【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期の南海高野線 (難波駅～天見駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 74.1万円/坪(22.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +3.1％( +2.2万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 176 件(１年前(2023年)に比べて -87.0％( -1179件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 27.8年から -2.6 ％減)。平均土地面積は 44.9 坪 (昨年 44.0 坪から +2.1 ％増)。平均建物面積は 39.9 坪 (昨年 39.5 坪から +1.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 12 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。中百舌鳥駅、金剛駅、千代田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中百舌鳥駅で昨年に比べ +33.7 ％、坪単価は 126 万円/坪となった。
上位 2 駅(中百舌鳥駅、千代田駅)は +30.9 ％(坪単価 +22.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(我孫子前駅、萩ノ茶屋駅)は -78.3 ％(坪単価 -79.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.2 ％ → 2024年 19.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 34.2 ％ → 2024年 31.1 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.8 ％ → 2024年 9.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.1 ％ → 2024年 32.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中百舌鳥駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 126万円/坪(38.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +33.7％( +31.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -89.8％( -53件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった我孫子前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.3万円/坪(4.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -79.6％( -59.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -96.6％( -28件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 南海高野線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 難波駅 | - | - | - |
| 今宮戎駅 | - | - | - |
| 新今宮駅 | - | 72.1万/坪 (26.8年/15.1坪) | 179万/坪 (2.0年/52.9坪) |
| 萩ノ茶屋駅 | 29.5万/坪 (54.0年/30.3坪) | 129万/坪 (11.9年/45.4坪) | 47.1万/坪 (44.4年/40.8坪) |
| 天下茶屋駅 | 89.6万/坪 (31.0年/23.5坪) | 99.1万/坪 (28.2年/27.1坪) | 65.1万/坪 (22.0年/25.9坪) |
| 岸里玉出駅 | 23.1万/坪 (47.0年/18.2坪) | 83.5万/坪 (26.9年/34.5坪) | 98.2万/坪 (14.4年/36.3坪) |
| 帝塚山駅 | 48.8万/坪 (38.0年/25.7坪) | 100万/坪 (43.4年/94.5坪) | 76.1万/坪 (34.5年/25.2坪) |
| 住吉東駅 | 77.4万/坪 (29.4年/18.2坪) | 75.0万/坪 (30.9年/27.4坪) | 78.0万/坪 (27.6年/28.3坪) |
| 沢ノ町駅 | 89.3万/坪 (38.8年/41.3坪) | 86.7万/坪 (28.3年/31.2坪) | 65.7万/坪 (35.4年/27.3坪) |
| 我孫子前駅 | 15.3万/坪 (43.0年/24.2坪) | 74.7万/坪 (30.7年/30.9坪) | 98.1万/坪 (19.7年/29.8坪) |
| 浅香山駅 | 58.6万/坪 (32.9年/21.9坪) | 78.9万/坪 (29.2年/34.1坪) | 95.1万/坪 (28.8年/28.7坪) |
| 堺東駅 | 109万/坪 (17.9年/37.2坪) | 100万/坪 (24.3年/38.3坪) | 96.6万/坪 (22.9年/28.6坪) |
| 三国ケ丘駅 | 93.1万/坪 (31.3年/20.0坪) | 94.7万/坪 (30.7年/37.1坪) | 98.2万/坪 (25.0年/30.6坪) |
| 百舌鳥八幡駅 | 95.4万/坪 (43.0年/49.9坪) | 88.6万/坪 (28.6年/23.4坪) | 80.0万/坪 (36.0年/23.0坪) |
| 中百舌鳥駅 | 126万/坪 (18.0年/94.8坪) | 94.1万/坪 (27.4年/46.2坪) | 102万/坪 (19.7年/38.7坪) |
| 白鷺駅 | 102万/坪 (13.3年/22.7坪) | 86.4万/坪 (21.1年/43.2坪) | 94.4万/坪 (24.4年/31.7坪) |
| 初芝駅 | 71.0万/坪 (23.6年/41.0坪) | 70.3万/坪 (25.5年/37.5坪) | 70.9万/坪 (26.2年/34.4坪) |
| 萩原天神駅 | 66.7万/坪 (24.5年/26.5坪) | 68.9万/坪 (29.8年/31.8坪) | 70.0万/坪 (24.9年/28.0坪) |
| 北野田駅 | 68.0万/坪 (27.8年/35.8坪) | 66.8万/坪 (26.1年/38.4坪) | 61.7万/坪 (28.4年/37.4坪) |
| 狭山駅 | 29.5万/坪 (30.5年/35.8坪) | 96.5万/坪 (18.9年/50.7坪) | 64.5万/坪 (24.4年/31.8坪) |
| 大阪狭山市駅 | 93.6万/坪 (7.6年/35.8坪) | 93.6万/坪 (18.3年/47.6坪) | 85.6万/坪 (19.7年/42.9坪) |
| 金剛駅 | 90.3万/坪 (20.8年/74.4坪) | 74.3万/坪 (27.5年/65.1坪) | 85.7万/坪 (23.0年/65.5坪) |
| 滝谷駅 | 23.0万/坪 (36.0年/49.9坪) | 60.0万/坪 (19.6年/37.2坪) | 55.9万/坪 (21.5年/35.0坪) |
| 千代田駅 | 60.4万/坪 (24.0年/55.3坪) | 47.2万/坪 (32.7年/58.9坪) | 52.9万/坪 (28.3年/52.7坪) |
| 河内長野駅 | 28.1万/坪 (39.8年/59.1坪) | 39.0万/坪 (31.6年/50.6坪) | 43.0万/坪 (32.0年/58.4坪) |
| 三日市町駅 | 37.9万/坪 (33.3年/66.3坪) | 34.9万/坪 (36.9年/63.3坪) | 39.2万/坪 (32.3年/68.8坪) |
| 美加の台駅 | 26.4万/坪 (34.0年/81.7坪) | 41.9万/坪 (30.0年/69.8坪) | 42.9万/坪 (28.0年/61.8坪) |
| 千早口駅 | - | - | - |
| 天見駅 | - | - | 0.9万/坪 (48.5年/212坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
中百舌鳥駅 125.8 万/坪(昨年同期比 +33.7 ％)
中百舌鳥駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 126万円/坪(38.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +33.7％( +31.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -89.8％( -53件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 27.4年から -34.3 ％減)。平均土地面積は 94.8 坪 (昨年 46.2 坪から +105.1 ％増)。平均建物面積は 98.1 坪 (昨年 53.2 坪から +84.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 27.4 年 → 2024年 18.0 年、-34.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 11.3 分 → 2024年 10.0 分、-11.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.7 ％ → 2024年 16.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.8 ％ → 2024年 20.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 47.5 ％ → 2024年 80.0 ％)
千代田駅 60.4 万/坪(昨年同期比 +28.2 ％)
千代田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.4万円/坪(18.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +28.2％( +13.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -88.3％( -53件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 32.7年から -26.5 ％減)。平均土地面積は 55.3 坪 (昨年 58.9 坪から -6.0 ％減)。平均建物面積は 45.8 坪 (昨年 36.1 坪から +26.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 32.7 年 → 2024年 24.0 年、-26.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 17.7 分 → 2024年 11.1 分、-37.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.0 ％ → 2024年 14.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.6 ％ → 2024年 28.6 ％)
我孫子前駅 15.3 万/坪(昨年同期比 -79.6 ％)
我孫子前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.3万円/坪(4.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -79.6％( -59.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -96.6％( -28件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.0年(昨年 30.7年から +40.4 ％増)。平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 30.9 坪から -21.8 ％減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 61.0 坪から -35.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 30.7 年 → 2024年 43.0 年、+40.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.3 分 → 2024年 7.0 分、+10.3 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 ％ → 2024年 100.0 ％)
萩ノ茶屋駅 29.5 万/坪(昨年同期比 -77.1 ％)
萩ノ茶屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.5万円/坪(8.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -77.1％( -99.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 54.0年(昨年 11.9年から +354.7 ％増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 45.4 坪から -33.3 ％減)。平均建物面積は 84.7 坪 (昨年 146.2 坪から -42.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 3.3 分 → 2024年 3.0 分、-10.0 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 11.9 年 → 2024年 54.0 年、+354.7 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示