【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年7月〜9月期のJR山陰本線 (江崎駅～下関駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.3万円/坪(9.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -26.7％( -11.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 67 件(１年前(2022年)に比べて +11.7％( +7件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 31.4年から +17.8 ％増)。平均土地面積は 86.7 坪 (昨年 81.6 坪から +6.3 ％増)。平均建物面積は 51.5 坪 (昨年 38.9 坪から +32.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。東萩駅、黒井村駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは奈古駅で昨年に比べ +207.9 ％、坪単価は 19.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(奈古駅、梶栗郷台地駅)は +180.4 ％(坪単価 +30.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(長門市駅、安岡駅)は -81.5 ％(坪単価 -58.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 21.2 分 → 2023年 17.7 分、-16.4 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 6.7 ％ → 2023年 9.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 31.4 年 → 2023年 37.0 年、+17.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 45.8 ％ → 2023年 52.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 9.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった梶栗郷台地駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.1万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +153.0％( +47.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった長門市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.2万円/坪(0.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -97.1％( -40.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR山陰本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 江崎駅 | - | - | 2.6万/坪 (39.5年/60.5坪) |
| 須佐駅 | - | 8.5万/坪 (35.5年/69.6坪) | - |
| 宇田郷駅 | - | - | - |
| 木与駅 | - | - | - |
| 奈古駅 | 19.3万/坪 (10.5年/78.7坪) | 6.3万/坪 (0年/48.4坪) | - |
| 長門大井駅 | - | - | - |
| 越ケ浜駅 | - | - | - |
| 東萩駅 | 34.0万/坪 (53.5年/93.8坪) | 27.0万/坪 (49.7年/117坪) | 122万/坪 (0年/93.8坪) |
| 萩駅 | 21.2万/坪 (31.5年/109坪) | 28.5万/坪 (27.5年/95.3坪) | 23.6万/坪 (36.5年/109坪) |
| 玉江駅 | 21.3万/坪 (36.3年/128坪) | 57.2万/坪 (39.5年/191坪) | - |
| 三見駅 | - | 3.5万/坪 (0年/39.3坪) | - |
| 飯井駅 | - | - | - |
| 長門三隅駅 | 55.9万/坪 (28.5年/148坪) | - | - |
| 長門市駅 | 1.2万/坪 (31.5年/99.8坪) | 41.2万/坪 (24.9年/59.5坪) | 20.5万/坪 (44.9年/92.0坪) |
| 仙崎駅 | 14.9万/坪 (46.7年/130坪) | - | - |
| 黄波戸駅 | - | - | 11.6万/坪 (34.5年/454坪) |
| 長門古市駅 | 1.8万/坪 (44.5年/99.8坪) | - | 3.5万/坪 (54.5年/30.3坪) |
| 人丸駅 | - | - | - |
| 伊上駅 | - | - | - |
| 長門粟野駅 | - | - | - |
| 阿川駅 | - | 9.1万/坪 (41.5年/86.2坪) | - |
| 特牛駅 | - | - | - |
| 滝部駅 | 2.9万/坪 (22.5年/115坪) | - | 10.0万/坪 (34.0年/434坪) |
| 長門二見駅 | - | - | - |
| 宇賀本郷駅 | - | - | - |
| 湯玉駅 | 1.2万/坪 (50.5年/63.5坪) | - | - |
| 小串駅 | - | 22.0万/坪 (24.5年/248坪) | 6.3万/坪 (0年/28.7坪) |
| 川棚温泉駅 | 47.5万/坪 (29.9年/103坪) | - | - |
| 黒井村駅 | 11.6万/坪 (45.5年/81.7坪) | 7.0万/坪 (37.0年/77.6坪) | - |
| 梅ケ峠駅 | 9.6万/坪 (43.5年/188坪) | - | 6.0万/坪 (40.5年/81.7坪) |
| 吉見駅 | 12.4万/坪 (48.8年/98.9坪) | 12.6万/坪 (51.5年/86.2坪) | 76.4万/坪 (11.5年/118坪) |
| 福江駅 | - | - | - |
| 安岡駅 | 39.8万/坪 (21.9年/51.9坪) | 116万/坪 (1.8年/62.4坪) | 73.1万/坪 (0.5年/51.4坪) |
| 梶栗郷台地駅 | 78.1万/坪 (28.5年/69.6坪) | 30.9万/坪 (30.5年/48.4坪) | 77.8万/坪 (35.5年/49.9坪) |
| 綾羅木駅 | 73.2万/坪 (13.4年/63.5坪) | 73.4万/坪 (25.7年/72.4坪) | 52.8万/坪 (27.6年/61.6坪) |
| 幡生駅 | 46.7万/坪 (37.0年/55.5坪) | 48.7万/坪 (23.1年/60.8坪) | 30.2万/坪 (31.5年/219坪) |
| 下関駅 | 16.5万/坪 (49.5年/60.9坪) | 38.1万/坪 (38.3年/65.7坪) | 17.2万/坪 (39.5年/90.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
奈古駅 19.3 万/坪(昨年同期比 +207.9 ％)
奈古駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.3万円/坪(5.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +207.9％( +13.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 48.4 坪から +62.5 ％増)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 28.7 坪から +26.3 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 5.0 分 → 2023年 11.0 分、+120.0 ％と大きく増加)
梶栗郷台地駅 78.1 万/坪(昨年同期比 +153.0 ％)
梶栗郷台地駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.1万円/坪(23.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +153.0％( +47.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 30.5年から -6.6 ％減)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 48.4 坪から +43.8 ％増)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 27.2 坪から -16.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 13.0 分 → 2023年 6.7 分、-48.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
長門市駅 1.2 万/坪(昨年同期比 -97.1 ％)
長門市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.2万円/坪(0.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -97.1％( -40.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 24.9年から +26.8 ％増)。平均土地面積は 99.8 坪 (昨年 59.5 坪から +67.8 ％増)。平均建物面積は 169.4 坪 (昨年 33.8 坪から +401.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 16.3 分 → 2023年 5.0 分、-69.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 24.9 年 → 2023年 31.5 年、+26.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 100.0 ％)
安岡駅 39.8 万/坪(昨年同期比 -65.8 ％)
安岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.8万円/坪(12.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -65.8％( -76.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 1.8年から +1145.2 ％増)。平均土地面積は 51.9 坪 (昨年 62.4 坪から -16.8 ％減)。平均建物面積は 32.3 坪 (昨年 33.7 坪から -4.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 18.8 分 → 2023年 11.7 分、-37.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 1.8 年 → 2023年 21.9 年、+1145.2 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示