【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期のJR大阪環状線 (大阪駅~天満駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.7万円/坪(25.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -2.8%( -2.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 459 件(1年前(2020年)に比べて +52.5%( +158件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.2年(昨年 26.5年から +10.2 %増)。平均土地面積は 31.5 坪 (昨年 38.0 坪から -17.1 %減)。平均建物面積は 53.3 坪 (昨年 52.8 坪から +0.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。西九条駅、芦原橋駅、天王寺駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは天王寺駅で昨年に比べ +96.2 %、坪単価は 192 万円/坪となった。
上位 2 駅(天王寺駅、芦原橋駅)は +68.6 %(坪単価 +67.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(天満駅、桜ノ宮駅)は -75.2 %(坪単価 -187.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.0 % → 2021年 21.0 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.0 % → 2021年 6.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 26.5 年 → 2021年 29.2 年、+10.2 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 22.2 % → 2021年 15.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.8 % → 2021年 36.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった天王寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 192万円/坪(57.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +96.2%( +93.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった天満駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.8万円/坪(11.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -86.5%( -241.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
JR大阪環状線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
大阪駅 | 114万/坪 (24.3年/59.0坪) | - | - |
福島駅 | 128万/坪 (32.3年/36.6坪) | 114万/坪 (35.3年/42.4坪) | 332万/坪 (38.0年/46.0坪) |
野田駅 | 111万/坪 (26.0年/23.6坪) | 111万/坪 (10.4年/64.5坪) | 96.3万/坪 (16.3年/26.9坪) |
西九条駅 | 94.6万/坪 (39.7年/21.6坪) | 74.9万/坪 (21.5年/21.7坪) | 112万/坪 (31.2年/30.3坪) |
弁天町駅 | 85.4万/坪 (34.0年/32.0坪) | 91.2万/坪 (38.5年/37.0坪) | 80.8万/坪 (25.4年/29.2坪) |
大正駅 | 71.9万/坪 (31.3年/33.2坪) | 62.7万/坪 (27.4年/41.3坪) | 70.0万/坪 (24.5年/31.2坪) |
芦原橋駅 | 142万/坪 (17.6年/34.3坪) | 100万/坪 (25.8年/72.4坪) | 128万/坪 (31.4年/90.8坪) |
今宮駅 | 74.1万/坪 (24.5年/47.9坪) | 94.8万/坪 (8.8年/56.0坪) | 160万/坪 (9.3年/25.5坪) |
新今宮駅 | 92.8万/坪 (1.8年/26.5坪) | - | 56.1万/坪 (52.7年/10.6坪) |
天王寺駅 | 192万/坪 (31.1年/22.7坪) | 97.6万/坪 (50.0年/60.5坪) | 125万/坪 (35.2年/23.4坪) |
寺田町駅 | 75.6万/坪 (26.1年/28.3坪) | 105万/坪 (20.2年/30.4坪) | 77.6万/坪 (23.5年/29.8坪) |
桃谷駅 | 79.6万/坪 (21.4年/30.5坪) | 79.6万/坪 (24.0年/30.1坪) | 58.5万/坪 (28.4年/36.4坪) |
鶴橋駅 | 83.3万/坪 (28.4年/28.0坪) | 70.3万/坪 (29.9年/38.7坪) | 79.7万/坪 (28.4年/39.2坪) |
玉造駅 | 86.3万/坪 (39.1年/33.4坪) | 100万/坪 (37.9年/52.0坪) | 124万/坪 (37.2年/53.7坪) |
森ノ宮駅 | 79.9万/坪 (41.2年/74.6坪) | 93.9万/坪 (21.7年/17.8坪) | 209万/坪 (13.3年/34.3坪) |
大阪城公園駅 | - | - | 24.1万/坪 (40.0年/28.0坪) |
京橋駅 | 91.2万/坪 (29.8年/26.7坪) | 99.6万/坪 (22.2年/23.1坪) | 109万/坪 (24.5年/47.2坪) |
桜ノ宮駅 | 75.5万/坪 (38.5年/26.1坪) | 209万/坪 (19.7年/26.1坪) | 104万/坪 (37.2年/52.9坪) |
天満駅 | 37.8万/坪 (0年/37.8坪) | 280万/坪 (6.0年/60.5坪) | 165万/坪 (22.3年/39.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
天王寺駅 191.5 万/坪(昨年同期比 +96.2 %)
天王寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 192万円/坪(57.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +96.2%( +93.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.1年(昨年 50.0年から -37.8 %減)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 60.5 坪から -62.5 %減)。平均建物面積は 25.0 坪 (昨年 208.7 坪から -88.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 50.0 年 → 2021年 31.1 年、-37.8 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 50.0 %)
芦原橋駅 141.7 万/坪(昨年同期比 +41.1 %)
芦原橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 142万円/坪(42.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +41.1%( +41.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて -25.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.6年(昨年 25.8年から -31.7 %減)。平均土地面積は 34.3 坪 (昨年 72.4 坪から -52.7 %減)。平均建物面積は 38.7 坪 (昨年 90.2 坪から -57.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 25.8 年 → 2021年 17.6 年、-31.7 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 33.3 %)
天満駅 37.8 万/坪(昨年同期比 -86.5 %)
天満駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.8万円/坪(11.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -86.5%( -241.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 60.5 坪から -37.5 %減)。平均建物面積は 52.9 坪 (昨年 393.3 坪から -86.5 %減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.0 分 → 2021年 5.0 分、+66.7 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)
桜ノ宮駅 75.5 万/坪(昨年同期比 -63.9 %)
桜ノ宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.5万円/坪(22.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -63.9%( -133.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 38.5年(昨年 19.7年から +95.4 %増)。平均土地面積は 26.1 坪 (昨年 26.1 坪から +0.0 %減)。平均建物面積は 52.9 坪 (昨年 26.8 坪から +97.2 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 19.7 年 → 2021年 38.5 年、+95.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 2.8 分 → 2021年 3.5 分、+27.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示