【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の近鉄山田線 (伊勢中川駅～宇治山田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.0万円/坪(10.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -14.7％( -6.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 110 件(１年前(2023年)に比べて -54.7％( -133件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.4年(昨年 29.9年から +8.4 ％増)。平均土地面積は 85.0 坪 (昨年 94.7 坪から -10.2 ％減)。平均建物面積は 44.7 坪 (昨年 45.8 坪から -2.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。斎宮駅、明星駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは小俣駅で昨年に比べ +963.7 ％、坪単価は 69.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(小俣駅、松ケ崎駅)は +549.1 ％(坪単価 +55.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(伊勢市駅、宮町駅)は -62.5 ％(坪単価 -30.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.5 ％ → 2024年 29.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.7 ％ → 2024年 12.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 34.6 ％ → 2024年 43.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 5.9 ％ → 2024年 3.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった松ケ崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.3万円/坪(25.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +134.5％( +48.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった伊勢市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.3万円/坪(5.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -64.8％( -31.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて -60.7％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄山田線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 伊勢中川駅 | 43.4万/坪 (27.9年/83.4坪) | 50.1万/坪 (29.2年/105坪) | 39.4万/坪 (26.0年/100坪) |
| 伊勢中原駅 | - | 26.1万/坪 (33.6年/149坪) | 34.0万/坪 (33.5年/99.8坪) |
| 松ケ崎駅 | 84.3万/坪 (34.9年/56.9坪) | 36.0万/坪 (35.9年/119坪) | 31.4万/坪 (33.8年/129坪) |
| 松阪駅 | 33.2万/坪 (33.1年/77.3坪) | 43.5万/坪 (29.9年/87.0坪) | 31.7万/坪 (32.7年/103坪) |
| 東松阪駅 | 26.2万/坪 (36.7年/44.1坪) | 41.8万/坪 (25.3年/80.7坪) | 44.1万/坪 (29.5年/74.5坪) |
| 櫛田駅 | 29.2万/坪 (40.2年/117坪) | 13.7万/坪 (39.0年/169坪) | 12.2万/坪 (33.8年/71.6坪) |
| 漕代駅 | - | - | 7.6万/坪 (0年/245坪) |
| 斎宮駅 | 66.2万/坪 (11.1年/113坪) | 39.3万/坪 (22.9年/112坪) | 59.9万/坪 (13.8年/111坪) |
| 明星駅 | 53.8万/坪 (21.4年/79.4坪) | 42.9万/坪 (26.8年/112坪) | 29.4万/坪 (33.3年/111坪) |
| 明野駅 | 46.5万/坪 (16.5年/167坪) | 41.1万/坪 (31.3年/92.8坪) | 25.4万/坪 (30.7年/121坪) |
| 小俣駅 | 69.3万/坪 (10.0年/78.7坪) | 6.5万/坪 (46.3年/191坪) | 57.1万/坪 (20.0年/56.0坪) |
| 宮町駅 | 18.7万/坪 (38.3年/85.5坪) | 47.0万/坪 (27.8年/50.1坪) | 45.6万/坪 (28.7年/45.9坪) |
| 伊勢市駅 | 17.3万/坪 (37.3年/109坪) | 49.1万/坪 (26.3年/83.8坪) | 27.8万/坪 (38.3年/85.3坪) |
| 宇治山田駅 | 17.3万/坪 (46.7年/53.4坪) | 20.8万/坪 (46.0年/119坪) | 33.7万/坪 (33.2年/101坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
小俣駅 69.3 万/坪(昨年同期比 +963.7 ％)
小俣駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.3万円/坪(21.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +963.7％( +62.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 10.0年(昨年 46.3年から -78.4 ％減)。平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 190.6 坪から -58.7 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 99.8 坪から -68.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 46.3 年 → 2024年 10.0 年、-78.4 ％と大きく減少)
松ケ崎駅 84.3 万/坪(昨年同期比 +134.5 ％)
松ケ崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.3万円/坪(25.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +134.5％( +48.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.9年(昨年 35.9年から -2.6 ％減)。平均土地面積は 56.9 坪 (昨年 118.9 坪から -52.2 ％減)。平均建物面積は 39.6 坪 (昨年 31.2 坪から +27.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 60.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 12.4 分 → 2024年 14.2 分、+14.2 ％と増加)
伊勢市駅 17.3 万/坪(昨年同期比 -64.8 ％)
伊勢市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.3万円/坪(5.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -64.8％( -31.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて -60.7％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.3年(昨年 26.3年から +42.1 ％増)。平均土地面積は 108.8 坪 (昨年 83.8 坪から +29.7 ％増)。平均建物面積は 59.8 坪 (昨年 40.7 坪から +47.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 26.3 年 → 2024年 37.3 年、+42.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 35.6 分 → 2024年 39.4 分、+10.7 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 54.5 ％)
宮町駅 18.7 万/坪(昨年同期比 -60.2 ％)
宮町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 18.7万円/坪(5.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -60.2％( -28.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -81.8％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.3年(昨年 27.8年から +37.7 ％増)。平均土地面積は 85.5 坪 (昨年 50.1 坪から +70.7 ％増)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 52.9 坪から -21.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.8 年 → 2024年 38.3 年、+37.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.9 分 → 2024年 20.0 分、+238.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示