【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期のJR京浜東北線 (赤羽駅~蒲田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 290万円/坪(87.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +24.4%( +56.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 64 件(1年前(2021年)に比べて -22.9%( -19件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 20.8年から +19.4 %増)。平均土地面積は 32.0 坪 (昨年 38.8 坪から -17.5 %減)。平均建物面積は 70.3 坪 (昨年 64.3 坪から +9.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。東十条駅、鶯谷駅、大井町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは神田駅で昨年に比べ +221.8 %、坪単価は 473 万円/坪となった。
上位 2 駅(神田駅、鶯谷駅)は +122.0 %(坪単価 +191.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(田町駅、秋葉原駅)は -36.2 %(坪単価 -177.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 10.0 分 → 2022年 8.0 分、-19.2 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.7 % → 2022年 11.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.2 % → 2022年 20.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 20.8 年 → 2022年 24.8 年、+19.4 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.8 % → 2022年 34.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 31.2 % → 2022年 26.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった神田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 473万円/坪(143万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +221.8%( +325.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった赤羽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 136万円/坪(41.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -19.8%( -33.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて +25.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR京浜東北線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
赤羽駅 | 136万/坪 (38.4年/17.2坪) | 170万/坪 (15.7年/37.8坪) | 205万/坪 (13.3年/44.0坪) |
東十条駅 | 204万/坪 (24.3年/28.2坪) | 169万/坪 (19.5年/30.3坪) | 156万/坪 (11.0年/50.2坪) |
王子駅 | 195万/坪 (17.9年/31.8坪) | 219万/坪 (7.6年/35.7坪) | 203万/坪 (9.3年/28.7坪) |
上中里駅 | 185万/坪 (21.5年/18.9坪) | 180万/坪 (23.5年/19.7坪) | 153万/坪 (26.0年/21.2坪) |
田端駅 | - | 206万/坪 (17.3年/26.7坪) | 196万/坪 (22.3年/26.1坪) |
西日暮里駅 | 228万/坪 (59.0年/30.3坪) | 209万/坪 (31.4年/81.7坪) | 220万/坪 (14.0年/24.2坪) |
日暮里駅 | 190万/坪 (43.0年/61.5坪) | 234万/坪 (17.0年/27.2坪) | 241万/坪 (46.5年/19.7坪) |
鶯谷駅 | 313万/坪 (17.6年/32.1坪) | 256万/坪 (30.9年/37.6坪) | 121万/坪 (29.0年/64.3坪) |
上野駅 | - | - | 527万/坪 (24.7年/84.7坪) |
御徒町駅 | - | 405万/坪 (20.0年/19.7坪) | 331万/坪 (2.0年/51.4坪) |
秋葉原駅 | 406万/坪 (14.0年/52.2坪) | 587万/坪 (32.7年/35.8坪) | 937万/坪 (58.0年/34.8坪) |
神田駅 | 473万/坪 (37.0年/25.2坪) | 147万/坪 (43.5年/95.3坪) | 579万/坪 (14.5年/31.8坪) |
東京駅 | 125万/坪 (75.1年/12.1坪) | - | 751万/坪 (0年/40.8坪) |
有楽町駅 | - | - | - |
新橋駅 | 789万/坪 (12.5年/28.0坪) | - | - |
浜松町駅 | 1,295万/坪 (11.5年/41.6坪) | - | 264万/坪 (47.0年/24.2坪) |
田町駅 | 244万/坪 (34.0年/28.7坪) | 418万/坪 (23.0年/18.2坪) | 305万/坪 (44.0年/93.8坪) |
高輪ゲートウェイ駅 | - | - | - |
品川駅 | 436万/坪 (28.5年/52.2坪) | - | 319万/坪 (44.0年/15.1坪) |
大井町駅 | 266万/坪 (12.0年/18.2坪) | 222万/坪 (16.3年/20.3坪) | 264万/坪 (15.1年/50.4坪) |
大森駅 | 234万/坪 (17.9年/31.8坪) | 259万/坪 (23.1年/48.8坪) | 240万/坪 (17.3年/25.9坪) |
蒲田駅 | 180万/坪 (24.7年/38.5坪) | 179万/坪 (16.9年/38.2坪) | 197万/坪 (7.9年/19.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
神田駅 472.8 万/坪(昨年同期比 +221.8 %)
神田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 473万円/坪(143万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +221.8%( +325.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2021年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 43.5年から -14.9 %減)。平均土地面積は 25.2 坪 (昨年 95.3 坪から -73.5 %減)。平均建物面積は 141.7 坪 (昨年 40.8 坪から +246.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 43.5 年 → 2022年 37.0 年、-14.9 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 3.5 分 → 2022年 1.5 分、-57.1 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 33.3 %)
鶯谷駅 313.3 万/坪(昨年同期比 +22.2 %)
鶯谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 313万円/坪(94.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +22.2%( +56.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2021年)に比べて -16.7%( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 17.6年(昨年 30.9年から -42.9 %減)。平均土地面積は 32.1 坪 (昨年 37.6 坪から -14.6 %減)。平均建物面積は 69.9 坪 (昨年 98.1 坪から -28.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 30.9 年 → 2022年 17.6 年、-42.9 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 20.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 40.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 5.3 分 → 2022年 6.0 分、+12.5 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 20.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 % → 2022年 20.0 %)
田町駅 244.3 万/坪(昨年同期比 -41.5 %)
田町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 244万円/坪(73.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -41.5%( -173.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 34.0年(昨年 23.0年から +47.8 %増)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 18.2 坪から +58.3 %増)。平均建物面積は 69.6 坪 (昨年 28.7 坪から +142.1 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 11.0 分 → 2022年 4.0 分、-63.6 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 23.0 年 → 2022年 34.0 年、+47.8 %と大きく増加)
秋葉原駅 405.7 万/坪(昨年同期比 -30.9 %)
秋葉原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 406万円/坪(123万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -30.9%( -181.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2021年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 32.7年から -57.1 %減)。平均土地面積は 52.2 坪 (昨年 35.8 坪から +45.8 %増)。平均建物面積は 272.3 坪 (昨年 206.7 坪から +31.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 32.7 年 → 2022年 14.0 年、-57.1 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 5.0 分 → 2022年 3.5 分、-30.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 % → 2022年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示