【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR八高線 (八王子駅~箱根ケ崎駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.2万円/坪(27.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -7.7%( -7.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 97 件(1年前(2023年)に比べて +29.3%( +22件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 21.0年から -16.7 %減)。平均土地面積は 55.1 坪 (昨年 51.1 坪から +7.9 %増)。平均建物面積は 38.7 坪 (昨年 44.6 坪から -13.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。小宮駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは小宮駅で昨年に比べ +33.3 %、坪単価は 91.6 万円/坪となった。
上位 1 駅(小宮駅)は +33.3 %(坪単価 +22.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(北八王子駅)は -42.6 %(坪単価 -55.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 21.0 年 → 2024年 17.5 年、-16.7 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.9 % → 2024年 38.9 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.3 % → 2024年 12.6 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 25.0 分 → 2024年 29.3 分、+17.2 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.8 % → 2024年 31.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 10.8 % → 2024年 2.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった拝島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -17.6%( -28.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて -23.1%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北八王子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.2万円/坪(22.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -42.6%( -55.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて +200.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR八高線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
八王子駅 | 88.8万/坪 (18.2年/57.2坪) | 87.4万/坪 (24.2年/57.5坪) | 90.3万/坪 (18.3年/43.3坪) |
北八王子駅 | 75.2万/坪 (25.7年/41.3坪) | 131万/坪 (9.0年/31.8坪) | 100万/坪 (11.0年/52.2坪) |
小宮駅 | 91.6万/坪 (23.5年/53.3坪) | 68.7万/坪 (25.6年/38.6坪) | 72.3万/坪 (28.4年/79.6坪) |
拝島駅 | 133万/坪 (12.2年/44.0坪) | 161万/坪 (6.2年/37.0坪) | 114万/坪 (11.4年/35.4坪) |
東福生駅 | - | - | 123万/坪 (5.8年/47.4坪) |
箱根ケ崎駅 | 79.0万/坪 (14.7年/58.8坪) | 67.9万/坪 (26.7年/56.7坪) | 83.4万/坪 (12.0年/41.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
小宮駅 91.6 万/坪(昨年同期比 +33.3 %)
小宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.6万円/坪(27.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +33.3%( +22.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 25.6年から -8.1 %減)。平均土地面積は 53.3 坪 (昨年 38.6 坪から +38.2 %増)。平均建物面積は 32.1 坪 (昨年 29.1 坪から +10.4 %増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 12.9 分 → 2024年 19.0 分、+47.6 %と大きく増加)
北八王子駅 75.2 万/坪(昨年同期比 -42.6 %)
北八王子駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.2万円/坪(22.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -42.6%( -55.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて +200.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 9.0年から +185.2 %増)。平均土地面積は 41.3 坪 (昨年 31.8 坪から +30.2 %増)。平均建物面積は 26.7 坪 (昨年 25.7 坪から +3.9 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 9.0 年 → 2024年 25.7 年、+185.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.0 分 → 2024年 25.7 分、+156.7 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 16.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示