昨年 45.6 坪から -12.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 28.9 年 → 2020年 20.5 年、-29.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 25.1 分 → 2020年 22.5 分、-10.4 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 ％ → 2020年 25.0 ％)
東海学園前駅 55.1 万/坪(昨年同期比 -25.2 ％)
東海学園前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.1万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -25.2％( -18.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2019年)に比べて +12.5％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 30.9年(昨年 16.6年から +85.7 ％増)。平均土地面積は 127.9 坪 (昨年 104.6 坪から +22.3 ％増)。平均建物面積は 70.7 坪 (昨年 38.0 坪から +85.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 24.2 分 → 2020年 20.6 分、-15.2 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 16.6 年 → 2020年 30.9 年、+85.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 37.5 ％ → 2020年 62.5 ％)
内牧駅 12.6 万/坪(昨年同期比 -21.3 ％)
内牧駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.6万円/坪(3.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -21.3％( -3.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.1年(昨年 33.8年から +1.0 ％増)。平均土地面積は 220.4 坪 (昨年 110.4 坪から +99.7 ％増)。平均建物面積は 59.7 坪 (昨年 31.8 坪から +88.1 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 45.0 分 → 2020年 51.0 分、+13.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示