物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2021年第4四半期
2021年10月12月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2021年10月〜12月期の近鉄山田線 (伊勢中川駅宇治山田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.1万円/坪(10.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -19.6%( -8.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 61 件(1年前(2020年)に比べて -6.2%( -4件/坪)と弱含みに推移しています。)。

平均築年数は 30.4年(昨年 20.9年から +45.2 %増)。平均土地面積は 86.4 坪 (昨年 87.7 坪から -1.5 %減)。平均建物面積は 36.1 坪 (昨年 38.6 坪から -6.5 %減)。

近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。松阪駅東松阪駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは松阪駅で昨年に比べ +32.9 %、坪単価は 39.8 万円/坪となった。

上位 2 駅(松阪駅東松阪駅)は +27.2 %(坪単価 +9.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(明星駅明野駅)は -91.8 %(坪単価 -76.0 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.8 % → 2021年 20.0 %)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 35.3 % → 2021年 32.7 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 20.9 年 → 2021年 30.4 年、+45.2 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が増加(2020年 25.3 分 → 2021年 27.9 分、+10.0 %と増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.7 % → 2021年 36.4 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 7.7 % → 2021年 5.1 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった東松阪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.4万円/坪(16.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +21.6%( +9.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった明野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.6万円/坪(2.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -91.4%( -70.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。

近鉄山田線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
近鉄山田線現状(2021)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
伊勢中川駅48.9万/坪
(31.1年/93.8坪)
79.2万/坪
(10.1年/63.0坪)
68.9万/坪
(11.9年/79.7坪)
伊勢中原駅---
松ケ崎駅18.0万/坪
(35.1年/175坪)
-16.5万/坪
(50.8年/103坪)
松阪駅39.8万/坪
(29.2年/90.9坪)
29.9万/坪
(23.9年/79.7坪)
42.3万/坪
(22.7年/67.7坪)
東松阪駅53.4万/坪
(19.4年/51.2坪)
43.9万/坪
(11.4年/52.4坪)
6.8万/坪
(43.8年/103坪)
櫛田駅-63.4万/坪
(-0.25年/96.8坪)
-
漕代駅-3.9万/坪
(56.8年/251坪)
-
斎宮駅37.3万/坪
(31.0年/89.5坪)
36.5万/坪
(14.4年/128坪)
22.2万/坪
(32.0年/182坪)
明星駅7.0万/坪
(46.8年/130坪)
88.8万/坪
(12.8年/125坪)
2.8万/坪
(33.8年/424坪)
明野駅6.6万/坪
(25.8年/43.9坪)
77.0万/坪
(8.5年/96.8坪)
34.8万/坪
(47.8年/204坪)
小俣駅-4.9万/坪
(56.8年/54.5坪)
5.5万/坪
(24.8年/262坪)
宮町駅-10.4万/坪
(41.3年/63.1坪)
25.8万/坪
(30.8年/36.3坪)
伊勢市駅14.9万/坪
(37.0年/54.8坪)
32.8万/坪
(27.6年/69.8坪)
39.4万/坪
(26.5年/113坪)
宇治山田駅7.5万/坪
(51.3年/22.7坪)
54.6万/坪
(21.0年/77.6坪)
36.1万/坪
(22.8年/96.8坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

松阪駅39.8 万/坪(昨年同期比 +32.9 %)

松阪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.8万円/坪(12.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +32.9%( +9.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 35 件(1年前(2020年)に比べて +94.4%( +17件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 29.2年(昨年 23.9年から +22.1 %増)。平均土地面積は 90.9 坪 (昨年 79.7 坪から +14.1 %増)。平均建物面積は 36.1 坪 (昨年 44.7 坪から -19.2 %減)。

価格上昇要因

  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 % → 2021年 23.3 %)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 23.3 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 23.9 年 → 2021年 29.2 年、+22.1 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 26.4 分 → 2021年 35.3 分、+33.9 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 % → 2021年 40.0 %)
  • 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 7.1 % → 2021年 3.3 %)

東松阪駅53.4 万/坪(昨年同期比 +21.6 %)

東松阪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.4万円/坪(16.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +21.6%( +9.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 19.4年(昨年 11.4年から +70.0 %増)。平均土地面積は 51.2 坪 (昨年 52.4 坪から -2.4 %減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 33.8 坪から -1.5 %減)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 18.0 分 → 2021年 13.7 分、-24.1 %と大きく減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 33.3 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 11.4 年 → 2021年 19.4 年、+70.0 %と大きく増加)

明星駅7.0 万/坪(昨年同期比 -92.1 %)

明星駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.0万円/坪(2.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -92.1%( -81.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 46.8年(昨年 12.8年から +266.6 %増)。平均土地面積は 130.1 坪 (昨年 125.0 坪から +4.0 %増)。平均建物面積は 49.9 坪 (昨年 28.7 坪から +73.7 %増)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 12.8 年 → 2021年 46.8 年、+266.6 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 19.2 分 → 2021年 30.0 分、+56.5 %と大きく増加)

明野駅6.6 万/坪(昨年同期比 -91.4 %)

明野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.6万円/坪(2.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -91.4%( -70.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 25.8年(昨年 8.5年から +202.8 %増)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 96.8 坪から -54.7 %減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 35.9 坪から -15.8 %減)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2020年 8.5 年 → 2021年 25.8 年、+202.8 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.8 分 → 2021年 30.0 分、+242.9 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 100.0 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

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データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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