【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期のJR山手線 (品川駅～田町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 355万円/坪(107万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -20.0％( -88.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 58 件(１年前(2022年)に比べて -15.9％( -11件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 27.0年から -14.9 ％減)。平均土地面積は 47.0 坪 (昨年 50.4 坪から -6.8 ％減)。平均建物面積は 107.8 坪 (昨年 127.1 坪から -15.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。ほとんどの駅において下落した。新大久保駅、田町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西日暮里駅で昨年に比べ +141.7 ％、坪単価は 551 万円/坪となった。
上位 2 駅(西日暮里駅、新宿駅)は +128.1 ％(坪単価 +477.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(恵比寿駅、新橋駅)は -57.2 ％(坪単価 -523.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 27.0 年 → 2023年 23.0 年、-14.9 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 29.9 ％ → 2023年 21.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.4 ％ → 2023年 26.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 6.4 分 → 2023年 7.8 分、+21.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 30.9 ％ → 2023年 25.9 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 14.7 ％ → 2023年 3.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,182万円/坪(358万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +114.5％( +631.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった日暮里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 191万円/坪(57.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +0.3％( +0.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR山手線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 品川駅 | - | 474万/坪 (36.0年/72.6坪) | - |
| 大崎駅 | 204万/坪 (32.5年/24.2坪) | - | 220万/坪 (10.0年/16.6坪) |
| 五反田駅 | 322万/坪 (27.3年/45.4坪) | 334万/坪 (41.2年/51.1坪) | 555万/坪 (50.0年/99.8坪) |
| 目黒駅 | 272万/坪 (26.8年/59.7坪) | 415万/坪 (30.5年/43.9坪) | 294万/坪 (39.0年/49.9坪) |
| 恵比寿駅 | 405万/坪 (25.0年/84.2坪) | 1,028万/坪 (22.4年/72.3坪) | 383万/坪 (15.0年/38.1坪) |
| 渋谷駅 | 437万/坪 (9.0年/47.6坪) | 947万/坪 (17.0年/80.2坪) | 712万/坪 (24.0年/15.1坪) |
| 原宿駅 | - | - | - |
| 代々木駅 | - | 415万/坪 (50.0年/84.7坪) | 388万/坪 (44.5年/18.2坪) |
| 新宿駅 | 1,182万/坪 (44.0年/29.5坪) | 551万/坪 (42.0年/33.3坪) | 877万/坪 (15.0年/33.3坪) |
| 新大久保駅 | 519万/坪 (23.0年/48.4坪) | 281万/坪 (12.8年/41.2坪) | 160万/坪 (42.0年/69.6坪) |
| 高田馬場駅 | 262万/坪 (19.5年/28.7坪) | 234万/坪 (42.0年/24.2坪) | 260万/坪 (0年/19.7坪) |
| 目白駅 | 373万/坪 (11.0年/26.7坪) | 493万/坪 (31.0年/51.4坪) | - |
| 池袋駅 | 303万/坪 (63.0年/25.7坪) | 344万/坪 (36.7年/63.3坪) | 228万/坪 (20.8年/56.6坪) |
| 大塚駅 | 252万/坪 (12.6年/39.3坪) | 320万/坪 (8.5年/39.3坪) | 231万/坪 (21.0年/41.7坪) |
| 巣鴨駅 | 291万/坪 (36.4年/25.7坪) | 373万/坪 (1.3年/58.5坪) | 427万/坪 (19.6年/43.6坪) |
| 駒込駅 | 277万/坪 (0年/60.5坪) | 249万/坪 (27.4年/66.8坪) | 218万/坪 (32.0年/25.7坪) |
| 田端駅 | 216万/坪 (18.0年/65.0坪) | - | 206万/坪 (17.3年/26.7坪) |
| 西日暮里駅 | 551万/坪 (1.0年/36.3坪) | 228万/坪 (59.0年/30.3坪) | 184万/坪 (37.5年/105坪) |
| 日暮里駅 | 191万/坪 (33.5年/22.7坪) | 190万/坪 (43.0年/61.5坪) | 158万/坪 (22.0年/34.8坪) |
| 鶯谷駅 | 269万/坪 (-0.00年/18.2坪) | 328万/坪 (22.0年/36.3坪) | 256万/坪 (30.9年/37.6坪) |
| 上野駅 | - | - | - |
| 御徒町駅 | - | - | 405万/坪 (20.0年/19.7坪) |
| 秋葉原駅 | - | 406万/坪 (14.0年/52.2坪) | 587万/坪 (32.7年/35.8坪) |
| 神田駅 | - | 473万/坪 (37.0年/25.2坪) | 147万/坪 (43.5年/95.3坪) |
| 東京駅 | - | 125万/坪 (75.1年/12.1坪) | - |
| 有楽町駅 | - | - | - |
| 新橋駅 | 364万/坪 (37.7年/38.3坪) | 789万/坪 (12.5年/28.0坪) | - |
| 浜松町駅 | 913万/坪 (24.0年/93.8坪) | 1,295万/坪 (11.5年/41.6坪) | - |
| 田町駅 | 301万/坪 (34.0年/66.6坪) | 244万/坪 (34.0年/28.7坪) | 418万/坪 (23.0年/18.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西日暮里駅 551.0 万/坪(昨年同期比 +141.7 ％)
西日暮里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 551万円/坪(167万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +141.7％( +323.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 1.0年(昨年 59.0年から -98.3 ％減)。平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 30.3 坪から +20.0 ％増)。平均建物面積は 217.8 坪 (昨年 43.9 坪から +396.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 59.0 年 → 2023年 1.0 年、-98.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 9.0 分 → 2023年 3.0 分、-66.7 ％と大きく減少)
新宿駅 1182.1 万/坪(昨年同期比 +114.5 ％)
新宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,182万円/坪(358万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +114.5％( +631.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 44.0年(昨年 42.0年から +4.8 ％増)。平均土地面積は 29.5 坪 (昨年 33.3 坪から -11.4 ％減)。平均建物面積は 191.3 坪 (昨年 272.3 坪から -29.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 4.0 分 → 2023年 3.5 分、-12.5 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
恵比寿駅 405.1 万/坪(昨年同期比 -60.6 ％)
恵比寿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 405万円/坪(123万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -60.6％( -622.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2022年)に比べて +80.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 22.4年から +11.6 ％増)。平均土地面積は 84.2 坪 (昨年 72.3 坪から +16.5 ％増)。平均建物面積は 266.2 坪 (昨年 144.9 坪から +83.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 9.6 分 → 2023年 8.1 分、-15.5 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 14.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 22.4 年 → 2023年 25.0 年、+11.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 28.6 ％)
新橋駅 363.5 万/坪(昨年同期比 -53.9 ％)
新橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 364万円/坪(110万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -53.9％( -425.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.7年(昨年 12.5年から +201.3 ％増)。平均土地面積は 38.3 坪 (昨年 28.0 坪から +36.9 ％増)。平均建物面積は 171.4 坪 (昨年 139.9 坪から +22.5 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 12.5 年 → 2023年 37.7 年、+201.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 3.5 分 → 2023年 6.0 分、+71.4 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示