【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年7月〜9月期の東京メトロ東西線 (中野駅~葛西駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 227万円/坪(68.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -25.1%( -76.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 83 件(1年前(2021年)に比べて +25.8%( +17件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 16.9年から +47.8 %増)。平均土地面積は 49.7 坪 (昨年 33.1 坪から +50.1 %増)。平均建物面積は 79.1 坪 (昨年 57.8 坪から +36.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。中野駅、門前仲町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは門前仲町駅で昨年に比べ +67.5 %、坪単価は 321 万円/坪となった。
上位 2 駅(門前仲町駅、中野駅)は +58.3 %(坪単価 +118.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(神楽坂駅、早稲田駅)は -80.7 %(坪単価 -644.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.3 % → 2022年 25.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 16.9 年 → 2022年 25.0 年、+47.8 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 15.0 % → 2022年 25.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 23.3 % → 2022年 34.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 326万円/坪(98.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +49.2%( +107.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2021年)に比べて +71.4%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった神楽坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -89.7%( -871.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
東京メトロ東西線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
中野駅 | 326万/坪 (29.9年/68.3坪) | 218万/坪 (23.9年/36.1坪) | 248万/坪 (37.5年/27.7坪) |
落合駅 | 256万/坪 (23.3年/33.3坪) | 246万/坪 (20.3年/24.6坪) | 316万/坪 (0.5年/21.9坪) |
高田馬場駅 | 194万/坪 (39.0年/84.2坪) | 307万/坪 (4.5年/23.9坪) | 202万/坪 (21.0年/24.2坪) |
早稲田駅 | 164万/坪 (37.0年/29.1坪) | 581万/坪 (17.5年/28.0坪) | 484万/坪 (17.3年/37.4坪) |
神楽坂駅 | 101万/坪 (48.5年/24.2坪) | 972万/坪 (0年/84.7坪) | 194万/坪 (24.5年/35.3坪) |
飯田橋駅 | 478万/坪 (0.00年/28.0坪) | - | 198万/坪 (19.5年/31.8坪) |
九段下駅 | - | - | - |
竹橋駅 | - | - | - |
大手町駅 | - | - | - |
日本橋駅 | - | 1,181万/坪 (0.5年/24.2坪) | - |
茅場町駅 | - | 1,298万/坪 (27.0年/22.7坪) | 302万/坪 (44.5年/48.4坪) |
門前仲町駅 | 321万/坪 (12.3年/35.0坪) | 192万/坪 (26.2年/44.9坪) | 411万/坪 (21.5年/20.4坪) |
木場駅 | 123万/坪 (40.0年/51.4坪) | 261万/坪 (18.0年/33.3坪) | 422万/坪 (0.5年/48.4坪) |
東陽町駅 | 210万/坪 (45.0年/39.3坪) | - | 220万/坪 (12.5年/40.1坪) |
南砂町駅 | 158万/坪 (20.4年/22.1坪) | 154万/坪 (18.1年/24.0坪) | 141万/坪 (10.9年/26.6坪) |
西葛西駅 | 134万/坪 (33.3年/54.5坪) | 127万/坪 (21.5年/19.7坪) | 185万/坪 (8.5年/112坪) |
葛西駅 | 215万/坪 (20.9年/58.4坪) | 180万/坪 (11.4年/40.1坪) | 167万/坪 (8.7年/33.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
門前仲町駅 320.9 万/坪(昨年同期比 +67.5 %)
門前仲町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 321万円/坪(97.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +67.5%( +129.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 12.3年(昨年 26.2年から -52.9 %減)。平均土地面積は 35.0 坪 (昨年 44.9 坪から -21.9 %減)。平均建物面積は 90.0 坪 (昨年 102.6 坪から -12.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 26.2 年 → 2022年 12.3 年、-52.9 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2021年 7.7 分 → 2022年 6.3 分、-17.4 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 % → 2022年 33.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 % → 2022年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 33.3 %)
中野駅 325.6 万/坪(昨年同期比 +49.2 %)
中野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 326万円/坪(98.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +49.2%( +107.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2021年)に比べて +71.4%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 23.9年から +25.2 %増)。平均土地面積は 68.3 坪 (昨年 36.1 坪から +89.3 %増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 37.4 坪から -19.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 13.4 分 → 2022年 11.8 分、-11.9 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 23.9 年 → 2022年 29.9 年、+25.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 % → 2022年 33.3 %)
神楽坂駅 100.6 万/坪(昨年同期比 -89.7 %)
神楽坂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -89.7%( -871.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 84.7 坪から -71.4 %減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 25.7 坪から +35.3 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 2.0 分 → 2022年 7.0 分、+250.0 %と大きく増加)
早稲田駅 163.6 万/坪(昨年同期比 -71.8 %)
早稲田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 164万円/坪(49.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -71.8%( -417.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて -33.3%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 17.5年から +111.4 %増)。平均土地面積は 29.1 坪 (昨年 28.0 坪から +4.1 %増)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 56.0 坪から -33.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 5.3 分 → 2022年 3.8 分、-29.7 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.5 年 → 2022年 37.0 年、+111.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 % → 2022年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示