【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜6月期のJR琵琶湖線 (米原駅~大津駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +2.7%( +0.9万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 282 件(1年前(2023年)に比べて -54.7%( -340件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 22.1年から -1.8 %減)。平均専有面積は 74.7 ㎡ (昨年 73.8 ㎡から +1.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。稲枝駅、近江八幡駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは稲枝駅で昨年に比べ +34.5 %、単価は 20.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(稲枝駅、近江八幡駅)は +27.7 %(単価 +5.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(守山駅、南彦根駅)は -10.8 %(単価 -2.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.2 % → 2024年 13.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 8.4 % → 2024年 6.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 49.6 % → 2024年 50.8 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 3.6 % → 2024年 1.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南草津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -0.4%( -0.2万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 31 件(1年前(2023年)に比べて -53.0%( -35件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南彦根駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -8.2%( -1.7万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -25.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR琵琶湖線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
米原駅 | - | 11.8万/㎡ (30.8年/68.3㎡) | 14.0万/㎡ (32.5年/72.5㎡) |
彦根駅 | 23.9万/㎡ (23.2年/72.2㎡) | 23.6万/㎡ (25.3年/66.9㎡) | 19.9万/㎡ (23.7年/72.2㎡) |
南彦根駅 | 19.4万/㎡ (26.6年/76.7㎡) | 21.1万/㎡ (24.2年/75.0㎡) | 24.0万/㎡ (23.6年/73.0㎡) |
稲枝駅 | 20.0万/㎡ (29.0年/85.0㎡) | 14.9万/㎡ (29.3年/70.0㎡) | 19.5万/㎡ (27.8年/81.7㎡) |
能登川駅 | 24.1万/㎡ (14.1年/75.0㎡) | 20.3万/㎡ (23.8年/71.7㎡) | 21.0万/㎡ (27.4年/71.0㎡) |
近江八幡駅 | 32.3万/㎡ (15.9年/65.0㎡) | 26.7万/㎡ (23.7年/72.6㎡) | 25.6万/㎡ (24.3年/76.3㎡) |
野洲駅 | 31.3万/㎡ (21.8年/78.6㎡) | 30.5万/㎡ (19.1年/75.0㎡) | 25.7万/㎡ (27.0年/71.3㎡) |
守山駅 | 24.2万/㎡ (28.6年/74.4㎡) | 27.9万/㎡ (24.7年/70.0㎡) | 20.7万/㎡ (28.2年/61.1㎡) |
栗東駅 | 31.9万/㎡ (22.7年/83.2㎡) | 31.3万/㎡ (23.7年/80.7㎡) | 31.9万/㎡ (19.2年/77.0㎡) |
草津駅 | 40.2万/㎡ (21.9年/74.4㎡) | 40.5万/㎡ (21.3年/75.6㎡) | 41.0万/㎡ (19.4年/76.3㎡) |
南草津駅 | 43.2万/㎡ (16.7年/74.2㎡) | 43.3万/㎡ (15.6年/77.8㎡) | 37.1万/㎡ (18.9年/78.2㎡) |
瀬田駅 | 27.9万/㎡ (23.5年/81.7㎡) | 25.2万/㎡ (25.0年/71.2㎡) | 21.3万/㎡ (27.6年/71.7㎡) |
石山駅 | 30.0万/㎡ (23.5年/73.5㎡) | 26.0万/㎡ (23.5年/73.5㎡) | 27.9万/㎡ (20.9年/73.9㎡) |
膳所駅 | 34.8万/㎡ (26.2年/74.1㎡) | 32.3万/㎡ (27.6年/72.0㎡) | 31.6万/㎡ (25.5年/71.8㎡) |
大津駅 | 41.3万/㎡ (15.1年/72.4㎡) | 42.3万/㎡ (16.7年/73.7㎡) | 41.1万/㎡ (17.4年/72.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
稲枝駅 20.0 万/㎡(昨年同期比 +34.5 %)
稲枝駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +34.5%( +5.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 29.3年から -0.9 %減)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +21.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 3.3 分 → 2024年 3.0 分、-10.0 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
近江八幡駅 32.3 万/㎡(昨年同期比 +21.0 %)
近江八幡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +21.0%( +5.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2023年)に比べて -42.1%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.9年(昨年 23.7年から -32.9 %減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 72.6 ㎡から -10.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 23.7 年 → 2024年 15.9 年、-32.9 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 8.1 分 → 2024年 5.6 分、-30.5 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.1 % → 2024年 54.5 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.3 % → 2024年 18.2 %)
守山駅 24.2 万/㎡(昨年同期比 -13.4 %)
守山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -13.4%( -3.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 16 件(1年前(2023年)に比べて -63.6%( -28件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.6年(昨年 24.7年から +15.5 %増)。平均専有面積は 74.4 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +6.2 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.4 % → 2024年 6.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 24.7 年 → 2024年 28.6 年、+15.5 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.0 分 → 2024年 8.0 分、+14.3 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 54.5 % → 2024年 68.8 %)
南彦根駅 19.4 万/㎡(昨年同期比 -8.2 %)
南彦根駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -8.2%( -1.7万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -25.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.6年(昨年 24.2年から +10.2 %増)。平均専有面積は 76.7 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +2.2 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 24.2 年 → 2024年 26.6 年、+10.2 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.2 分 → 2024年 10.3 分、+42.5 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示