【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年10月〜12月期のJR根岸線 (横浜駅~大船駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -3.7%( -2.2万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 349 件(1年前(2020年)に比べて +88.6%( +164件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 25.0年から -1.1 %減)。平均専有面積は 64.3 ㎡ (昨年 52.0 ㎡から +23.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。新杉田駅、港南台駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新杉田駅で昨年に比べ +53.9 %、単価は 57.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新杉田駅、港南台駅)は +46.9 %(単価 +15.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(関内駅、石川町駅)は -19.2 %(単価 -17.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.7 % → 2021年 5.4 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.4 % → 2021年 15.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.7 % → 2021年 41.3 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.9 % → 2021年 19.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった桜木町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は83.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -13.0%( -12.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 16 件(1年前(2020年)に比べて +14.3%( +2件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった洋光台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +11.3%( +3.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2020年)に比べて +133.3%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR根岸線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
横浜駅 | 83.3万/㎡ (20.6年/59.6㎡) | 75.1万/㎡ (23.1年/39.5㎡) | 84.2万/㎡ (20.4年/44.6㎡) |
桜木町駅 | 83.4万/㎡ (19.1年/46.2㎡) | 95.9万/㎡ (17.7年/27.1㎡) | 87.6万/㎡ (16.5年/42.5㎡) |
関内駅 | 78.9万/㎡ (18.5年/47.9㎡) | 97.9万/㎡ (10.9年/30.7㎡) | 71.9万/㎡ (22.1年/46.5㎡) |
石川町駅 | 66.8万/㎡ (21.9年/52.2㎡) | 82.5万/㎡ (21.1年/43.0㎡) | 67.5万/㎡ (19.2年/51.4㎡) |
山手駅 | 48.8万/㎡ (28.4年/66.8㎡) | 43.7万/㎡ (26.9年/61.4㎡) | 46.7万/㎡ (26.5年/59.2㎡) |
根岸駅 | 40.0万/㎡ (28.4年/68.8㎡) | 38.7万/㎡ (24.8年/66.7㎡) | 42.6万/㎡ (32.9年/59.6㎡) |
磯子駅 | 43.0万/㎡ (27.7年/66.9㎡) | 41.9万/㎡ (31.6年/61.6㎡) | 46.1万/㎡ (27.5年/62.1㎡) |
新杉田駅 | 57.7万/㎡ (17.1年/65.0㎡) | 37.5万/㎡ (20.8年/37.5㎡) | 39.0万/㎡ (31.8年/50.0㎡) |
洋光台駅 | 34.1万/㎡ (26.7年/65.7㎡) | 30.7万/㎡ (39.6年/55.8㎡) | 31.7万/㎡ (36.2年/60.8㎡) |
港南台駅 | 35.3万/㎡ (33.7年/68.5㎡) | 25.2万/㎡ (41.4年/66.2㎡) | 22.3万/㎡ (41.6年/72.0㎡) |
本郷台駅 | 36.9万/㎡ (25.6年/71.3㎡) | 34.5万/㎡ (30.8年/62.9㎡) | 30.9万/㎡ (35.4年/71.2㎡) |
大船駅 | 45.8万/㎡ (25.2年/82.4㎡) | 42.2万/㎡ (25.1年/76.0㎡) | 38.8万/㎡ (24.5年/79.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新杉田駅 57.7 万/㎡(昨年同期比 +53.9 %)
新杉田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +53.9%( +20.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +250.0%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.1年(昨年 20.8年から -17.9 %減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 37.5 ㎡から +73.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 20.8 年 → 2021年 17.1 年、-17.9 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 8.0 分 → 2021年 5.3 分、-33.9 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 28.6 %)
港南台駅 35.3 万/㎡(昨年同期比 +39.9 %)
港南台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +39.9%( +10.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 31 件(1年前(2020年)に比べて +93.8%( +15件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.7年(昨年 41.4年から -18.7 %減)。平均専有面積は 68.5 ㎡ (昨年 66.2 ㎡から +3.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 41.4 年 → 2021年 33.7 年、-18.7 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 16.8 分 → 2021年 12.5 分、-25.3 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 32.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 54.8 %)
関内駅 78.9 万/㎡(昨年同期比 -19.4 %)
関内駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -19.4%( -19.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 21 件(1年前(2020年)に比べて -4.5%( -1件/㎡)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 10.9年から +69.6 %増)。平均専有面積は 47.9 ㎡ (昨年 30.7 ㎡から +56.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.5 % → 2021年 9.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 10.9 年 → 2021年 18.5 年、+69.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 13.6 % → 2021年 28.6 %)
石川町駅 66.8 万/㎡(昨年同期比 -18.9 %)
石川町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は66.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -18.9%( -15.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 23 件(1年前(2020年)に比べて +53.3%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 21.1年から +3.6 %増)。平均専有面積は 52.2 ㎡ (昨年 43.0 ㎡から +21.3 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.5 分 → 2021年 8.0 分、+21.7 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 % → 2021年 30.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 46.7 % → 2021年 52.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示