【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期の名古屋市鶴舞線 (上小田井駅~赤池駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -7.8%( -9.7万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 117 件(1年前(2020年)に比べて +37.6%( +32件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.4年(昨年 9.1年から +58.3 %増)。平均土地面積は 53.9 坪 (昨年 58.1 坪から -7.2 %減)。平均建物面積は 55.9 坪 (昨年 56.2 坪から -0.6 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。庄内緑地公園駅、川名駅、植田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは庄内緑地公園駅で昨年に比べ +50.6 %、坪単価は 134 万円/坪となった。
上位 2 駅(庄内緑地公園駅、植田駅)は +44.4 %(坪単価 +39.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大須観音駅、荒畑駅)は -63.2 %(坪単価 -137.8 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 9.1 年 → 2021年 14.4 年、+58.3 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.2 % → 2021年 49.1 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.6 % → 2021年 23.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった川名駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(46.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +21.9%( +27.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて +25.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大須観音駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.0万円/坪(11.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -74.8%( -109.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
名古屋市鶴舞線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
上小田井駅 | 74.7万/坪 (21.3年/55.0坪) | 130万/坪 (6.7年/62.6坪) | 94.3万/坪 (8.2年/54.8坪) |
庄内緑地公園駅 | 134万/坪 (3.5年/40.8坪) | 89.1万/坪 (9.3年/57.0坪) | 88.5万/坪 (23.3年/50.9坪) |
庄内通駅 | 101万/坪 (22.1年/66.6坪) | 112万/坪 (8.3年/29.6坪) | 164万/坪 (0.25年/41.9坪) |
浄心駅 | 93.2万/坪 (20.6年/45.9坪) | 101万/坪 (11.0年/36.8坪) | 118万/坪 (13.1年/33.9坪) |
浅間町駅 | 149万/坪 (29.7年/57.5坪) | 143万/坪 (0.5年/114坪) | 116万/坪 (9.9年/32.1坪) |
丸の内駅 | - | - | - |
伏見駅 | - | - | - |
大須観音駅 | 37.0万/坪 (26.3年/31.8坪) | 147万/坪 (10.3年/46.9坪) | 147万/坪 (31.3年/42.4坪) |
上前津駅 | 90.0万/坪 (33.3年/106坪) | 77.5万/坪 (28.3年/54.5坪) | - |
鶴舞駅 | 62.3万/坪 (26.3年/92.3坪) | 104万/坪 (30.0年/69.2坪) | 155万/坪 (0.25年/16.6坪) |
荒畑駅 | 155万/坪 (0.6年/25.2坪) | 320万/坪 (0.25年/46.9坪) | 110万/坪 (19.8年/16.3坪) |
御器所駅 | 62.4万/坪 (44.3年/57.0坪) | 72.1万/坪 (30.3年/62.8坪) | 63.7万/坪 (31.3年/20.4坪) |
川名駅 | 155万/坪 (8.3年/38.4坪) | 127万/坪 (6.8年/30.3坪) | 160万/坪 (22.3年/54.5坪) |
いりなか駅 | 159万/坪 (19.8年/48.4坪) | - | 235万/坪 (0年/87.7坪) |
八事駅 | 131万/坪 (10.3年/46.5坪) | 115万/坪 (47.3年/43.1坪) | 186万/坪 (1.3年/56.0坪) |
塩釜口駅 | 121万/坪 (10.4年/56.2坪) | 128万/坪 (12.0年/68.1坪) | 115万/坪 (13.8年/38.6坪) |
植田駅 | 125万/坪 (6.4年/59.1坪) | 90.6万/坪 (0.6年/47.3坪) | 60.9万/坪 (23.7年/102坪) |
原駅 | 129万/坪 (4.8年/51.8坪) | 119万/坪 (7.2年/75.6坪) | 124万/坪 (5.3年/68.3坪) |
平針駅 | 107万/坪 (14.4年/53.1坪) | 129万/坪 (0.25年/36.3坪) | 104万/坪 (8.3年/35.5坪) |
赤池駅 | 93.0万/坪 (16.1年/51.4坪) | 127万/坪 (3.1年/59.7坪) | 123万/坪 (3.3年/51.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
庄内緑地公園駅 134.2 万/坪(昨年同期比 +50.6 %)
庄内緑地公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 134万円/坪(40.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +50.6%( +45.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +33.3%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 3.5年(昨年 9.3年から -62.2 %減)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 57.0 坪から -28.3 %減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 43.9 坪から -17.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 9.3 年 → 2021年 3.5 年、-62.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 13.7 分 → 2021年 11.8 分、-14.0 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 75.0 %)
植田駅 125.1 万/坪(昨年同期比 +38.1 %)
植田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +38.1%( +34.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2020年)に比べて +250.0%( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 6.4年(昨年 0.6年から +991.4 %増)。平均土地面積は 59.1 坪 (昨年 47.3 坪から +25.0 %増)。平均建物面積は 43.4 坪 (昨年 43.9 坪から -1.0 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.6 年 → 2021年 6.4 年、+991.4 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 64.3 %)
大須観音駅 37.0 万/坪(昨年同期比 -74.8 %)
大須観音駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.0万円/坪(11.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -74.8%( -109.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 10.3年から +156.0 %増)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 46.9 坪から -32.3 %減)。平均建物面積は 118.0 坪 (昨年 217.8 坪から -45.8 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 10.3 年 → 2021年 26.3 年、+156.0 %と大きく増加)
荒畑駅 154.8 万/坪(昨年同期比 -51.7 %)
荒畑駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(46.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -51.7%( -165.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて -40.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.6年(昨年 0.3年から +132.2 %増)。平均土地面積は 25.2 坪 (昨年 46.9 坪から -46.2 %減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 26.2 坪から +21.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 60.0 % → 2021年 66.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.3 年 → 2021年 0.6 年、+132.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.4 分 → 2021年 5.7 分、+28.8 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示