【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期のJR東北本線 (黒磯駅～豊原駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.6万円/坪(8.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -17.5％( -5.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 57 件(１年前(2020年)に比べて +54.1％( +20件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 26.2年から +0.5 ％増)。平均土地面積は 156.7 坪 (昨年 204.9 坪から -23.5 ％減)。平均建物面積は 38.4 坪 (昨年 32.8 坪から +17.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。黒田原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは黒田原駅で昨年に比べ +80.6 ％、坪単価は 21.8 万円/坪となった。
上位 1 駅(黒田原駅)は +80.6 ％(坪単価 +9.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(黒磯駅)は -19.9 ％(坪単価 -6.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 18.2 ％ → 2021年 16.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 51.5 ％ → 2021年 60.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 6.1 ％ → 2021年 4.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった高久駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.7万円/坪(10.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -6.6％( -2.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 5 件(１年前(2020年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった黒田原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.8万円/坪(6.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +80.6％( +9.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR東北本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 黒磯駅 | 26.6万/坪 (27.0年/168坪) | 33.2万/坪 (24.3年/188坪) | 37.3万/坪 (20.4年/174坪) |
| 高久駅 | 34.7万/坪 (20.5年/149坪) | 37.2万/坪 (47.0年/367坪) | 14.2万/坪 (25.0年/99.8坪) |
| 黒田原駅 | 21.8万/坪 (28.2年/123坪) | 12.1万/坪 (21.0年/257坪) | 40.9万/坪 (20.0年/225坪) |
| 豊原駅 | 22.9万/坪 (19.5年/56.7坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
黒田原駅 21.8 万/坪(昨年同期比 +80.6 ％)
黒田原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.8万円/坪(6.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +80.6％( +9.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 21.0年から +34.3 ％増)。平均土地面積は 122.5 坪 (昨年 257.1 坪から -52.4 ％減)。平均建物面積は 23.9 坪 (昨年 28.0 坪から -14.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 120.0 分 → 2021年 70.0 分、-41.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 21.0 年 → 2021年 28.2 年、+34.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
黒磯駅 26.6 万/坪(昨年同期比 -19.9 ％)
黒磯駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.6万円/坪(8.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -19.9％( -6.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 44 件(１年前(2020年)に比べて +46.7％( +14件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 24.3年から +11.1 ％増)。平均土地面積は 168.1 坪 (昨年 187.8 坪から -10.5 ％減)。平均建物面積は 42.9 坪 (昨年 32.7 坪から +31.5 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 24.3 年 → 2021年 27.0 年、+11.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 ％ → 2021年 20.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 53.6 ％ → 2021年 56.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示