【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年7月〜9月期の近鉄山田線 (伊勢中川駅～宇治山田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.9万円/坪(13.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +0.2％( +0.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 60 件(１年前(2020年)に比べて -10.4％( -7件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 26.1年から +7.4 ％増)。平均土地面積は 99.7 坪 (昨年 112.5 坪から -11.3 ％減)。平均建物面積は 54.8 坪 (昨年 42.8 坪から +28.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。明星駅、宇治山田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは伊勢中川駅で昨年に比べ +151.3 ％、坪単価は 53.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(伊勢中川駅、東松阪駅)は +130.6 ％(坪単価 +31.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(斎宮駅、明野駅)は -58.6 ％(坪単価 -33.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.3 ％ → 2021年 17.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 37.7 ％ → 2021年 30.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 26.4 ％ → 2021年 37.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 6.0 ％ → 2021年 1.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった宮町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.3万円/坪(17.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -39.4％( -38.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった斎宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.7万円/坪(4.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -71.5％( -34.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄山田線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 伊勢中川駅 | 53.7万/坪 (24.3年/107坪) | 21.4万/坪 (28.3年/308坪) | 18.5万/坪 (44.5年/87.7坪) |
| 伊勢中原駅 | - | - | - |
| 松ケ崎駅 | 58.6万/坪 (38.5年/71.8坪) | 51.3万/坪 (17.5年/227坪) | 16.9万/坪 (39.5年/47.6坪) |
| 松阪駅 | 44.9万/坪 (27.8年/125坪) | 50.5万/坪 (22.5年/68.7坪) | 30.7万/坪 (31.4年/84.3坪) |
| 東松阪駅 | 56.4万/坪 (15.9年/65.3坪) | 26.9万/坪 (37.2年/73.1坪) | 50.4万/坪 (19.5年/66.6坪) |
| 櫛田駅 | - | 11.3万/坪 (46.5年/60.5坪) | - |
| 漕代駅 | - | - | - |
| 斎宮駅 | 13.7万/坪 (25.5年/65.0坪) | 48.3万/坪 (23.8年/103坪) | 55.7万/坪 (15.1年/144坪) |
| 明星駅 | 48.5万/坪 (23.5年/263坪) | 27.7万/坪 (31.5年/230坪) | 10.2万/坪 (31.5年/31.8坪) |
| 明野駅 | 37.6万/坪 (15.0年/121坪) | 69.1万/坪 (3.5年/72.6坪) | 83.0万/坪 (8.2年/88.5坪) |
| 小俣駅 | - | 9.0万/坪 (24.5年/57.5坪) | - |
| 宮町駅 | 59.3万/坪 (24.2年/107坪) | 97.7万/坪 (-0.50年/72.6坪) | 18.4万/坪 (40.9年/56.0坪) |
| 伊勢市駅 | 24.4万/坪 (40.4年/49.7坪) | 23.2万/坪 (39.3年/47.8坪) | 23.5万/坪 (47.0年/84.7坪) |
| 宇治山田駅 | 21.4万/坪 (39.7年/70.1坪) | 16.0万/坪 (36.5年/124坪) | 50.6万/坪 (38.5年/60.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
伊勢中川駅 53.7 万/坪(昨年同期比 +151.3 ％)
伊勢中川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.7万円/坪(16.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +151.3％( +32.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 28.3年から -14.2 ％減)。平均土地面積は 107.4 坪 (昨年 307.9 坪から -65.1 ％減)。平均建物面積は 34.4 坪 (昨年 124.4 坪から -72.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 28.3 年 → 2021年 24.3 年、-14.2 ％と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 17.4 分 → 2021年 25.2 分、+45.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
東松阪駅 56.4 万/坪(昨年同期比 +110.0 ％)
東松阪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.4万円/坪(17.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +110.0％( +29.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +133.3％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.9年(昨年 37.2年から -57.1 ％減)。平均土地面積は 65.3 坪 (昨年 73.1 坪から -10.7 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 30.3 坪から +10.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 37.2 年 → 2021年 15.9 年、-57.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 ％ → 2021年 28.6 ％)
斎宮駅 13.7 万/坪(昨年同期比 -71.5 ％)
斎宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.7万円/坪(4.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -71.5％( -34.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 23.8年から +7.4 ％増)。平均土地面積は 65.0 坪 (昨年 103.5 坪から -37.1 ％減)。平均建物面積は 19.7 坪 (昨年 30.3 坪から -35.0 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 24.4 分 → 2021年 44.5 分、+82.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
明野駅 37.6 万/坪(昨年同期比 -45.6 ％)
明野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.6万円/坪(11.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -45.6％( -31.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 3.5年から +328.2 ％増)。平均土地面積は 121.0 坪 (昨年 72.6 坪から +66.7 ％増)。平均建物面積は 87.7 坪 (昨年 33.3 坪から +163.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 3.5 年 → 2021年 15.0 年、+328.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 25.0 分 → 2021年 30.0 分、+20.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示