【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年10月〜12月期の阪神本線 (元町駅~杭瀬駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +1.2%( +1.5万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 157 件(1年前(2019年)に比べて +42.7%( +47件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 22.4年から -5.1 %減)。平均土地面積は 52.3 坪 (昨年 45.9 坪から +13.9 %増)。平均建物面積は 58.1 坪 (昨年 57.1 坪から +1.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。春日野道駅、岩屋駅、石屋川駅、御影駅、打出駅、鳴尾・武庫川女子大前駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは出屋敷駅で昨年に比べ +327.3 %、坪単価は 92.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(出屋敷駅、西灘駅)は +311.0 %(坪単価 +87.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(元町駅、今津駅)は -71.6 %(坪単価 -118.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 26.0 % → 2020年 23.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 27.0 % → 2020年 28.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 9.0 分 → 2020年 10.8 分、+20.4 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 % → 2020年 16.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 26.0 % → 2020年 27.6 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった深江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 264万円/坪(80.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +167.7%( +165.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった今津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.7万円/坪(12.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -65.4%( -77.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
阪神本線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
元町駅 | 45.6万/坪 (55.8年/24.2坪) | 206万/坪 (26.3年/28.0坪) | - |
神戸三宮駅 | - | - | - |
春日野道駅 | 97.4万/坪 (15.5年/21.0坪) | 66.7万/坪 (41.6年/25.5坪) | 78.4万/坪 (34.4年/23.1坪) |
岩屋駅 | 198万/坪 (0.8年/28.7坪) | 125万/坪 (5.8年/30.3坪) | - |
西灘駅 | 139万/坪 (0.8年/15.1坪) | 35.3万/坪 (30.8年/34.8坪) | 111万/坪 (10.8年/25.7坪) |
大石駅 | 96.0万/坪 (23.5年/33.3坪) | 182万/坪 (-0.25年/16.6坪) | 99.2万/坪 (21.8年/13.6坪) |
新在家駅 | 64.7万/坪 (37.8年/49.9坪) | - | 30.9万/坪 (21.8年/22.7坪) |
石屋川駅 | 140万/坪 (0.8年/15.1坪) | 105万/坪 (22.8年/16.6坪) | 140万/坪 (0.8年/24.2坪) |
御影駅 | 138万/坪 (18.0年/77.0坪) | 114万/坪 (21.6年/50.5坪) | 125万/坪 (24.1年/43.4坪) |
住吉駅 | 153万/坪 (8.3年/40.8坪) | 147万/坪 (11.8年/48.4坪) | 249万/坪 (32.5年/55.4坪) |
魚崎駅 | 118万/坪 (15.2年/30.9坪) | 150万/坪 (12.3年/27.2坪) | 95.4万/坪 (50.8年/290坪) |
青木駅 | 66.1万/坪 (0.8年/18.2坪) | 104万/坪 (19.0年/39.6坪) | 103万/坪 (12.8年/35.3坪) |
深江駅 | 264万/坪 (25.8年/78.7坪) | 98.8万/坪 (16.1年/19.7坪) | 121万/坪 (15.4年/45.9坪) |
芦屋駅 | 141万/坪 (17.8年/91.5坪) | 140万/坪 (15.8年/66.6坪) | 170万/坪 (23.1年/135坪) |
打出駅 | 110万/坪 (19.6年/48.8坪) | 72.7万/坪 (41.0年/16.6坪) | 66.7万/坪 (32.4年/27.7坪) |
香櫨園駅 | 122万/坪 (21.4年/47.8坪) | 145万/坪 (22.2年/93.8坪) | 102万/坪 (34.1年/29.7坪) |
西宮駅 | 124万/坪 (7.3年/63.3坪) | 149万/坪 (18.3年/107坪) | 108万/坪 (16.1年/32.5坪) |
今津駅 | 40.7万/坪 (46.8年/12.1坪) | 118万/坪 (26.4年/20.7坪) | 142万/坪 (4.8年/24.2坪) |
久寿川駅 | 68.7万/坪 (52.3年/21.2坪) | 130万/坪 (18.8年/21.6坪) | 192万/坪 (34.3年/31.0坪) |
甲子園駅 | 132万/坪 (23.4年/38.5坪) | 353万/坪 (22.2年/48.6坪) | 300万/坪 (23.0年/84.5坪) |
鳴尾・武庫川女子大前駅 | 104万/坪 (15.0年/41.6坪) | 83.3万/坪 (9.8年/43.4坪) | 121万/坪 (13.4年/121坪) |
武庫川駅 | 69.1万/坪 (36.1年/53.9坪) | 88.6万/坪 (12.8年/19.0坪) | 83.5万/坪 (30.6年/29.3坪) |
尼崎センタープール前駅 | 93.8万/坪 (16.5年/49.5坪) | 102万/坪 (25.8年/29.0坪) | 34.9万/坪 (48.0年/77.9坪) |
出屋敷駅 | 92.4万/坪 (20.4年/39.2坪) | 21.6万/坪 (52.3年/68.1坪) | 65.1万/坪 (21.1年/30.3坪) |
尼崎駅 | 261万/坪 (28.2年/67.1坪) | 76.1万/坪 (28.0年/60.5坪) | 96.3万/坪 (20.9年/54.0坪) |
大物駅 | 53.7万/坪 (32.1年/44.6坪) | 82.2万/坪 (9.4年/33.6坪) | - |
杭瀬駅 | 85.3万/坪 (13.4年/24.2坪) | 108万/坪 (0.8年/31.8坪) | 129万/坪 (0.8年/24.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
出屋敷駅 92.4 万/坪(昨年同期比 +327.3 %)
出屋敷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.4万円/坪(28.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +327.3%( +70.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2019年)に比べて +400.0%( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.4年(昨年 52.3年から -60.9 %減)。平均土地面積は 39.2 坪 (昨年 68.1 坪から -42.5 %減)。平均建物面積は 62.0 坪 (昨年 134.6 坪から -53.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 52.3 年 → 2020年 20.4 年、-60.9 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 4.0 分 → 2020年 8.4 分、+110.0 %と大きく増加)
西灘駅 139.2 万/坪(昨年同期比 +294.7 %)
西灘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +294.7%( +103.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 0.8年(昨年 30.8年から -97.6 %減)。平均土地面積は 15.1 坪 (昨年 34.8 坪から -56.5 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 45.4 坪から -36.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 30.8 年 → 2020年 0.8 年、-97.6 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 2.0 分 → 2020年 3.0 分、+50.0 %と大きく増加)
元町駅 45.6 万/坪(昨年同期比 -77.8 %)
元町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.6万円/坪(13.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -77.8%( -160.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 55.8年(昨年 26.3年から +112.4 %増)。平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 28.0 坪から -13.5 %減)。平均建物面積は 87.7 坪 (昨年 65.0 坪から +34.9 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 3.5 分 → 2020年 3.0 分、-14.3 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 26.3 年 → 2020年 55.8 年、+112.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 100.0 %)
今津駅 40.7 万/坪(昨年同期比 -65.4 %)
今津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.7万円/坪(12.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -65.4%( -77.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.8年(昨年 26.4年から +77.0 %増)。平均土地面積は 12.1 坪 (昨年 20.7 坪から -41.5 %減)。平均建物面積は 19.7 坪 (昨年 27.7 坪から -29.1 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 26.4 年 → 2020年 46.8 年、+77.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 4.3 分 → 2020年 14.0 分、+223.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示