【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期の阪神本線 (元町駅～杭瀬駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 127万円/坪(38.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +4.7％( +5.6万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 511 件(１年前(2023年)に比べて -29.4％( -213件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 22.7年から +0.6 ％増)。平均土地面積は 39.2 坪 (昨年 39.8 坪から -1.5 ％減)。平均建物面積は 40.2 坪 (昨年 45.2 坪から -11.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加。
値上がりした駅数は 15 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大石駅、新在家駅、石屋川駅、杭瀬駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは杭瀬駅で昨年に比べ +34.0 ％、坪単価は 90.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(杭瀬駅、大石駅)は +30.8 ％(坪単価 +27.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西灘駅、岩屋駅)は -53.8 ％(坪単価 -62.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.3 ％ → 2024年 21.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.6 ％ → 2024年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.9 ％ → 2024年 22.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった芦屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 176万円/坪(53.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +9.9％( +15.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 51 件(１年前(2023年)に比べて -34.6％( -27件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西灘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.8万円/坪(8.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -75.5％( -85.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 阪神本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 元町駅 | 163万/坪 (27.7年/24.7坪) | 160万/坪 (41.7年/49.9坪) | 98.2万/坪 (39.3年/21.2坪) |
| 神戸三宮駅 | - | 125万/坪 (0.25年/28.7坪) | - |
| 春日野道駅 | 106万/坪 (26.4年/33.2坪) | 119万/坪 (23.0年/34.4坪) | 99.5万/坪 (25.2年/25.7坪) |
| 岩屋駅 | 81.9万/坪 (28.3年/27.2坪) | 120万/坪 (23.2年/16.0坪) | 65.3万/坪 (39.0年/62.0坪) |
| 西灘駅 | 27.8万/坪 (44.0年/10.6坪) | 113万/坪 (14.3年/20.4坪) | 147万/坪 (7.3年/17.2坪) |
| 大石駅 | 153万/坪 (15.0年/43.7坪) | 120万/坪 (20.5年/32.8坪) | 96.7万/坪 (22.0年/32.0坪) |
| 新在家駅 | 141万/坪 (15.9年/26.4坪) | 117万/坪 (10.7年/14.4坪) | 120万/坪 (13.0年/22.4坪) |
| 石屋川駅 | 144万/坪 (17.5年/24.8坪) | 115万/坪 (26.9年/41.1坪) | 139万/坪 (12.1年/26.6坪) |
| 御影駅 | 149万/坪 (23.4年/46.9坪) | 144万/坪 (24.0年/53.3坪) | 151万/坪 (25.6年/48.5坪) |
| 住吉駅 | 159万/坪 (17.0年/32.0坪) | 177万/坪 (21.7年/38.5坪) | 152万/坪 (18.7年/32.9坪) |
| 魚崎駅 | 140万/坪 (16.2年/39.0坪) | 122万/坪 (15.7年/49.2坪) | 120万/坪 (15.8年/35.3坪) |
| 青木駅 | 141万/坪 (19.1年/21.3坪) | 133万/坪 (24.6年/39.7坪) | 111万/坪 (16.0年/48.5坪) |
| 深江駅 | 103万/坪 (27.3年/21.8坪) | 115万/坪 (25.0年/44.7坪) | 98.0万/坪 (23.1年/61.2坪) |
| 芦屋駅 | 176万/坪 (24.3年/73.6坪) | 160万/坪 (20.0年/65.6坪) | 175万/坪 (18.5年/60.7坪) |
| 打出駅 | 132万/坪 (30.4年/37.2坪) | 138万/坪 (22.4年/58.6坪) | 124万/坪 (21.4年/37.2坪) |
| 香櫨園駅 | 136万/坪 (29.5年/59.9坪) | 132万/坪 (25.2年/37.9坪) | 128万/坪 (19.5年/44.2坪) |
| 西宮駅 | 148万/坪 (20.6年/59.7坪) | 149万/坪 (28.6年/44.5坪) | 121万/坪 (29.2年/30.6坪) |
| 今津駅 | 142万/坪 (28.1年/29.9坪) | 118万/坪 (25.3年/56.8坪) | 112万/坪 (24.9年/32.5坪) |
| 久寿川駅 | 120万/坪 (30.6年/28.7坪) | 109万/坪 (31.0年/47.1坪) | 144万/坪 (9.8年/29.4坪) |
| 甲子園駅 | 134万/坪 (23.5年/35.6坪) | 153万/坪 (9.7年/33.8坪) | 145万/坪 (13.5年/42.4坪) |
| 鳴尾・武庫川女子大前駅 | 109万/坪 (27.2年/33.1坪) | 116万/坪 (22.2年/34.8坪) | 115万/坪 (22.9年/50.4坪) |
| 武庫川駅 | 102万/坪 (20.8年/23.3坪) | 90.0万/坪 (22.9年/25.9坪) | 87.6万/坪 (23.3年/24.2坪) |
| 尼崎センタープール前駅 | 90.3万/坪 (15.5年/23.2坪) | 83.6万/坪 (21.9年/31.2坪) | 87.9万/坪 (30.4年/41.6坪) |
| 出屋敷駅 | 99.0万/坪 (27.9年/28.1坪) | 84.8万/坪 (21.9年/30.3坪) | 69.8万/坪 (24.8年/25.9坪) |
| 尼崎駅 | 88.9万/坪 (23.9年/35.4坪) | 92.4万/坪 (24.1年/30.1坪) | 85.2万/坪 (24.4年/33.0坪) |
| 大物駅 | 73.0万/坪 (30.6年/19.3坪) | 83.0万/坪 (29.5年/29.3坪) | 72.3万/坪 (21.8年/29.8坪) |
| 杭瀬駅 | 90.0万/坪 (5.2年/27.0坪) | 67.1万/坪 (32.5年/26.9坪) | 44.5万/坪 (43.2年/31.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
杭瀬駅 90.0 万/坪(昨年同期比 +34.0 ％)
杭瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.0万円/坪(27.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +34.0％( +22.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -75.9％( -22件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 5.2年(昨年 32.5年から -84.0 ％減)。平均土地面積は 27.0 坪 (昨年 26.9 坪から +0.4 ％増)。平均建物面積は 40.3 坪 (昨年 37.0 坪から +9.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 32.5 年 → 2024年 5.2 年、-84.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.4 ％ → 2024年 60.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.6 分 → 2024年 8.9 分、+16.8 ％と増加)
大石駅 153.1 万/坪(昨年同期比 +27.6 ％)
大石駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 153万円/坪(46.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +27.6％( +33.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(１年前(2023年)に比べて +6.7％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 20.5年から -26.8 ％減)。平均土地面積は 43.7 坪 (昨年 32.8 坪から +33.3 ％増)。平均建物面積は 45.3 坪 (昨年 47.5 坪から -4.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 20.5 年 → 2024年 15.0 年、-26.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 7.3 分 → 2024年 6.6 分、-10.5 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 26.7 ％ → 2024年 37.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 41.7 ％ → 2024年 21.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.3 ％ → 2024年 14.3 ％)
西灘駅 27.8 万/坪(昨年同期比 -75.5 ％)
西灘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.8万円/坪(8.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -75.5％( -85.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 44.0年(昨年 14.3年から +208.7 ％増)。平均土地面積は 10.6 坪 (昨年 20.4 坪から -48.1 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 31.0 坪から -12.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 4.5 分 → 2024年 4.0 分、-11.1 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.3 年 → 2024年 44.0 年、+208.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
岩屋駅 81.9 万/坪(昨年同期比 -32.0 ％)
岩屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.9万円/坪(24.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -32.0％( -38.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 23.2年から +22.0 ％増)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 16.0 坪から +69.8 ％増)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 19.1 坪から +66.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 80.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.2 年 → 2024年 28.3 年、+22.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.8 分 → 2024年 5.0 分、+31.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示