【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期のJR片町線 (長尾駅～京橋駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.4万円/坪(19.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -16.0％( -12.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 139 件(１年前(2019年)に比べて -7.3％( -11件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 27.2年(昨年 22.2年から +22.9 ％増)。平均土地面積は 38.8 坪 (昨年 47.4 坪から -18.1 ％減)。平均建物面積は 42.9 坪 (昨年 41.9 坪から +2.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。河内磐船駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは河内磐船駅で昨年に比べ +27.8 ％、坪単価は 125 万円/坪となった。
上位 2 駅(河内磐船駅、放出駅)は +23.7 ％(坪単価 +22.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(野崎駅、四条畷駅)は -54.1 ％(坪単価 -42.3 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 22.2 年 → 2020年 27.2 年、+22.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 26.8 ％ → 2020年 35.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 24.6 ％ → 2020年 30.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった河内磐船駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(38.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +27.8％( +27.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった野崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.9万円/坪(7.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -66.0％( -50.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2019年)に比べて +10.0％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
| JR片町線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 長尾駅 | 53.4万/坪 (25.8年/36.6坪) | 49.9万/坪 (28.9年/43.5坪) | 58.4万/坪 (15.3年/52.4坪) |
| 藤阪駅 | 48.7万/坪 (33.0年/74.6坪) | 49.7万/坪 (23.8年/28.0坪) | 95.2万/坪 (5.5年/42.4坪) |
| 津田駅 | 56.3万/坪 (20.0年/41.8坪) | 50.6万/坪 (31.3年/68.4坪) | 72.5万/坪 (10.4年/29.7坪) |
| 河内磐船駅 | 125万/坪 (11.0年/37.3坪) | 98.2万/坪 (7.0年/54.1坪) | 94.0万/坪 (25.0年/43.4坪) |
| 星田駅 | 84.0万/坪 (20.6年/46.4坪) | 77.6万/坪 (17.8年/77.5坪) | 79.0万/坪 (18.0年/56.7坪) |
| 寝屋川公園駅 | 66.1万/坪 (28.0年/34.8坪) | 79.6万/坪 (14.3年/34.0坪) | 74.4万/坪 (9.9年/55.3坪) |
| 忍ケ丘駅 | 60.2万/坪 (23.4年/39.5坪) | 96.1万/坪 (14.9年/62.0坪) | 83.2万/坪 (12.6年/28.9坪) |
| 四条畷駅 | 46.7万/坪 (30.2年/35.1坪) | 81.0万/坪 (24.3年/36.6坪) | 38.1万/坪 (33.9年/20.5坪) |
| 野崎駅 | 25.9万/坪 (41.8年/16.2坪) | 76.2万/坪 (19.4年/27.1坪) | 75.1万/坪 (13.6年/24.2坪) |
| 住道駅 | 59.0万/坪 (33.5年/35.0坪) | 67.0万/坪 (21.8年/26.7坪) | 49.9万/坪 (33.2年/57.5坪) |
| 鴻池新田駅 | 86.2万/坪 (18.6年/54.6坪) | 112万/坪 (15.5年/24.1坪) | 76.2万/坪 (20.1年/46.2坪) |
| 徳庵駅 | 90.5万/坪 (31.6年/55.1坪) | 139万/坪 (31.3年/105坪) | 70.4万/坪 (24.6年/29.0坪) |
| 放出駅 | 104万/坪 (22.7年/40.5坪) | 86.7万/坪 (16.4年/63.7坪) | 98.2万/坪 (11.1年/24.7坪) |
| 鴫野駅 | 98.9万/坪 (28.0年/44.1坪) | 97.6万/坪 (9.6年/23.6坪) | 76.6万/坪 (15.9年/27.6坪) |
| 京橋駅 | 99.0万/坪 (22.0年/21.2坪) | 109万/坪 (18.0年/57.7坪) | 89.4万/坪 (27.8年/17.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
河内磐船駅 125.5 万/坪(昨年同期比 +27.8 ％)
河内磐船駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(38.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +27.8％( +27.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2019年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.0年(昨年 7.0年から +57.2 ％増)。平均土地面積は 37.3 坪 (昨年 54.1 坪から -31.0 ％減)。平均建物面積は 29.2 坪 (昨年 35.3 坪から -17.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 66.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 7.0 年 → 2020年 11.0 年、+57.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 9.8 分 → 2020年 11.0 分、+12.8 ％と増加)
放出駅 103.7 万/坪(昨年同期比 +19.6 ％)
放出駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +19.6％( +17.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 22.7年(昨年 16.4年から +38.3 ％増)。平均土地面積は 40.5 坪 (昨年 63.7 坪から -36.5 ％減)。平均建物面積は 41.1 坪 (昨年 68.7 坪から -40.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 12.5 ％ → 2020年 25.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 ％ → 2020年 28.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 16.4 年 → 2020年 22.7 年、+38.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 7.6 分 → 2020年 8.5 分、+11.5 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 57.1 ％ → 2020年 28.6 ％)
野崎駅 25.9 万/坪(昨年同期比 -66.0 ％)
野崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.9万円/坪(7.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -66.0％( -50.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2019年)に比べて +10.0％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 41.8年(昨年 19.4年から +115.1 ％増)。平均土地面積は 16.2 坪 (昨年 27.1 坪から -40.1 ％減)。平均建物面積は 18.3 坪 (昨年 26.6 坪から -31.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 16.6 分 → 2020年 10.7 分、-35.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 ％ → 2020年 9.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 19.4 年 → 2020年 41.8 年、+115.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 30.0 ％ → 2020年 81.8 ％)
四条畷駅 46.7 万/坪(昨年同期比 -42.3 ％)
四条畷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.7万円/坪(14.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -42.3％( -34.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 27 件(１年前(2019年)に比べて +68.8％( +11件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.2年(昨年 24.3年から +24.5 ％増)。平均土地面積は 35.1 坪 (昨年 36.6 坪から -4.2 ％減)。平均建物面積は 32.0 坪 (昨年 45.6 坪から -29.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 24.3 年 → 2020年 30.2 年、+24.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 9.0 分 → 2020年 12.2 分、+35.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 12.5 ％ → 2020年 22.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 43.8 ％ → 2020年 22.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示