【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期の近鉄長野線 (古市駅～河内長野駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.4万円/坪(14.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -4.3％( -2.1万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 83 件(１年前(2020年)に比べて +80.4％( +37件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.7年(昨年 27.1年から +6.0 ％増)。平均土地面積は 60.9 坪 (昨年 59.3 坪から +2.6 ％増)。平均建物面積は 43.1 坪 (昨年 40.5 坪から +6.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。富田林駅、河内長野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは汐ノ宮駅で昨年に比べ +1328.6 ％、坪単価は 56.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(汐ノ宮駅、富田林西口駅)は +726.2 ％(坪単価 +49.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(古市駅、喜志駅)は -40.2 ％(坪単価 -27.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 18.7 分 → 2021年 16.2 分、-13.2 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.9 ％ → 2021年 19.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.9 ％ → 2021年 38.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 22.7 ％ → 2021年 28.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.5 ％ → 2021年 18.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった川西駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.2万円/坪(25.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -16.3％( -16.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった喜志駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.4万円/坪(10.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -39.6％( -22.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(１年前(2020年)に比べて +87.5％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 近鉄長野線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 古市駅 | 46.2万/坪 (26.4年/45.4坪) | 78.0万/坪 (18.8年/48.7坪) | 81.8万/坪 (20.9年/55.9坪) |
| 喜志駅 | 34.4万/坪 (37.2年/59.0坪) | 57.0万/坪 (21.4年/38.8坪) | 63.3万/坪 (19.0年/56.5坪) |
| 富田林駅 | 44.7万/坪 (28.9年/92.3坪) | 23.9万/坪 (32.8年/80.5坪) | 40.2万/坪 (16.7年/63.0坪) |
| 富田林西口駅 | 82.6万/坪 (17.0年/51.4坪) | 36.9万/坪 (35.0年/94.8坪) | 50.5万/坪 (9.5年/77.5坪) |
| 川西駅 | 84.2万/坪 (6.8年/33.3坪) | 101万/坪 (0年/33.3坪) | 7.6万/坪 (46.0年/63.5坪) |
| 滝谷不動駅 | 53.7万/坪 (14.7年/36.3坪) | 50.4万/坪 (35.0年/60.5坪) | - |
| 汐ノ宮駅 | 56.7万/坪 (8.0年/33.3坪) | 4.0万/坪 (68.0年/18.2坪) | 18.9万/坪 (67.0年/57.5坪) |
| 河内長野駅 | 45.4万/坪 (36.0年/61.1坪) | 36.2万/坪 (31.4年/62.0坪) | 54.4万/坪 (20.5年/102坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
汐ノ宮駅 56.7 万/坪(昨年同期比 +1328.6 ％)
汐ノ宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.7万円/坪(17.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +1328.6％( +52.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.0年(昨年 68.0年から -88.2 ％減)。平均土地面積は 33.3 坪 (昨年 18.2 坪から +83.3 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 7.6 坪から +320.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 68.0 年 → 2021年 8.0 年、-88.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.0 分 → 2021年 6.5 分、+116.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
富田林西口駅 82.6 万/坪(昨年同期比 +123.9 ％)
富田林西口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.6万円/坪(25.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +123.9％( +45.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 35.0年から -51.4 ％減)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 94.8 坪から -45.7 ％減)。平均建物面積は 18.2 坪 (昨年 43.9 坪から -58.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 35.0 年 → 2021年 17.0 年、-51.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.3 分 → 2021年 8.0 分、+140.0 ％と大きく増加)
古市駅 46.2 万/坪(昨年同期比 -40.8 ％)
古市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.2万円/坪(14.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -40.8％( -31.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 25 件(１年前(2020年)に比べて +127.3％( +14件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 18.8年から +40.2 ％増)。平均土地面積は 45.4 坪 (昨年 48.7 坪から -6.7 ％減)。平均建物面積は 50.5 坪 (昨年 33.4 坪から +51.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 27.3 ％ → 2021年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 18.8 年 → 2021年 26.4 年、+40.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 14.3 分 → 2021年 15.8 分、+10.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.1 ％ → 2021年 41.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 36.4 ％ → 2021年 20.8 ％)
喜志駅 34.4 万/坪(昨年同期比 -39.6 ％)
喜志駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.4万円/坪(10.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -39.6％( -22.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(１年前(2020年)に比べて +87.5％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.2年(昨年 21.4年から +74.0 ％増)。平均土地面積は 59.0 坪 (昨年 38.8 坪から +52.2 ％増)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 29.7 坪から +27.4 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 21.4 年 → 2021年 37.2 年、+74.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 60.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示