【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期のJR大阪環状線 (大阪駅~天満駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.9万円/坪(28.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +8.2%( +7.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 138 件(1年前(2021年)に比べて +0.7%( +1件/坪)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 27.9年(昨年 27.8年から +0.5 %増)。平均土地面積は 29.3 坪 (昨年 29.1 坪から +0.7 %増)。平均建物面積は 52.0 坪 (昨年 55.2 坪から -5.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。野田駅、寺田町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは桜ノ宮駅で昨年に比べ +129.8 %、坪単価は 165 万円/坪となった。
上位 2 駅(桜ノ宮駅、野田駅)は +91.6 %(坪単価 +79.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大正駅、福島駅)は -22.5 %(坪単価 -23.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.2 % → 2022年 18.9 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 13.4 % → 2022年 15.5 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 6.9 % → 2022年 3.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった野田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 190万円/坪(57.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +53.4%( +66.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2021年)に比べて -27.3%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大正駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.6万円/坪(17.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -24.3%( -18.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 37 件(1年前(2021年)に比べて +8.8%( +3件/坪)と堅調に推移しています。)。
JR大阪環状線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大阪駅 | - | 114万/坪 (24.3年/59.0坪) | - |
福島駅 | 108万/坪 (27.9年/18.4坪) | 136万/坪 (22.1年/44.5坪) | 80.1万/坪 (28.3年/20.4坪) |
野田駅 | 190万/坪 (28.9年/21.9坪) | 124万/坪 (25.5年/19.9坪) | - |
西九条駅 | 96.3万/坪 (35.1年/42.0坪) | 110万/坪 (53.3年/14.4坪) | - |
弁天町駅 | 94.5万/坪 (27.7年/30.9坪) | 83.5万/坪 (36.6年/42.4坪) | 58.6万/坪 (37.6年/40.6坪) |
大正駅 | 57.6万/坪 (32.0年/26.1坪) | 76.0万/坪 (24.5年/27.5坪) | 103万/坪 (11.2年/41.0坪) |
芦原橋駅 | - | 148万/坪 (28.3年/37.3坪) | 119万/坪 (34.3年/160坪) |
今宮駅 | - | 31.1万/坪 (40.3年/12.9坪) | 97.3万/坪 (4.0年/22.1坪) |
新今宮駅 | - | - | - |
天王寺駅 | - | 99.2万/坪 (21.3年/13.6坪) | 164万/坪 (45.3年/25.7坪) |
寺田町駅 | 99.9万/坪 (31.6年/30.6坪) | 73.1万/坪 (29.5年/24.7坪) | 66.3万/坪 (15.7年/20.2坪) |
桃谷駅 | 98.3万/坪 (29.5年/26.2坪) | 84.9万/坪 (20.5年/26.0坪) | 87.1万/坪 (32.9年/34.4坪) |
鶴橋駅 | 77.7万/坪 (26.1年/28.5坪) | 79.8万/坪 (28.3年/23.4坪) | 74.8万/坪 (26.1年/16.2坪) |
玉造駅 | 134万/坪 (13.9年/63.7坪) | - | 69.8万/坪 (33.9年/31.5坪) |
森ノ宮駅 | 104万/坪 (15.3年/19.7坪) | 96.5万/坪 (38.3年/44.5坪) | 80.7万/坪 (23.3年/13.6坪) |
大阪城公園駅 | - | - | - |
京橋駅 | 120万/坪 (13.7年/20.7坪) | 104万/坪 (30.4年/36.9坪) | 84.8万/坪 (28.8年/18.7坪) |
桜ノ宮駅 | 165万/坪 (0.25年/54.5坪) | 71.9万/坪 (41.3年/27.2坪) | 479万/坪 (0年/33.3坪) |
天満駅 | - | 37.8万/坪 (0年/37.8坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
桜ノ宮駅 165.3 万/坪(昨年同期比 +129.8 %)
桜ノ宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(50.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +129.8%( +93.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.3年(昨年 41.3年から -99.4 %減)。平均土地面積は 54.5 坪 (昨年 27.2 坪から +100.0 %増)。平均建物面積は 90.8 坪 (昨年 59.0 坪から +53.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 41.3 年 → 2022年 0.3 年、-99.4 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 4.0 分 → 2022年 8.0 分、+100.0 %と大きく増加)
野田駅 190.3 万/坪(昨年同期比 +53.4 %)
野田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 190万円/坪(57.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +53.4%( +66.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2021年)に比べて -27.3%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.9年(昨年 25.5年から +13.3 %増)。平均土地面積は 21.9 坪 (昨年 19.9 坪から +10.0 %増)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 42.8 坪から -22.2 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 45.5 % → 2022年 62.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 25.5 年 → 2022年 28.9 年、+13.3 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 18.2 % → 2022年 33.3 %)
大正駅 57.6 万/坪(昨年同期比 -24.3 %)
大正駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.6万円/坪(17.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -24.3%( -18.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 37 件(1年前(2021年)に比べて +8.8%( +3件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 32.0年(昨年 24.5年から +30.9 %増)。平均土地面積は 26.1 坪 (昨年 27.5 坪から -5.3 %減)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 36.0 坪から -1.3 %減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 3.1 % → 2022年 9.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 9.4 % → 2022年 16.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 24.5 年 → 2022年 32.0 年、+30.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 23.3 分 → 2022年 26.1 分、+12.1 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 31.2 % → 2022年 48.4 %)
福島駅 107.7 万/坪(昨年同期比 -20.8 %)
福島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -20.8%( -28.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +20.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.9年(昨年 22.1年から +26.6 %増)。平均土地面積は 18.4 坪 (昨年 44.5 坪から -58.6 %減)。平均建物面積は 38.1 坪 (昨年 100.4 坪から -62.1 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 16.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 22.1 年 → 2022年 27.9 年、+26.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 8.4 分 → 2022年 13.2 分、+56.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 % → 2022年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示