【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期のJR山陰本線 (梁瀬駅～居組駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.4万円/坪(8.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +21.6％( +4.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 128 件(１年前(2020年)に比べて -13.5％( -20件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 33.7年から -3.6 ％減)。平均土地面積は 116.1 坪 (昨年 86.6 坪から +34.0 ％増)。平均建物面積は 62.1 坪 (昨年 56.4 坪から +10.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。梁瀬駅、和田山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは柴山駅で昨年に比べ +292.1 ％、坪単価は 4.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(柴山駅、養父駅)は +260.4 ％(坪単価 +8.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(竹野駅、香住駅)は -84.0 ％(坪単価 -8.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 38.9 分 → 2021年 33.3 分、-14.4 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.9 ％ → 2021年 12.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.7 ％ → 2021年 8.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった和田山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.1万円/坪(13.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +57.9％( +15.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2020年)に比べて +31.2％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった竹野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.0万円/坪(0.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -89.0％( -8.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR山陰本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 梁瀬駅 | 21.1万/坪 (39.6年/121坪) | 12.0万/坪 (36.2年/121坪) | 67.0万/坪 (0年/105坪) |
| 和田山駅 | 43.1万/坪 (20.8年/115坪) | 27.3万/坪 (34.6年/95.5坪) | 37.1万/坪 (24.3年/85.8坪) |
| 養父駅 | 19.8万/坪 (25.6年/135坪) | 6.0万/坪 (35.5年/124坪) | 10.6万/坪 (45.0年/74.1坪) |
| 八鹿駅 | 8.4万/坪 (46.3年/109坪) | 9.8万/坪 (34.3年/89.2坪) | 12.5万/坪 (34.3年/114坪) |
| 江原駅 | 26.6万/坪 (33.1年/111坪) | 33.1万/坪 (21.0年/85.7坪) | 30.2万/坪 (33.7年/67.9坪) |
| 国府駅 | 9.7万/坪 (35.8年/104坪) | 26.1万/坪 (31.3年/59.9坪) | 41.1万/坪 (21.2年/82.8坪) |
| 豊岡駅 | 39.0万/坪 (32.3年/111坪) | 32.7万/坪 (33.5年/87.5坪) | 29.1万/坪 (34.3年/109坪) |
| 玄武洞駅 | - | - | 4.8万/坪 (24.3年/239坪) |
| 城崎温泉駅 | 7.4万/坪 (33.9年/76.6坪) | 11.2万/坪 (59.2年/39.8坪) | 29.9万/坪 (52.2年/52.4坪) |
| 竹野駅 | 1.0万/坪 (0年/234坪) | 9.3万/坪 (30.1年/66.1坪) | 6.3万/坪 (25.8年/160坪) |
| 佐津駅 | 9.4万/坪 (0年/48.4坪) | - | - |
| 柴山駅 | 4.7万/坪 (28.0年/151坪) | 1.2万/坪 (0年/69.6坪) | 5.3万/坪 (50.8年/33.3坪) |
| 香住駅 | 2.4万/坪 (56.3年/109坪) | 11.4万/坪 (42.0年/80.2坪) | 6.2万/坪 (50.2年/47.1坪) |
| 鎧駅 | - | - | 5.1万/坪 (0年/63.5坪) |
| 餘部駅 | - | - | - |
| 久谷駅 | - | - | - |
| 浜坂駅 | 10.6万/坪 (43.8年/123坪) | 23.1万/坪 (37.0年/86.2坪) | 12.5万/坪 (38.4年/69.8坪) |
| 諸寄駅 | - | 18.9万/坪 (0年/36.3坪) | 8.5万/坪 (30.8年/62.8坪) |
| 居組駅 | 5.4万/坪 (0年/124坪) | 9.9万/坪 (0年/19.7坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
柴山駅 4.7 万/坪(昨年同期比 +292.1 ％)
柴山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.7万円/坪(1.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +292.1％( +3.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 151.3 坪 (昨年 69.6 坪から +117.4 ％増)。平均建物面積は 122.0 坪 (昨年 33.3 坪から +266.7 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.0 分 → 2021年 21.7 分、+622.2 ％と大きく増加)
養父駅 19.8 万/坪(昨年同期比 +228.6 ％)
養父駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.8万円/坪(6.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +228.6％( +13.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.6年(昨年 35.5年から -28.0 ％減)。平均土地面積は 134.9 坪 (昨年 123.7 坪から +9.0 ％増)。平均建物面積は 68.1 坪 (昨年 73.2 坪から -7.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 35.5 年 → 2021年 25.6 年、-28.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 31.3 分 → 2021年 60.0 分、+91.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 60.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
竹野駅 1.0 万/坪(昨年同期比 -89.0 ％)
竹野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.0万円/坪(0.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -89.0％( -8.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 234.4 坪 (昨年 66.1 坪から +254.6 ％増)。平均建物面積は 175.5 坪 (昨年 38.5 坪から +356.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 34.9 分 → 2021年 22.5 分、-35.5 ％と大きく減少)
香住駅 2.4 万/坪(昨年同期比 -79.0 ％)
香住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.4万円/坪(0.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -79.0％( -9.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -71.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 56.3年(昨年 42.0年から +33.9 ％増)。平均土地面積は 108.9 坪 (昨年 80.2 坪から +35.8 ％増)。平均建物面積は 102.1 坪 (昨年 46.1 坪から +121.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 14.9 分 → 2021年 9.5 分、-36.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 42.0 年 → 2021年 56.3 年、+33.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 80.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示