【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年10月〜12月期のJR琵琶湖線 (米原駅～大津駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -4.7％( -1.5万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 154 件(１年前(2021年)に比べて -8.9％( -15件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 20.4年から +17.8 ％増)。平均専有面積は 73.8 ㎡ (昨年 73.1 ㎡から +0.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。能登川駅、近江八幡駅、野洲駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは近江八幡駅で昨年に比べ +64.8 ％、単価は 26.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(近江八幡駅、野洲駅)は +54.7 ％(単価 +9.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(守山駅、彦根駅)は -38.3 ％(単価 -11.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 21.2 ％ → 2022年 33.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 6.7 ％ → 2022年 4.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 20.4 年 → 2022年 24.0 年、+17.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 41.2 ％ → 2022年 64.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 11.5 ％ → 2022年 7.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった草津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +5.8％( +2.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 29 件(１年前(2021年)に比べて +38.1％( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった彦根駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -34.5％( -8.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR琵琶湖線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 米原駅 | 18.3万/㎡ (32.8年/60.0㎡) | - | - |
| 彦根駅 | 16.3万/㎡ (32.8年/67.5㎡) | 24.9万/㎡ (17.3年/78.8㎡) | - |
| 南彦根駅 | - | 17.7万/㎡ (29.8年/57.5㎡) | 18.8万/㎡ (28.8年/72.5㎡) |
| 稲枝駅 | 19.5万/㎡ (27.8年/81.7㎡) | - | 23.1万/㎡ (0年/65.0㎡) |
| 能登川駅 | 20.0万/㎡ (27.8年/75.0㎡) | 14.6万/㎡ (26.8年/65.0㎡) | - |
| 近江八幡駅 | 26.6万/㎡ (27.0年/81.0㎡) | 16.2万/㎡ (27.6年/68.0㎡) | - |
| 野洲駅 | 29.0万/㎡ (23.6年/72.5㎡) | 20.0万/㎡ (28.4年/70.0㎡) | - |
| 守山駅 | 18.4万/㎡ (31.2年/62.4㎡) | 31.8万/㎡ (16.3年/72.1㎡) | - |
| 栗東駅 | 31.8万/㎡ (21.3年/76.4㎡) | 33.2万/㎡ (14.9年/80.8㎡) | - |
| 草津駅 | 42.0万/㎡ (19.1年/74.8㎡) | 39.7万/㎡ (18.9年/73.6㎡) | 39.4万/㎡ (19.3年/78.9㎡) |
| 南草津駅 | 36.7万/㎡ (20.5年/75.5㎡) | 34.7万/㎡ (18.6年/79.1㎡) | 35.0万/㎡ (21.4年/78.8㎡) |
| 瀬田駅 | 17.7万/㎡ (32.0年/70.4㎡) | 26.0万/㎡ (23.7年/71.1㎡) | 18.0万/㎡ (31.8年/63.0㎡) |
| 石山駅 | 26.2万/㎡ (25.1年/73.9㎡) | 28.7万/㎡ (18.5年/78.2㎡) | 25.6万/㎡ (22.3年/76.7㎡) |
| 膳所駅 | 30.0万/㎡ (25.1年/80.7㎡) | 36.1万/㎡ (21.5年/72.2㎡) | 26.7万/㎡ (17.8年/68.9㎡) |
| 大津駅 | 39.0万/㎡ (16.4年/75.0㎡) | 37.9万/㎡ (15.6年/72.9㎡) | 47.3万/㎡ (15.3年/72.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
近江八幡駅 26.6 万/㎡(昨年同期比 +64.8 ％)
近江八幡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +64.8％( +10.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 27.0年(昨年 27.6年から -2.2 ％減)。平均専有面積は 81.0 ㎡ (昨年 68.0 ㎡から +19.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 15.8 分 → 2022年 6.8 分、-56.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 80.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
野洲駅 29.0 万/㎡(昨年同期比 +44.7 ％)
野洲駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +44.7％( +9.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 23.6年(昨年 28.4年から -16.7 ％減)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +3.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 28.4 年 → 2022年 23.6 年、-16.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 9.0 分 → 2022年 5.4 分、-40.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.5 ％ → 2022年 25.0 ％)
守山駅 18.4 万/㎡(昨年同期比 -42.1 ％)
守山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -42.1％( -13.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2021年)に比べて +41.7％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.2年(昨年 16.3年から +91.1 ％増)。平均専有面積は 62.4 ㎡ (昨年 72.1 ㎡から -13.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 8.3 ％ → 2022年 5.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 16.3 年 → 2022年 31.2 年、+91.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 3.9 分 → 2022年 5.6 分、+45.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 82.4 ％)
彦根駅 16.3 万/㎡(昨年同期比 -34.5 ％)
彦根駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -34.5％( -8.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 17.3年から +89.8 ％増)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 78.8 ㎡から -14.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 10.3 分 → 2022年 7.0 分、-32.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.3 年 → 2022年 32.8 年、+89.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示