【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期のJR京浜東北線 (川崎駅～横浜駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +8.5％( +6.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 492 件(１年前(2023年)に比べて -58.9％( -706件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 22.1年から +1.0 ％増)。平均専有面積は 56.9 ㎡ (昨年 54.0 ㎡から +5.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。東神奈川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東神奈川駅で昨年に比べ +21.2 ％、単価は 89.1 万円/㎡となった。
上位 1 駅(東神奈川駅)は +21.2 ％(単価 +15.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(鶴見駅)は -5.1 ％(単価 -2.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.5 ％ → 2024年 39.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.9 ％ → 2024年 12.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 2.0 ％ → 2024年 1.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は89.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +7.9％( +6.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 144 件(１年前(2023年)に比べて -48.8％( -137件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鶴見駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -5.1％( -2.9万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 105 件(１年前(2023年)に比べて -58.3％( -147件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR京浜東北線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川崎駅 | 85.7万/㎡ (19.5年/52.7㎡) | 76.2万/㎡ (20.5年/51.9㎡) | 75.9万/㎡ (19.0年/50.1㎡) |
| 鶴見駅 | 53.7万/㎡ (26.6年/61.7㎡) | 56.6万/㎡ (24.6年/60.7㎡) | 54.0万/㎡ (24.9年/60.5㎡) |
| 新子安駅 | 69.0万/㎡ (20.5年/62.7㎡) | 67.0万/㎡ (20.4年/57.9㎡) | 58.8万/㎡ (21.7年/58.1㎡) |
| 東神奈川駅 | 89.1万/㎡ (17.7年/65.8㎡) | 73.5万/㎡ (22.0年/56.6㎡) | 78.0万/㎡ (21.3年/52.6㎡) |
| 横浜駅 | 89.2万/㎡ (24.1年/56.8㎡) | 82.7万/㎡ (23.4年/50.7㎡) | 83.9万/㎡ (22.3年/54.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東神奈川駅 89.1 万/㎡(昨年同期比 +21.2 ％)
東神奈川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は89.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +21.2％( +15.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 18 件(１年前(2023年)に比べて -72.7％( -48件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.7年(昨年 22.0年から -19.3 ％減)。平均専有面積は 65.8 ㎡ (昨年 56.6 ㎡から +16.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 22.0 年 → 2024年 17.7 年、-19.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.1 ％ → 2024年 11.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 43.9 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.9 分 → 2024年 8.6 分、+24.4 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.9 ％ → 2024年 27.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.2 ％ → 2024年 11.1 ％)
鶴見駅 53.7 万/㎡(昨年同期比 -5.1 ％)
鶴見駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -5.1％( -2.9万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 105 件(１年前(2023年)に比べて -58.3％( -147件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.6年(昨年 24.6年から +7.9 ％増)。平均専有面積は 61.7 ㎡ (昨年 60.7 ㎡から +1.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.5 ％ → 2024年 23.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 ％ → 2024年 4.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.7 ％ → 2024年 19.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 44.2 ％ → 2024年 45.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示