【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年4月〜6月期のJR琵琶湖線 (米原駅～大津駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -2.4％( -0.7万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 168 件(１年前(2020年)に比べて +342.1％( +130件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 18.9年から +13.1 ％増)。平均専有面積は 73.4 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +4.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。草津駅、石山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは石山駅で昨年に比べ +40.6 ％、単価は 27.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(石山駅、草津駅)は +38.5 ％(単価 +9.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(彦根駅、南草津駅)は -29.8 ％(単価 -11.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 11.8 分 → 2021年 8.1 分、-31.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.3 ％ → 2021年 15.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 57.1 ％ → 2021年 52.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 18.9 年 → 2021年 21.4 年、+13.1 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.9 ％ → 2021年 21.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 ％ → 2021年 3.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった草津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +36.4％( +10.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 34 件(１年前(2020年)に比べて +466.7％( +28件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった瀬田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -6.9％( -1.5万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 16 件(１年前(2020年)に比べて +1500.0％( +15件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR琵琶湖線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 米原駅 | - | - | - |
| 彦根駅 | 20.8万/㎡ (22.5年/67.5㎡) | 31.2万/㎡ (13.3年/80.0㎡) | 9.8万/㎡ (23.3年/70.0㎡) |
| 南彦根駅 | - | - | 18.6万/㎡ (21.8年/62.5㎡) |
| 稲枝駅 | - | 11.5万/㎡ (25.6年/70.0㎡) | 12.0万/㎡ (25.3年/65.0㎡) |
| 能登川駅 | - | - | 30.8万/㎡ (9.3年/65.0㎡) |
| 近江八幡駅 | 18.7万/㎡ (26.3年/75.0㎡) | - | - |
| 野洲駅 | 18.3万/㎡ (30.3年/72.1㎡) | - | - |
| 守山駅 | 18.7万/㎡ (30.6年/66.7㎡) | - | - |
| 栗東駅 | 31.2万/㎡ (20.8年/81.4㎡) | - | - |
| 草津駅 | 39.9万/㎡ (17.7年/77.6㎡) | 29.3万/㎡ (29.7年/78.3㎡) | 37.5万/㎡ (19.1年/69.1㎡) |
| 南草津駅 | 32.9万/㎡ (19.6年/75.9㎡) | 44.5万/㎡ (9.8年/72.0㎡) | 44.9万/㎡ (11.6年/75.0㎡) |
| 瀬田駅 | 20.1万/㎡ (26.6年/70.0㎡) | 21.5万/㎡ (0年/65.0㎡) | 23.2万/㎡ (22.9年/62.0㎡) |
| 石山駅 | 27.7万/㎡ (19.2年/78.6㎡) | 19.7万/㎡ (25.3年/69.2㎡) | 13.6万/㎡ (26.0年/66.2㎡) |
| 膳所駅 | 34.3万/㎡ (20.8年/70.2㎡) | 30.3万/㎡ (1.3年/70.8㎡) | 21.1万/㎡ (36.8年/66.2㎡) |
| 大津駅 | 34.3万/㎡ (19.7年/67.8㎡) | 41.1万/㎡ (12.0年/63.5㎡) | 41.8万/㎡ (9.8年/69.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
石山駅 27.7 万/㎡(昨年同期比 +40.6 ％)
石山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +40.6％( +8.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 22 件(１年前(2020年)に比べて +266.7％( +16件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 25.3年から -24.1 ％減)。平均専有面積は 78.6 ㎡ (昨年 69.2 ㎡から +13.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 25.3 年 → 2021年 19.2 年、-24.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 19.3 分 → 2021年 12.9 分、-33.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 83.3 ％ → 2021年 59.1 ％)
草津駅 39.9 万/㎡(昨年同期比 +36.4 ％)
草津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +36.4％( +10.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 34 件(１年前(2020年)に比べて +466.7％( +28件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.7年(昨年 29.7年から -40.3 ％減)。平均専有面積は 77.6 ㎡ (昨年 78.3 ㎡から -0.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 29.7 年 → 2021年 17.7 年、-40.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 10.8 分 → 2021年 4.9 分、-54.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 ％ → 2021年 50.0 ％)
彦根駅 20.8 万/㎡(昨年同期比 -33.5 ％)
彦根駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -33.5％( -10.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +300.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 13.3年から +69.8 ％増)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -15.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 13.3 年 → 2021年 22.5 年、+69.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.0 分 → 2021年 6.5 分、+62.5 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
南草津駅 32.9 万/㎡(昨年同期比 -26.1 ％)
南草津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -26.1％( -11.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2020年)に比べて +240.0％( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 9.8年から +100.6 ％増)。平均専有面積は 75.9 ㎡ (昨年 72.0 ㎡から +5.4 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 9.8 年 → 2021年 19.6 年、+100.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.0 分 → 2021年 6.6 分、+64.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 47.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示