【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR両毛線 (小俣駅～小山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.7万円/坪(14.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +0.4％( +0.2万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 95 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 27.9年(昨年 26.7年から +4.5 ％増)。平均土地面積は 96.9 坪 (昨年 90.6 坪から +6.9 ％増)。平均建物面積は 57.8 坪 (昨年 53.0 坪から +9.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。足利駅は、昨年から 5 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは佐野駅で昨年に比べ -55.8 ％、坪単価は 20.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(山前駅、富田駅)は +146.3 ％(坪単価 +22.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(佐野駅、あしかがフラワーパーク駅)は -48.3 ％(坪単価 -18.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.1 ％ → 2024年 2.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.7 ％ → 2024年 26.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.7 ％ → 2024年 44.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.6 ％ → 2024年 21.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった小山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.8万円/坪(18.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +2.6％( +1.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 52 件(１年前(2023年)に比べて +26.8％( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったあしかがフラワーパーク駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.3万円/坪(4.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -40.8％( -10.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR両毛線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 小俣駅 | 33.1万/坪 (20.3年/63.5坪) | 44.1万/坪 (41.6年/58.2坪) | 12.5万/坪 (46.6年/166坪) |
| 山前駅 | 48.8万/坪 (18.3年/79.4坪) | 16.7万/坪 (33.1年/116坪) | 65.5万/坪 (3.8年/60.5坪) |
| 足利駅 | 30.9万/坪 (38.1年/83.0坪) | 35.7万/坪 (30.0年/122坪) | 18.8万/坪 (42.9年/127坪) |
| あしかがフラワーパーク駅 | 15.3万/坪 (49.3年/142坪) | 25.8万/坪 (31.3年/120坪) | 40.9万/坪 (14.3年/66.6坪) |
| 富田駅 | 26.5万/坪 (47.8年/68.1坪) | 13.2万/坪 (43.3年/101坪) | 46.0万/坪 (8.3年/145坪) |
| 佐野駅 | 20.1万/坪 (40.4年/143坪) | 45.5万/坪 (20.7年/75.6坪) | 38.2万/坪 (24.6年/54.8坪) |
| 岩舟駅 | - | 34.1万/坪 (18.3年/91.8坪) | 55.7万/坪 (0.25年/60.5坪) |
| 大平下駅 | - | - | 54.1万/坪 (18.8年/113坪) |
| 栃木駅 | 29.5万/坪 (35.6年/87.2坪) | 44.6万/坪 (27.1年/86.8坪) | 50.3万/坪 (20.4年/160坪) |
| 思川駅 | - | 27.0万/坪 (48.8年/135坪) | - |
| 小山駅 | 60.8万/坪 (20.6年/98.2坪) | 59.2万/坪 (23.9年/82.5坪) | 61.9万/坪 (17.1年/90.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
山前駅 48.8 万/坪(昨年同期比 +192.2 ％)
山前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.8万円/坪(14.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +192.2％( +32.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 33.1年から -44.8 ％減)。平均土地面積は 79.4 坪 (昨年 115.9 坪から -31.5 ％減)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 43.3 坪から -17.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 33.1 年 → 2024年 18.3 年、-44.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 21.4 分 → 2024年 13.0 分、-39.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
富田駅 26.5 万/坪(昨年同期比 +100.4 ％)
富田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.5万円/坪(8.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +100.4％( +13.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 47.8年(昨年 43.3年から +10.4 ％増)。平均土地面積は 68.1 坪 (昨年 101.3 坪から -32.8 ％減)。平均建物面積は 25.0 坪 (昨年 30.3 坪から -17.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 43.3 年 → 2024年 47.8 年、+10.4 ％と増加)
佐野駅 20.1 万/坪(昨年同期比 -55.8 ％)
佐野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.1万円/坪(6.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -55.8％( -25.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -22.2％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.4年(昨年 20.7年から +95.3 ％増)。平均土地面積は 143.3 坪 (昨年 75.6 坪から +89.4 ％増)。平均建物面積は 63.0 坪 (昨年 33.1 坪から +90.4 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 20.7 年 → 2024年 40.4 年、+95.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 50.0 ％)
あしかがフラワーパーク駅 15.3 万/坪(昨年同期比 -40.8 ％)
あしかがフラワーパーク駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.3万円/坪(4.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -40.8％( -10.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 49.3年(昨年 31.3年から +57.6 ％増)。平均土地面積は 142.2 坪 (昨年 120.2 坪から +18.2 ％増)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 50.7 坪から -35.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 31.3 年 → 2024年 49.3 年、+57.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 26.2 分 → 2024年 30.0 分、+14.3 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示