【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR東北本線 (油島駅~盛岡駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.4万円/坪(14.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -4.0%( -2.0万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 236 件(1年前(2023年)に比べて -58.2%( -328件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 27.6年から +0.3 %増)。平均土地面積は 115.1 坪 (昨年 105.3 坪から +9.2 %増)。平均建物面積は 54.6 坪 (昨年 56.0 坪から -2.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が減少。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。日詰駅、矢幅駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは花巻空港駅で昨年に比べ +364.6 %、坪単価は 31.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(花巻空港駅、石鳥谷駅)は +285.6 %(坪単価 +37.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(紫波中央駅、六原駅)は -72.5 %(坪単価 -38.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.8 % → 2024年 22.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 34.1 % → 2024年 33.0 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 2.3 % → 2024年 1.4 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.2 % → 2024年 32.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった日詰駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +31.1%( +23.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -85.7%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった紫波中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.6万円/坪(1.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -94.3%( -59.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -72.7%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR東北本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
油島駅 | - | - | 10.8万/坪 (20.5年/296坪) |
花泉駅 | 5.3万/坪 (56.5年/147坪) | 6.9万/坪 (38.1年/213坪) | - |
清水原駅 | - | - | - |
一ノ関駅 | 34.8万/坪 (32.7年/126坪) | 52.6万/坪 (19.4年/135坪) | 42.6万/坪 (27.8年/102坪) |
山ノ目駅 | - | - | - |
平泉駅 | 32.5万/坪 (29.5年/135坪) | - | 71.6万/坪 (15.4年/68.1坪) |
前沢駅 | 71.3万/坪 (1.1年/62.0坪) | 30.0万/坪 (30.7年/154坪) | 66.1万/坪 (7.3年/78.4坪) |
陸中折居駅 | 6.1万/坪 (45.2年/393坪) | 10.4万/坪 (47.0年/163坪) | 24.7万/坪 (45.5年/303坪) |
水沢駅 | 33.0万/坪 (29.7年/109坪) | 41.9万/坪 (26.5年/111坪) | 33.1万/坪 (31.1年/129坪) |
金ケ崎駅 | 92.8万/坪 (0.13年/121坪) | 42.5万/坪 (22.3年/153坪) | 36.8万/坪 (28.1年/211坪) |
六原駅 | 16.9万/坪 (38.2年/245坪) | 34.3万/坪 (26.9年/170坪) | 9.8万/坪 (25.3年/200坪) |
北上駅 | 61.0万/坪 (19.5年/90.9坪) | 56.4万/坪 (20.2年/94.5坪) | 45.4万/坪 (24.9年/96.9坪) |
村崎野駅 | 30.5万/坪 (31.7年/186坪) | 59.6万/坪 (22.3年/98.5坪) | 49.9万/坪 (19.9年/152坪) |
花巻駅 | 35.4万/坪 (28.1年/178坪) | 33.9万/坪 (32.2年/126坪) | 44.4万/坪 (25.4年/95.4坪) |
花巻空港駅 | 31.4万/坪 (35.0年/212坪) | 6.7万/坪 (58.8年/40.8坪) | 29.6万/坪 (30.9年/109坪) |
石鳥谷駅 | 76.0万/坪 (0.25年/52.9坪) | 24.8万/坪 (30.7年/156坪) | 34.5万/坪 (30.8年/168坪) |
日詰駅 | 101万/坪 (1.3年/56.0坪) | 76.9万/坪 (16.4年/74.1坪) | 86.2万/坪 (9.9年/77.0坪) |
紫波中央駅 | 3.6万/坪 (37.5年/129坪) | 63.6万/坪 (32.8年/128坪) | 62.1万/坪 (21.0年/159坪) |
古館駅 | 34.9万/坪 (32.3年/67.6坪) | 36.9万/坪 (32.3年/72.4坪) | 54.5万/坪 (25.4年/63.1坪) |
矢幅駅 | 87.4万/坪 (14.0年/84.1坪) | 54.5万/坪 (25.5年/102坪) | 62.4万/坪 (23.9年/92.9坪) |
岩手飯岡駅 | 48.3万/坪 (30.5年/114坪) | 56.6万/坪 (31.6年/100.0坪) | 60.4万/坪 (22.6年/91.0坪) |
仙北町駅 | 79.7万/坪 (20.9年/108坪) | 78.3万/坪 (19.6年/81.8坪) | 85.1万/坪 (15.7年/67.2坪) |
盛岡駅 | 48.4万/坪 (33.2年/96.5坪) | 53.4万/坪 (31.4年/84.8坪) | 52.5万/坪 (30.4年/81.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
花巻空港駅 31.4 万/坪(昨年同期比 +364.6 %)
花巻空港駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.4万円/坪(9.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +364.6%( +24.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 35.0年(昨年 58.8年から -40.4 %減)。平均土地面積は 211.8 坪 (昨年 40.8 坪から +418.5 %増)。平均建物面積は 194.4 坪 (昨年 28.0 坪から +594.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 58.8 年 → 2024年 35.0 年、-40.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 46.5 分 → 2024年 34.0 分、-26.9 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 50.0 %)
石鳥谷駅 76.0 万/坪(昨年同期比 +206.6 %)
石鳥谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.0万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +206.6%( +51.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -90.0%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.3年(昨年 30.7年から -99.2 %減)。平均土地面積は 52.9 坪 (昨年 155.6 坪から -66.0 %減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 53.5 坪から -43.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.7 年 → 2024年 0.3 年、-99.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 56.4 分 → 2024年 20.0 分、-64.5 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 % → 2024年 100.0 %)
紫波中央駅 3.6 万/坪(昨年同期比 -94.3 %)
紫波中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.6万円/坪(1.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -94.3%( -59.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -72.7%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.5年(昨年 32.8年から +14.3 %増)。平均土地面積は 129.1 坪 (昨年 128.2 坪から +0.7 %増)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 39.1 坪から +6.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 18.9 分 → 2024年 14.7 分、-22.4 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 32.8 年 → 2024年 37.5 年、+14.3 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 57.1 % → 2024年 66.7 %)
六原駅 16.9 万/坪(昨年同期比 -50.7 %)
六原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.9万円/坪(5.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -50.7%( -17.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.2年(昨年 26.9年から +41.9 %増)。平均土地面積は 245.0 坪 (昨年 170.4 坪から +43.8 %増)。平均建物面積は 62.8 坪 (昨年 38.6 坪から +62.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 56.7 分 → 2024年 22.0 分、-61.2 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 26.9 年 → 2024年 38.2 年、+41.9 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示