【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜12月期の東京メトロ銀座線 (渋谷駅~浅草駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 423万円/坪(128万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -9.9%( -46.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 88 件(1年前(2019年)に比べて -30.2%( -38件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.7年(昨年 33.0年から -4.0 %減)。平均土地面積は 49.8 坪 (昨年 38.6 坪から +29.1 %増)。平均建物面積は 117.5 坪 (昨年 115.5 坪から +1.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。渋谷駅、表参道駅、青山一丁目駅、神田駅、上野広小路駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは赤坂見附駅で昨年に比べ +229.9 %、坪単価は 956 万円/坪となった。
上位 2 駅(赤坂見附駅、上野広小路駅)は +158.5 %(坪単価 +567.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(三越前駅、末広町駅)は -74.4 %(坪単価 -493.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 48.2 % → 2020年 34.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 8.8 % → 2020年 13.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 32.5 % → 2020年 35.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 36.0 % → 2020年 33.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった銀座駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,703万円/坪(515万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +17.2%( +249.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった末広町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.5万円/坪(26.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -73.3%( -237.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -60.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
東京メトロ銀座線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
渋谷駅 | 669万/坪 (19.1年/51.2坪) | 455万/坪 (34.7年/34.7坪) | 510万/坪 (33.9年/61.7坪) |
表参道駅 | 735万/坪 (31.9年/38.3坪) | 603万/坪 (19.7年/49.0坪) | 722万/坪 (26.0年/54.6坪) |
外苑前駅 | 484万/坪 (30.5年/69.4坪) | 508万/坪 (35.9年/27.8坪) | 337万/坪 (35.9年/71.5坪) |
青山一丁目駅 | 541万/坪 (11.8年/87.7坪) | 442万/坪 (18.6年/52.9坪) | 884万/坪 (37.5年/76.4坪) |
赤坂見附駅 | 956万/坪 (24.9年/108坪) | 290万/坪 (36.9年/52.9坪) | - |
溜池山王駅 | - | 553万/坪 (36.0年/64.3坪) | 509万/坪 (31.5年/18.2坪) |
虎ノ門駅 | - | - | 873万/坪 (27.5年/15.1坪) |
新橋駅 | - | 509万/坪 (33.4年/44.8坪) | 427万/坪 (34.1年/29.3坪) |
銀座駅 | 1,703万/坪 (32.3年/25.7坪) | 1,453万/坪 (20.3年/46.4坪) | 1,656万/坪 (31.6年/15.1坪) |
京橋駅 | 651万/坪 (28.3年/31.8坪) | 687万/坪 (46.5年/35.9坪) | 700万/坪 (38.7年/39.3坪) |
日本橋駅 | - | 708万/坪 (26.3年/36.3坪) | - |
三越前駅 | 242万/坪 (22.9年/57.5坪) | 992万/坪 (64.5年/10.6坪) | 929万/坪 (19.8年/75.6坪) |
神田駅 | 456万/坪 (33.4年/27.0坪) | 303万/坪 (26.9年/40.1坪) | 353万/坪 (42.0年/26.7坪) |
末広町駅 | 86.5万/坪 (28.6年/64.3坪) | 324万/坪 (34.3年/24.5坪) | 281万/坪 (34.1年/34.8坪) |
上野広小路駅 | 1,007万/坪 (0年/15.9坪) | 539万/坪 (28.0年/60.1坪) | 448万/坪 (46.8年/16.1坪) |
上野駅 | 278万/坪 (35.0年/53.8坪) | 330万/坪 (17.8年/45.7坪) | 281万/坪 (47.2年/52.9坪) |
稲荷町駅 | 148万/坪 (50.8年/25.0坪) | 309万/坪 (29.6年/27.5坪) | 206万/坪 (33.3年/23.6坪) |
田原町駅 | 245万/坪 (22.0年/34.8坪) | 514万/坪 (41.7年/27.5坪) | 36.7万/坪 (47.3年/16.6坪) |
浅草駅 | 272万/坪 (35.2年/47.9坪) | 403万/坪 (38.3年/37.1坪) | 385万/坪 (37.1年/35.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
赤坂見附駅 956.3 万/坪(昨年同期比 +229.9 %)
赤坂見附駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 956万円/坪(289万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +229.9%( +666.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 24.9年(昨年 36.9年から -32.3 %減)。平均土地面積は 108.4 坪 (昨年 52.9 坪から +104.8 %増)。平均建物面積は 186.8 坪 (昨年 162.3 坪から +15.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 36.9 年 → 2020年 24.9 年、-32.3 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 66.7 %)
上野広小路駅 1007.5 万/坪(昨年同期比 +87.1 %)
上野広小路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,007万円/坪(305万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +87.1%( +468.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 15.9 坪 (昨年 60.1 坪から -73.6 %減)。平均建物面積は 9.8 坪 (昨年 84.7 坪から -88.4 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 1.8 分 → 2020年 1.0 分、-42.9 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 75.0 % → 2020年 100.0 %)
三越前駅 242.2 万/坪(昨年同期比 -75.6 %)
三越前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 242万円/坪(73.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -75.6%( -749.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 64.5年から -64.5 %減)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 10.6 坪から +442.9 %増)。平均建物面積は 123.0 坪 (昨年 15.1 坪から +713.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 64.5 年 → 2020年 22.9 年、-64.5 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 3.0 分 → 2020年 3.8 分、+25.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 100.0 %)
末広町駅 86.5 万/坪(昨年同期比 -73.3 %)
末広町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.5万円/坪(26.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -73.3%( -237.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -60.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.6年(昨年 34.3年から -16.6 %減)。平均土地面積は 64.3 坪 (昨年 24.5 坪から +162.3 %増)。平均建物面積は 393.3 坪 (昨年 107.7 坪から +265.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 34.3 年 → 2020年 28.6 年、-16.6 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 3.6 分 → 2020年 1.5 分、-58.3 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示