【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR常磐線各駅停車 (松戸駅～天王台駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -1.5％( -1.5万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 146 件(１年前(2023年)に比べて -30.1％( -63件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.0年(昨年 16.0年から +18.6 ％増)。平均土地面積は 44.9 坪 (昨年 48.7 坪から -7.9 ％減)。平均建物面積は 39.0 坪 (昨年 36.8 坪から +5.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。北小金駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北小金駅で昨年に比べ +46.0 ％、坪単価は 121 万円/坪となった。
上位 2 駅(北小金駅、南柏駅)は +28.3 ％(坪単価 +24.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(天王台駅、柏駅)は -24.4 ％(坪単価 -26.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.5 ％ → 2024年 5.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.0 ％ → 2024年 5.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 16.0 年 → 2024年 19.0 年、+18.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.0 ％ → 2024年 32.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 46.3 ％ → 2024年 29.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +8.6％( +10.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて -26.1％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北松戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.3万円/坪(21.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +0.9％( +0.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて -35.3％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR常磐線各駅停車 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松戸駅 | 132万/坪 (11.1年/38.6坪) | 122万/坪 (15.4年/38.9坪) | 89.2万/坪 (19.5年/32.3坪) |
| 北松戸駅 | 71.3万/坪 (30.7年/29.2坪) | 70.7万/坪 (35.6年/38.0坪) | 103万/坪 (17.6年/46.2坪) |
| 馬橋駅 | 93.9万/坪 (19.2年/40.8坪) | 103万/坪 (15.6年/41.9坪) | 84.6万/坪 (22.0年/39.6坪) |
| 新松戸駅 | 130万/坪 (17.1年/60.9坪) | 128万/坪 (11.6年/44.4坪) | 119万/坪 (15.6年/46.2坪) |
| 北小金駅 | 121万/坪 (14.6年/77.3坪) | 83.2万/坪 (19.7年/59.2坪) | 101万/坪 (17.6年/68.9坪) |
| 南柏駅 | 109万/坪 (16.3年/39.1坪) | 98.5万/坪 (19.2年/61.3坪) | 99.6万/坪 (14.3年/47.1坪) |
| 柏駅 | 83.3万/坪 (23.9年/43.4坪) | 106万/坪 (14.6年/57.4坪) | 107万/坪 (14.2年/43.9坪) |
| 北柏駅 | 92.6万/坪 (21.7年/43.1坪) | 110万/坪 (7.7年/39.1坪) | 81.5万/坪 (15.8年/60.9坪) |
| 我孫子駅 | 108万/坪 (16.0年/50.7坪) | 98.7万/坪 (14.9年/54.0坪) | 87.7万/坪 (18.4年/56.4坪) |
| 天王台駅 | 81.9万/坪 (17.2年/47.6坪) | 113万/坪 (2.9年/35.6坪) | 114万/坪 (12.9年/55.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
北小金駅 121.4 万/坪(昨年同期比 +46.0 ％)
北小金駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 121万円/坪(36.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +46.0％( +38.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2023年)に比べて -47.8％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 19.7年から -25.6 ％減)。平均土地面積は 77.3 坪 (昨年 59.2 坪から +30.5 ％増)。平均建物面積は 67.6 坪 (昨年 35.3 坪から +91.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 19.7 年 → 2024年 14.6 年、-25.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 20.2 分 → 2024年 12.2 分、-39.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 39.1 ％ → 2024年 45.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 43.5 ％ → 2024年 9.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.4 ％ → 2024年 18.2 ％)
南柏駅 108.9 万/坪(昨年同期比 +10.6 ％)
南柏駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(32.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +10.6％( +10.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 26 件(１年前(2023年)に比べて +44.4％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 19.2年から -15.3 ％減)。平均土地面積は 39.1 坪 (昨年 61.3 坪から -36.2 ％減)。平均建物面積は 32.2 坪 (昨年 32.8 坪から -1.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 19.2 年 → 2024年 16.3 年、-15.3 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.8 ％ → 2024年 34.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 7.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 30.8 ％)
天王台駅 81.9 万/坪(昨年同期比 -27.3 ％)
天王台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.9万円/坪(24.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -27.3％( -30.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -30.8％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.2年(昨年 2.9年から +482.3 ％増)。平均土地面積は 47.6 坪 (昨年 35.6 坪から +33.6 ％増)。平均建物面積は 39.0 坪 (昨年 29.7 坪から +31.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.7 ％ → 2024年 11.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 2.9 年 → 2024年 17.2 年、+482.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 11.2 分 → 2024年 14.9 分、+32.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.7 ％ → 2024年 55.6 ％)
柏駅 83.3 万/坪(昨年同期比 -21.4 ％)
柏駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.3万円/坪(25.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -21.4％( -22.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 29 件(１年前(2023年)に比べて -23.7％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.9年(昨年 14.6年から +63.3 ％増)。平均土地面積は 43.4 坪 (昨年 57.4 坪から -24.4 ％減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 37.7 坪から +0.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.6 年 → 2024年 23.9 年、+63.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.3 ％ → 2024年 48.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 45.9 ％ → 2024年 17.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示