【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜12月期のあおなみ線 (名古屋駅~野跡駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 93.5万円/坪(28.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +8.1%( +7.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 216 件(1年前(2021年)に比べて +13.7%( +26件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 16.1年から -11.9 %減)。平均土地面積は 55.4 坪 (昨年 62.7 坪から -11.6 %減)。平均建物面積は 50.6 坪 (昨年 58.3 坪から -13.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。名古屋駅、ささしまライブ駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは名古屋駅で昨年に比べ +82.5 %、坪単価は 276 万円/坪となった。
上位 2 駅(名古屋駅、ささしまライブ駅)は +53.3 %(坪単価 +69.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(小本駅、中島駅)は -6.3 %(坪単価 -6.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 16.1 年 → 2022年 14.1 年、-11.9 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 1.1 % → 2022年 3.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.7 % → 2022年 12.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.3 % → 2022年 19.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 11.5 % → 2022年 4.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった名古屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 276万円/坪(83.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +82.5%( +125.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2021年)に比べて -27.3%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったささしまライブ駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.6万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +24.2%( +13.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
あおなみ線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
名古屋駅 | 276万/坪 (38.4年/44.6坪) | 151万/坪 (32.3年/97.6坪) | 428万/坪 (31.8年/199坪) |
ささしまライブ駅 | 69.6万/坪 (43.8年/27.2坪) | 56.1万/坪 (46.0年/66.6坪) | 142万/坪 (0.4年/25.7坪) |
小本駅 | 106万/坪 (12.9年/57.5坪) | 116万/坪 (0.25年/20.0坪) | 130万/坪 (0.4年/38.4坪) |
荒子駅 | 99.8万/坪 (13.5年/41.4坪) | 91.2万/坪 (26.2年/49.4坪) | 97.6万/坪 (7.9年/45.4坪) |
南荒子駅 | 122万/坪 (8.9年/48.5坪) | 104万/坪 (13.3年/42.7坪) | 104万/坪 (9.3年/52.4坪) |
中島駅 | 86.9万/坪 (13.8年/55.5坪) | 90.4万/坪 (12.5年/56.2坪) | 102万/坪 (0.5年/38.1坪) |
港北駅 | 83.7万/坪 (11.1年/63.0坪) | 75.2万/坪 (14.9年/69.3坪) | 74.7万/坪 (14.2年/59.5坪) |
荒子川公園駅 | 77.8万/坪 (14.0年/53.9坪) | 74.4万/坪 (17.5年/61.7坪) | 64.1万/坪 (22.1年/66.4坪) |
稲永駅 | 80.1万/坪 (15.4年/57.2坪) | 80.6万/坪 (9.4年/81.7坪) | 89.3万/坪 (9.2年/60.3坪) |
野跡駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
名古屋駅 276.4 万/坪(昨年同期比 +82.5 %)
名古屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 276万円/坪(83.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +82.5%( +125.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2021年)に比べて -27.3%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.4年(昨年 32.3年から +19.0 %増)。平均土地面積は 44.6 坪 (昨年 97.6 坪から -54.3 %減)。平均建物面積は 128.8 坪 (昨年 179.6 坪から -28.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 7.8 分 → 2022年 6.1 分、-21.5 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 37.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 32.3 年 → 2022年 38.4 年、+19.0 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 9.1 % → 2022年 12.5 %)
ささしまライブ駅 69.6 万/坪(昨年同期比 +24.2 %)
ささしまライブ駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.6万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +24.2%( +13.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 43.8年(昨年 46.0年から -4.9 %減)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 66.6 坪から -59.1 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 139.2 坪から -79.3 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 7.0 分 → 2022年 8.0 分、+14.3 %と増加)
小本駅 106.0 万/坪(昨年同期比 -8.6 %)
小本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 106万円/坪(32.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -8.6%( -10.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 8 件(1年前(2021年)に比べて +100.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.9年(昨年 0.3年から +5012.2 %増)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 20.0 坪から +186.8 %増)。平均建物面積は 73.9 坪 (昨年 30.3 坪から +144.3 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 0.3 年 → 2022年 12.9 年、+5012.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 5.5 分 → 2022年 9.0 分、+63.6 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 37.5 %)
中島駅 86.9 万/坪(昨年同期比 -3.9 %)
中島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.9万円/坪(26.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -3.9%( -3.5万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 39 件(1年前(2021年)に比べて +25.8%( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 12.5年から +10.5 %増)。平均土地面積は 55.5 坪 (昨年 56.2 坪から -1.2 %減)。平均建物面積は 38.1 坪 (昨年 43.9 坪から -13.0 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 13.8 % → 2022年 13.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 12.5 年 → 2022年 13.8 年、+10.5 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 16.6 分 → 2022年 18.6 分、+12.0 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 65.5 % → 2022年 50.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.3 % → 2022年 15.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示