【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期の函館市電湯の川線 (松風町駅～湯の川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.6万円/坪(9.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -28.5％( -12.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 38 件(１年前(2023年)に比べて -29.6％( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 23.0年から +43.4 ％増)。平均土地面積は 90.4 坪 (昨年 65.5 坪から +38.2 ％増)。平均建物面積は 65.9 坪 (昨年 57.9 坪から +13.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。競馬場前駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは競馬場前駅で昨年に比べ +77.8 ％、坪単価は 44.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(競馬場前駅、堀川町駅)は +47.7 ％(坪単価 +13.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(昭和橋駅、湯の川駅)は -64.3 ％(坪単価 -25.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 ％ → 2024年 5.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.0 年 → 2024年 33.0 年、+43.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.3 分 → 2024年 10.8 分、+46.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 19.1 ％ → 2024年 38.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 34.0 ％ → 2024年 23.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった堀川町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.3万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +17.7％( +8.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった昭和橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.3万円/坪(3.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -69.2％( -25.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
| 函館市電湯の川線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松風町駅 | 1.7万/坪 (54.0年/31.8坪) | - | 24.3万/坪 (39.8年/53.4坪) |
| 新川町駅 | - | 8.6万/坪 (55.3年/69.6坪) | 40.6万/坪 (21.0年/135坪) |
| 千歳町駅 | - | 47.4万/坪 (24.1年/58.2坪) | 13.7万/坪 (41.3年/47.9坪) |
| 昭和橋駅 | 11.3万/坪 (39.0年/29.2坪) | 36.7万/坪 (19.5年/30.3坪) | 33.5万/坪 (30.7年/73.0坪) |
| 堀川町駅 | 55.3万/坪 (16.0年/84.4坪) | 46.9万/坪 (9.7年/43.6坪) | 34.8万/坪 (26.6年/80.8坪) |
| 千代台駅 | 55.1万/坪 (20.3年/106坪) | 52.9万/坪 (19.8年/93.8坪) | - |
| 中央病院前駅 | - | 33.6万/坪 (32.1年/52.3坪) | 70.5万/坪 (15.9年/37.1坪) |
| 五稜郭公園前駅 | 30.4万/坪 (27.9年/119坪) | 33.7万/坪 (26.0年/59.4坪) | 62.4万/坪 (19.3年/66.6坪) |
| 杉並町駅 | 32.7万/坪 (32.2年/55.0坪) | 53.1万/坪 (26.9年/65.8坪) | 34.8万/坪 (31.6年/82.7坪) |
| 柏木町駅 | 24.7万/坪 (40.3年/188坪) | 28.3万/坪 (41.9年/88.9坪) | 67.3万/坪 (24.1年/123坪) |
| 深堀町駅 | 31.8万/坪 (34.8年/72.6坪) | 56.3万/坪 (17.6年/76.0坪) | 30.3万/坪 (48.4年/78.7坪) |
| 競馬場前駅 | 44.1万/坪 (38.5年/56.0坪) | 24.8万/坪 (22.0年/57.5坪) | 35.1万/坪 (35.7年/72.2坪) |
| 駒場車庫前駅 | 29.5万/坪 (24.3年/75.6坪) | - | - |
| 函館アリーナ前駅 | - | 33.1万/坪 (34.3年/45.4坪) | 28.0万/坪 (31.6年/69.1坪) |
| 湯の川温泉駅 | 29.1万/坪 (30.3年/293坪) | - | 44.2万/坪 (44.0年/248坪) |
| 湯の川駅 | 17.7万/坪 (48.3年/62.0坪) | 43.6万/坪 (16.8年/84.4坪) | 33.5万/坪 (35.5年/57.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
競馬場前駅 44.1 万/坪(昨年同期比 +77.8 ％)
競馬場前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.1万円/坪(13.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +77.8％( +19.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 38.5年(昨年 22.0年から +75.0 ％増)。平均土地面積は 56.0 坪 (昨年 57.5 坪から -2.6 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 48.4 坪から -25.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.0 年 → 2024年 38.5 年、+75.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 8.0 分 → 2024年 10.0 分、+25.0 ％と大きく増加)
堀川町駅 55.3 万/坪(昨年同期比 +17.7 ％)
堀川町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.3万円/坪(16.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +17.7％( +8.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 9.7年から +64.4 ％増)。平均土地面積は 84.4 坪 (昨年 43.6 坪から +93.4 ％増)。平均建物面積は 73.2 坪 (昨年 34.4 坪から +113.1 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 9.7 年 → 2024年 16.0 年、+64.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.6 分 → 2024年 5.6 分、+22.5 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 71.4 ％ → 2024年 60.0 ％)
昭和橋駅 11.3 万/坪(昨年同期比 -69.2 ％)
昭和橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.3万円/坪(3.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -69.2％( -25.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 39.0年(昨年 19.5年から +100.0 ％増)。平均土地面積は 29.2 坪 (昨年 30.3 坪から -3.3 ％減)。平均建物面積は 56.0 坪 (昨年 28.7 坪から +94.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 3.3 分 → 2024年 2.3 分、-30.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.5 年 → 2024年 39.0 年、+100.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 66.7 ％)
湯の川駅 17.7 万/坪(昨年同期比 -59.4 ％)
湯の川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.7万円/坪(5.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -59.4％( -25.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -54.5％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.3年(昨年 16.8年から +187.0 ％増)。平均土地面積は 62.0 坪 (昨年 84.4 坪から -26.5 ％減)。平均建物面積は 32.1 坪 (昨年 61.4 坪から -47.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 16.8 年 → 2024年 48.3 年、+187.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 11.6 分 → 2024年 17.4 分、+49.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 80.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示