【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜3月期の相模鉄道本線 (横浜駅~海老名駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +0.5%( +0.2万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 251 件(1年前(2022年)に比べて -19.0%( -59件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 26.1年から +5.5 %増)。平均専有面積は 53.3 ㎡ (昨年 56.2 ㎡から -5.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が減少。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。ほとんどの駅において下落した。希望ケ丘駅、三ツ境駅、かしわ台駅、海老名駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは三ツ境駅で昨年に比べ +46.4 %、単価は 40.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(三ツ境駅、海老名駅)は +39.0 %(単価 +12.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(西谷駅、星川駅)は -36.5 %(単価 -16.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 3.0 % → 2023年 4.5 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 5.4 % → 2023年 6.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 15.4 % → 2023年 19.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 23.4 % → 2023年 17.7 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は75.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -7.5%( -6.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 66 件(1年前(2022年)に比べて +3.1%( +2件/㎡)と小幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -42.9%( -11.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2022年)に比べて -50.0%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
相模鉄道本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
横浜駅 | 75.0万/㎡ (22.1年/47.3㎡) | 81.0万/㎡ (21.6年/51.2㎡) | 80.6万/㎡ (21.3年/53.4㎡) |
平沼橋駅 | 56.3万/㎡ (36.9年/26.2㎡) | 70.6万/㎡ (22.0年/39.6㎡) | 62.0万/㎡ (24.6年/55.6㎡) |
西横浜駅 | 59.8万/㎡ (23.5年/28.8㎡) | 68.3万/㎡ (21.3年/37.5㎡) | 60.2万/㎡ (20.9年/29.4㎡) |
天王町駅 | 52.7万/㎡ (19.0年/43.8㎡) | 60.0万/㎡ (23.5年/47.4㎡) | 72.4万/㎡ (16.9年/40.4㎡) |
星川駅 | 50.2万/㎡ (30.1年/52.5㎡) | 71.9万/㎡ (13.8年/67.5㎡) | 45.8万/㎡ (26.4年/61.7㎡) |
和田町駅 | 45.2万/㎡ (19.8年/61.7㎡) | 38.8万/㎡ (25.4年/63.5㎡) | 37.0万/㎡ (22.5年/62.0㎡) |
上星川駅 | 33.1万/㎡ (33.5年/47.5㎡) | 36.9万/㎡ (30.2年/65.0㎡) | 41.1万/㎡ (25.8年/71.0㎡) |
西谷駅 | 15.3万/㎡ (40.2年/65.0㎡) | 26.7万/㎡ (31.9年/69.6㎡) | 25.3万/㎡ (33.9年/66.1㎡) |
鶴ケ峰駅 | 33.2万/㎡ (35.0年/57.0㎡) | 34.3万/㎡ (27.6年/65.8㎡) | 36.0万/㎡ (29.0年/65.5㎡) |
二俣川駅 | 31.0万/㎡ (42.5年/59.1㎡) | 29.7万/㎡ (37.5年/53.6㎡) | 28.6万/㎡ (30.7年/63.8㎡) |
希望ケ丘駅 | 33.2万/㎡ (43.4年/63.3㎡) | 26.9万/㎡ (42.8年/57.0㎡) | 25.2万/㎡ (37.7年/56.7㎡) |
三ツ境駅 | 40.4万/㎡ (31.3年/65.0㎡) | 27.6万/㎡ (30.7年/70.5㎡) | 28.6万/㎡ (30.0年/56.2㎡) |
瀬谷駅 | 37.7万/㎡ (29.2年/67.5㎡) | 41.0万/㎡ (25.3年/63.8㎡) | 36.4万/㎡ (23.9年/72.1㎡) |
大和駅 | 36.7万/㎡ (25.0年/48.7㎡) | 37.7万/㎡ (21.3年/65.6㎡) | 38.9万/㎡ (19.8年/60.0㎡) |
相模大塚駅 | 21.7万/㎡ (37.0年/60.0㎡) | 26.2万/㎡ (30.2年/42.5㎡) | 36.4万/㎡ (16.0年/70.0㎡) |
さがみ野駅 | 32.3万/㎡ (27.3年/57.7㎡) | 28.5万/㎡ (28.2年/55.8㎡) | 33.7万/㎡ (21.8年/61.1㎡) |
かしわ台駅 | 31.5万/㎡ (28.7年/73.6㎡) | 26.1万/㎡ (29.9年/76.2㎡) | 30.5万/㎡ (27.6年/85.0㎡) |
海老名駅 | 49.6万/㎡ (19.6年/67.8㎡) | 37.7万/㎡ (24.6年/60.9㎡) | 35.5万/㎡ (24.3年/59.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
三ツ境駅 40.4 万/㎡(昨年同期比 +46.4 %)
三ツ境駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +46.4%( +12.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2022年)に比べて -36.4%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.3年(昨年 30.7年から +2.1 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 70.5 ㎡から -7.7 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 14.6 分 → 2023年 9.6 分、-34.6 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 90.9 % → 2023年 85.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 9.1 % → 2023年 14.3 %)
海老名駅 49.6 万/㎡(昨年同期比 +31.6 %)
海老名駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +31.6%( +11.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 30 件(1年前(2022年)に比べて -6.2%( -2件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 24.6年から -20.3 %減)。平均専有面積は 67.8 ㎡ (昨年 60.9 ㎡から +11.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 24.6 年 → 2023年 19.6 年、-20.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 15.4 分 → 2023年 10.5 分、-31.5 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 6.2 % → 2023年 16.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 62.5 % → 2023年 50.0 %)
西谷駅 15.3 万/㎡(昨年同期比 -42.9 %)
西谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -42.9%( -11.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2022年)に比べて -50.0%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.2年(昨年 31.9年から +26.2 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 69.6 ㎡から -6.6 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 75.0 % → 2023年 66.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 31.9 年 → 2023年 40.2 年、+26.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 14.0 分 → 2023年 16.0 分、+14.3 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 % → 2023年 33.3 %)
星川駅 50.2 万/㎡(昨年同期比 -30.2 %)
星川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -30.2%( -21.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて +100.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.1年(昨年 13.8年から +119.1 %増)。平均専有面積は 52.5 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から -22.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 13.8 年 → 2023年 30.1 年、+119.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 3.5 分 → 2023年 5.6 分、+60.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 % → 2023年 62.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示