【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期の阪神本線 (元町駅~杭瀬駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +2.5%( +2.8万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 192 件(1年前(2020年)に比べて +48.8%( +63件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 17.8年から +13.4 %増)。平均土地面積は 40.0 坪 (昨年 44.5 坪から -10.2 %減)。平均建物面積は 49.0 坪 (昨年 50.0 坪から -1.9 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。石屋川駅、魚崎駅、久寿川駅、鳴尾・武庫川女子大前駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは鳴尾・武庫川女子大前駅で昨年に比べ +96.2 %、坪単価は 127 万円/坪となった。
上位 2 駅(鳴尾・武庫川女子大前駅、久寿川駅)は +89.2 %(坪単価 +83.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(元町駅、青木駅)は -50.6 %(坪単価 -106.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 18.9 % → 2021年 18.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 17.8 年 → 2021年 20.2 年、+13.4 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.1 分 → 2021年 11.4 分、+24.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.3 % → 2021年 28.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.2 % → 2021年 32.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった久寿川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 233万円/坪(70.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +82.3%( +105.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった杭瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.4万円/坪(12.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -8.9%( -4.0万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +166.7%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
阪神本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
元町駅 | 80.6万/坪 (33.0年/133坪) | 251万/坪 (2.0年/18.2坪) | - |
神戸三宮駅 | - | - | - |
春日野道駅 | 103万/坪 (18.7年/37.9坪) | 108万/坪 (20.3年/28.1坪) | 126万/坪 (6.0年/28.0坪) |
岩屋駅 | - | - | - |
西灘駅 | - | 154万/坪 (0年/28.0坪) | - |
大石駅 | 127万/坪 (10.7年/14.0坪) | 121万/坪 (21.0年/28.5坪) | 103万/坪 (23.3年/23.9坪) |
新在家駅 | 70.2万/坪 (18.0年/17.4坪) | - | 146万/坪 (12.0年/23.7坪) |
石屋川駅 | 178万/坪 (5.4年/24.2坪) | 131万/坪 (11.2年/20.9坪) | 118万/坪 (12.0年/33.3坪) |
御影駅 | 124万/坪 (17.4年/49.6坪) | 174万/坪 (6.9年/79.7坪) | 250万/坪 (27.2年/89.1坪) |
住吉駅 | 166万/坪 (10.5年/37.1坪) | 154万/坪 (18.0年/75.6坪) | 173万/坪 (32.0年/79.2坪) |
魚崎駅 | 146万/坪 (3.7年/28.7坪) | 121万/坪 (11.5年/17.4坪) | 69.7万/坪 (34.0年/52.6坪) |
青木駅 | 86.6万/坪 (26.5年/55.2坪) | 130万/坪 (11.7年/23.7坪) | 164万/坪 (11.5年/52.2坪) |
深江駅 | 82.0万/坪 (27.6年/28.0坪) | 93.2万/坪 (14.8年/31.8坪) | 58.1万/坪 (34.7年/73.1坪) |
芦屋駅 | 158万/坪 (20.2年/59.0坪) | 158万/坪 (18.8年/77.6坪) | 192万/坪 (11.6年/63.0坪) |
打出駅 | 116万/坪 (17.2年/37.3坪) | 114万/坪 (18.7年/33.8坪) | 163万/坪 (16.0年/45.8坪) |
香櫨園駅 | 126万/坪 (26.2年/30.9坪) | 106万/坪 (25.0年/39.8坪) | 105万/坪 (22.3年/22.3坪) |
西宮駅 | 125万/坪 (17.9年/27.2坪) | 142万/坪 (23.5年/17.4坪) | 201万/坪 (21.2年/144坪) |
今津駅 | 95.9万/坪 (25.0年/19.7坪) | 140万/坪 (6.0年/26.5坪) | 88.4万/坪 (25.2年/50.8坪) |
久寿川駅 | 233万/坪 (30.5年/53.7坪) | 128万/坪 (0年/13.6坪) | - |
甲子園駅 | 133万/坪 (16.7年/39.7坪) | 123万/坪 (13.2年/74.1坪) | 90.6万/坪 (23.6年/43.7坪) |
鳴尾・武庫川女子大前駅 | 127万/坪 (11.4年/28.5坪) | 64.8万/坪 (46.0年/25.7坪) | 107万/坪 (30.5年/31.2坪) |
武庫川駅 | 75.2万/坪 (35.2年/57.2坪) | 62.8万/坪 (29.3年/64.8坪) | 61.9万/坪 (28.2年/22.5坪) |
尼崎センタープール前駅 | 117万/坪 (6.8年/26.5坪) | 98.6万/坪 (20.3年/33.6坪) | 126万/坪 (0年/30.3坪) |
出屋敷駅 | 53.8万/坪 (30.0年/30.0坪) | 74.3万/坪 (22.8年/29.3坪) | 56.2万/坪 (0年/30.3坪) |
尼崎駅 | 99.0万/坪 (25.0年/51.0坪) | 107万/坪 (12.7年/57.3坪) | 53.4万/坪 (34.4年/36.9坪) |
大物駅 | 69.1万/坪 (13.5年/24.2坪) | 84.2万/坪 (22.5年/28.0坪) | 37.8万/坪 (24.0年/33.8坪) |
杭瀬駅 | 41.4万/坪 (39.2年/18.2坪) | 45.4万/坪 (34.5年/26.2坪) | 54.6万/坪 (27.5年/20.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
鳴尾・武庫川女子大前駅 127.0 万/坪(昨年同期比 +96.2 %)
鳴尾・武庫川女子大前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 127万円/坪(38.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +96.2%( +62.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +133.3%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.4年(昨年 46.0年から -75.2 %減)。平均土地面積は 28.5 坪 (昨年 25.7 坪から +10.9 %増)。平均建物面積は 43.2 坪 (昨年 46.9 坪から -7.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 46.0 年 → 2021年 11.4 年、-75.2 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 28.6 %)
久寿川駅 233.1 万/坪(昨年同期比 +82.3 %)
久寿川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 233万円/坪(70.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +82.3%( +105.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 53.7 坪 (昨年 13.6 坪から +294.4 %増)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 22.7 坪から +16.7 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 3.0 分 → 2021年 9.0 分、+200.0 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 50.0 %)
元町駅 80.6 万/坪(昨年同期比 -67.9 %)
元町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.6万円/坪(24.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -67.9%( -170.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 2.0年から +1550.0 %増)。平均土地面積は 133.1 坪 (昨年 18.2 坪から +633.3 %増)。平均建物面積は 484.0 坪 (昨年 23.4 坪から +1964.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 6.0 分 → 2021年 5.0 分、-16.7 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 2.0 年 → 2021年 33.0 年、+1550.0 %と大きく増加)
青木駅 86.6 万/坪(昨年同期比 -33.2 %)
青木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.6万円/坪(26.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -33.2%( -43.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて -33.3%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 11.7年から +127.1 %増)。平均土地面積は 55.2 坪 (昨年 23.7 坪から +133.0 %増)。平均建物面積は 60.9 坪 (昨年 30.0 坪から +102.9 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 11.7 年 → 2021年 26.5 年、+127.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.2 分 → 2021年 12.2 分、+137.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示