【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜3月期のJR南武線 (川崎駅～稲田堤駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +5.4％( +4.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 400 件(１年前(2022年)に比べて +2.6％( +10件/㎡)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 18.4年から +1.3 ％増)。平均専有面積は 59.4 ㎡ (昨年 63.8 ㎡から -7.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。鹿島田駅、平間駅、武蔵溝ノ口駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは武蔵溝ノ口駅で昨年に比べ +55.7 ％、単価は 77.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(武蔵溝ノ口駅、平間駅)は +44.3 ％(単価 +22.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(向河原駅、宿河原駅)は -5.3 ％(単価 -3.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2022年 18.7 ％ → 2023年 20.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 34.2 ％ → 2023年 32.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 8.4 ％ → 2023年 3.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった武蔵小杉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は104万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +4.9％( +4.8万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 91 件(１年前(2022年)に比べて +3.4％( +3件/㎡)と小幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった中野島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +8.7％( +3.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2022年)に比べて +7.7％( +1件/㎡)と堅調に推移しています。)。
| JR南武線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川崎駅 | 78.5万/㎡ (19.5年/52.7㎡) | 77.5万/㎡ (18.4年/60.9㎡) | 70.1万/㎡ (17.2年/50.4㎡) |
| 尻手駅 | 67.7万/㎡ (16.3年/58.5㎡) | 65.5万/㎡ (14.9年/62.6㎡) | 54.0万/㎡ (14.0年/65.0㎡) |
| 矢向駅 | 72.6万/㎡ (13.2年/70.7㎡) | 65.3万/㎡ (14.5年/70.2㎡) | 62.9万/㎡ (10.8年/71.6㎡) |
| 鹿島田駅 | 76.7万/㎡ (20.2年/53.8㎡) | 63.7万/㎡ (26.1年/68.2㎡) | 66.5万/㎡ (15.2年/58.2㎡) |
| 平間駅 | 72.9万/㎡ (14.7年/58.8㎡) | 54.8万/㎡ (23.6年/71.7㎡) | 74.9万/㎡ (18.0年/47.9㎡) |
| 向河原駅 | 69.5万/㎡ (22.3年/55.0㎡) | 76.2万/㎡ (13.7年/53.3㎡) | 61.4万/㎡ (18.0年/70.0㎡) |
| 武蔵小杉駅 | 104万/㎡ (14.3年/66.5㎡) | 99.1万/㎡ (14.3年/64.3㎡) | 87.1万/㎡ (14.9年/69.5㎡) |
| 武蔵中原駅 | 66.0万/㎡ (20.5年/57.4㎡) | 65.2万/㎡ (18.7年/61.2㎡) | 63.3万/㎡ (16.6年/58.2㎡) |
| 武蔵新城駅 | 62.9万/㎡ (24.7年/57.2㎡) | 62.6万/㎡ (21.0年/64.6㎡) | 61.1万/㎡ (20.0年/62.1㎡) |
| 武蔵溝ノ口駅 | 77.2万/㎡ (23.6年/71.0㎡) | 49.6万/㎡ (34.7年/58.3㎡) | 55.5万/㎡ (20.0年/73.8㎡) |
| 津田山駅 | 62.9万/㎡ (11.0年/70.0㎡) | 53.8万/㎡ (19.0年/80.0㎡) | 49.2万/㎡ (11.0年/65.0㎡) |
| 久地駅 | 50.2万/㎡ (23.6年/66.2㎡) | 50.4万/㎡ (23.9年/67.2㎡) | 40.6万/㎡ (20.7年/70.8㎡) |
| 宿河原駅 | 47.9万/㎡ (30.5年/47.5㎡) | 48.8万/㎡ (26.7年/63.6㎡) | 30.0万/㎡ (30.2年/58.3㎡) |
| 登戸駅 | 57.1万/㎡ (23.5年/70.6㎡) | 51.9万/㎡ (29.4年/71.7㎡) | 45.6万/㎡ (35.8年/60.0㎡) |
| 中野島駅 | 45.7万/㎡ (22.7年/63.6㎡) | 42.1万/㎡ (28.8年/63.8㎡) | 34.7万/㎡ (28.0年/40.0㎡) |
| 稲田堤駅 | - | 21.4万/㎡ (46.0年/35.0㎡) | 32.9万/㎡ (15.0年/70.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
武蔵溝ノ口駅 77.2 万/㎡(昨年同期比 +55.7 ％)
武蔵溝ノ口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +55.7％( +27.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +66.7％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 34.7年から -31.9 ％減)。平均専有面積は 71.0 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から +21.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 34.7 年 → 2023年 23.6 年、-31.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 14.0 分 → 2023年 11.4 分、-18.6 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 40.0 ％)
平間駅 72.9 万/㎡(昨年同期比 +32.9 ％)
平間駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は72.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +32.9％( +18.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 14.7年(昨年 23.6年から -37.8 ％減)。平均専有面積は 58.8 ㎡ (昨年 71.7 ㎡から -18.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 23.6 年 → 2023年 14.7 年、-37.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 25.0 ％)
向河原駅 69.5 万/㎡(昨年同期比 -8.7 ％)
向河原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は69.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -8.7％( -6.6万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 22.3年(昨年 13.7年から +63.4 ％増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 53.3 ㎡から +3.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 7.7 分 → 2023年 6.3 分、-17.4 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 13.7 年 → 2023年 22.3 年、+63.4 ％と大きく増加)
宿河原駅 47.9 万/㎡(昨年同期比 -1.8 ％)
宿河原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -1.8％( -0.9万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -42.9％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 26.7年から +14.2 ％増)。平均専有面積は 47.5 ㎡ (昨年 63.6 ㎡から -25.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 26.7 年 → 2023年 30.5 年、+14.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 85.7 ％ → 2023年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示