【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜3月期の都営大江戸線 (新宿西口駅~光が丘駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は114万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +0.5%( +0.6万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 882 件(1年前(2022年)に比べて +3.3%( +28件/㎡)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 20.4年から +3.4 %増)。平均専有面積は 50.8 ㎡ (昨年 51.6 ㎡から -1.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が減少、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 23 駅に対して、値下がりした駅数は 14 駅。全体的に上昇基調。築地市場駅、中井駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは中井駅で昨年に比べ +76.8 %、単価は 96.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(中井駅、築地市場駅)は +64.9 %(単価 +47.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大門駅、青山一丁目駅)は -38.8 %(単価 -96.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 7.3 % → 2023年 8.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 26.1 % → 2023年 29.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 36.9 % → 2023年 34.2 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった汐留駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は179万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -10.0%( -19.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2022年)に比べて +66.7%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった豊島園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -12.7%( -9.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2022年)に比べて +7.7%( +1件/㎡)と堅調に推移しています。)。
都営大江戸線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新宿西口駅 | 146万/㎡ (17.0年/51.7㎡) | 158万/㎡ (16.0年/42.5㎡) | 140万/㎡ (21.0年/22.5㎡) |
東新宿駅 | 105万/㎡ (29.2年/38.6㎡) | 101万/㎡ (21.8年/31.7㎡) | 74.8万/㎡ (33.1年/29.3㎡) |
若松河田駅 | 107万/㎡ (18.7年/34.6㎡) | 115万/㎡ (15.5年/50.0㎡) | 97.9万/㎡ (17.9年/46.5㎡) |
牛込柳町駅 | 119万/㎡ (17.4年/47.8㎡) | 113万/㎡ (21.3年/50.2㎡) | 104万/㎡ (20.7年/52.7㎡) |
牛込神楽坂駅 | 125万/㎡ (23.7年/49.3㎡) | 125万/㎡ (17.1年/46.2㎡) | 119万/㎡ (18.6年/43.3㎡) |
飯田橋駅 | 111万/㎡ (32.6年/52.4㎡) | 137万/㎡ (25.4年/55.0㎡) | 171万/㎡ (18.6年/57.1㎡) |
春日駅 | 129万/㎡ (20.6年/50.6㎡) | 126万/㎡ (18.3年/56.6㎡) | 111万/㎡ (19.2年/58.6㎡) |
本郷三丁目駅 | 123万/㎡ (20.3年/42.9㎡) | 118万/㎡ (20.0年/39.8㎡) | 120万/㎡ (12.1年/55.6㎡) |
上野御徒町駅 | - | - | - |
新御徒町駅 | 107万/㎡ (12.8年/47.6㎡) | 101万/㎡ (15.5年/37.3㎡) | 102万/㎡ (12.2年/34.8㎡) |
蔵前駅 | 107万/㎡ (15.5年/42.3㎡) | 99.8万/㎡ (14.9年/44.5㎡) | 95.0万/㎡ (13.9年/43.1㎡) |
両国駅 | 90.9万/㎡ (18.8年/40.3㎡) | 91.3万/㎡ (18.1年/46.6㎡) | 90.0万/㎡ (14.6年/41.2㎡) |
森下駅 | 96.9万/㎡ (14.9年/44.7㎡) | 87.1万/㎡ (23.5年/36.4㎡) | 92.9万/㎡ (16.9年/49.7㎡) |
清澄白河駅 | 101万/㎡ (23.8年/62.6㎡) | 101万/㎡ (16.1年/57.0㎡) | 90.4万/㎡ (17.0年/65.6㎡) |
門前仲町駅 | 95.7万/㎡ (26.6年/44.1㎡) | 89.8万/㎡ (24.9年/51.6㎡) | 83.0万/㎡ (21.5年/50.9㎡) |
月島駅 | 135万/㎡ (14.4年/62.9㎡) | 115万/㎡ (17.7年/61.2㎡) | 117万/㎡ (10.6年/63.3㎡) |
勝どき駅 | 123万/㎡ (13.3年/64.5㎡) | 117万/㎡ (14.5年/64.1㎡) | 106万/㎡ (11.8年/60.5㎡) |
築地市場駅 | 153万/㎡ (9.5年/36.2㎡) | 100万/㎡ (26.5年/35.6㎡) | 145万/㎡ (10.0年/32.5㎡) |
汐留駅 | 179万/㎡ (21.6年/67.5㎡) | 199万/㎡ (20.0年/74.2㎡) | 147万/㎡ (19.0年/51.2㎡) |
大門駅 | 178万/㎡ (18.3年/53.8㎡) | 300万/㎡ (3.0年/90.0㎡) | 118万/㎡ (20.5年/45.0㎡) |
赤羽橋駅 | 155万/㎡ (21.2年/45.5㎡) | 188万/㎡ (7.6年/62.0㎡) | 165万/㎡ (13.8年/52.9㎡) |
麻布十番駅 | 168万/㎡ (25.3年/54.5㎡) | 167万/㎡ (24.2年/61.6㎡) | 149万/㎡ (24.8年/65.6㎡) |
六本木駅 | 178万/㎡ (22.9年/49.8㎡) | 193万/㎡ (21.8年/57.8㎡) | 145万/㎡ (25.1年/63.5㎡) |
青山一丁目駅 | 120万/㎡ (46.0年/40.0㎡) | 190万/㎡ (27.3年/62.5㎡) | 154万/㎡ (26.7年/41.5㎡) |
国立競技場駅 | 137万/㎡ (24.0年/30.0㎡) | 134万/㎡ (8.0年/70.0㎡) | 131万/㎡ (10.5年/60.0㎡) |
代々木駅 | 111万/㎡ (34.9年/43.5㎡) | 123万/㎡ (27.4年/53.3㎡) | 113万/㎡ (20.0年/30.8㎡) |
新宿駅 | 95.6万/㎡ (38.4年/37.3㎡) | 106万/㎡ (30.1年/41.5㎡) | 96.0万/㎡ (33.3年/31.9㎡) |
都庁前駅 | 94.9万/㎡ (38.4年/40.0㎡) | 84.8万/㎡ (42.5年/28.8㎡) | 152万/㎡ (12.0年/62.5㎡) |
西新宿五丁目駅 | 128万/㎡ (16.2年/45.8㎡) | 116万/㎡ (16.3年/40.2㎡) | 104万/㎡ (18.8年/43.4㎡) |
中野坂上駅 | 105万/㎡ (24.7年/45.3㎡) | 99.5万/㎡ (24.1年/40.2㎡) | 82.9万/㎡ (27.6年/42.6㎡) |
東中野駅 | 99.4万/㎡ (22.5年/52.6㎡) | 94.8万/㎡ (26.5年/39.4㎡) | 97.6万/㎡ (20.6年/52.4㎡) |
中井駅 | 96.6万/㎡ (27.5年/39.4㎡) | 54.6万/㎡ (34.0年/32.5㎡) | 92.2万/㎡ (22.2年/33.5㎡) |
落合南長崎駅 | 83.2万/㎡ (26.5年/32.0㎡) | 74.3万/㎡ (26.5年/46.9㎡) | 85.1万/㎡ (25.9年/37.1㎡) |
新江古田駅 | 80.3万/㎡ (22.5年/50.0㎡) | 78.7万/㎡ (15.5年/48.6㎡) | 80.2万/㎡ (16.2年/53.8㎡) |
練馬駅 | 82.5万/㎡ (24.5年/48.2㎡) | 72.3万/㎡ (27.9年/42.2㎡) | 77.8万/㎡ (19.1年/45.3㎡) |
豊島園駅 | 65.8万/㎡ (25.8年/56.1㎡) | 75.3万/㎡ (23.6年/40.4㎡) | 71.8万/㎡ (24.5年/61.2㎡) |
練馬春日町駅 | 77.6万/㎡ (23.2年/60.0㎡) | 80.1万/㎡ (16.8年/60.0㎡) | 67.7万/㎡ (25.4年/53.3㎡) |
光が丘駅 | 68.9万/㎡ (25.7年/65.0㎡) | 59.5万/㎡ (28.2年/75.6㎡) | 63.3万/㎡ (22.6年/70.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
中井駅 96.6 万/㎡(昨年同期比 +76.8 %)
中井駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は96.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +76.8%( +41.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて +100.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 34.0年から -19.1 %減)。平均専有面積は 39.4 ㎡ (昨年 32.5 ㎡から +21.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 34.0 年 → 2023年 27.5 年、-19.1 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 75.0 % → 2023年 25.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 2.8 分 → 2023年 6.5 分、+136.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 % → 2023年 37.5 %)
築地市場駅 153.1 万/㎡(昨年同期比 +53.1 %)
築地市場駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は153万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +53.1%( +53.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2022年)に比べて -50.0%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 9.5年(昨年 26.5年から -64.2 %減)。平均専有面積は 36.2 ㎡ (昨年 35.6 ㎡から +1.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 26.5 年 → 2023年 9.5 年、-64.2 %と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.5 % → 2023年 50.0 %)
大門駅 178.2 万/㎡(昨年同期比 -40.6 %)
大門駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は178万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -40.6%( -121.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2022年)に比べて +700.0%( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 3.0年から +508.2 %増)。平均専有面積は 53.8 ㎡ (昨年 90.0 ㎡から -40.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 6.0 分 → 2023年 3.5 分、-41.7 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 3.0 年 → 2023年 18.3 年、+508.2 %と大きく増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 37.5 %)
青山一丁目駅 119.7 万/㎡(昨年同期比 -37.0 %)
青山一丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は120万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -37.0%( -70.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2022年)に比べて -60.0%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.0年(昨年 27.3年から +68.5 %増)。平均専有面積は 40.0 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から -36.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 30.0 % → 2023年 75.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 27.3 年 → 2023年 46.0 年、+68.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 2.7 分 → 2023年 3.8 分、+38.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示