【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年10月〜12月期の東急池上線 (五反田駅~蒲田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は87.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -6.9%( -6.5万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 222 件(1年前(2020年)に比べて +63.2%( +86件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 20.0年から +17.3 %増)。平均専有面積は 40.2 ㎡ (昨年 37.0 ㎡から +8.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大崎広小路駅、長原駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大崎広小路駅で昨年に比べ +38.6 %、単価は 141 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大崎広小路駅、長原駅)は +30.5 %(単価 +26.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(御嶽山駅、蓮沼駅)は -36.3 %(単価 -35.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 37.5 % → 2021年 40.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.4 % → 2021年 7.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 20.0 年 → 2021年 23.5 年、+17.3 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 23.0 % → 2021年 33.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.6 % → 2021年 16.0 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大崎広小路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は141万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +38.6%( +39.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった御嶽山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -46.8%( -43.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
東急池上線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
五反田駅 | 110万/㎡ (26.3年/36.6㎡) | 107万/㎡ (23.9年/34.6㎡) | 115万/㎡ (17.9年/38.8㎡) |
大崎広小路駅 | 141万/㎡ (4.8年/27.5㎡) | 102万/㎡ (31.3年/32.5㎡) | 73.4万/㎡ (36.8年/31.0㎡) |
戸越銀座駅 | 94.2万/㎡ (23.4年/36.7㎡) | 95.9万/㎡ (21.0年/30.6㎡) | 102万/㎡ (16.3年/27.5㎡) |
荏原中延駅 | 99.2万/㎡ (18.4年/45.0㎡) | 116万/㎡ (15.8年/42.0㎡) | 93.8万/㎡ (24.8年/30.0㎡) |
旗の台駅 | 96.0万/㎡ (23.7年/34.0㎡) | 81.7万/㎡ (27.1年/48.3㎡) | 113万/㎡ (18.2年/21.0㎡) |
長原駅 | 78.0万/㎡ (22.8年/50.4㎡) | 63.8万/㎡ (37.1年/48.3㎡) | 89.0万/㎡ (17.2年/31.4㎡) |
洗足池駅 | 74.4万/㎡ (26.0年/47.7㎡) | 78.7万/㎡ (29.8年/43.3㎡) | 79.6万/㎡ (17.6年/38.0㎡) |
石川台駅 | 83.4万/㎡ (24.6年/37.3㎡) | 80.0万/㎡ (21.8年/57.0㎡) | 67.7万/㎡ (24.6年/51.0㎡) |
雪が谷大塚駅 | 84.1万/㎡ (16.1年/41.9㎡) | 93.0万/㎡ (16.9年/41.1㎡) | 86.3万/㎡ (16.7年/49.4㎡) |
御嶽山駅 | 49.2万/㎡ (40.8年/65.0㎡) | 92.6万/㎡ (19.8年/51.7㎡) | 124万/㎡ (0.8年/25.0㎡) |
久が原駅 | 85.0万/㎡ (20.3年/50.0㎡) | 85.2万/㎡ (8.0年/67.5㎡) | 67.8万/㎡ (18.6年/38.1㎡) |
千鳥町駅 | 80.3万/㎡ (19.5年/45.8㎡) | 79.8万/㎡ (22.0年/46.2㎡) | 71.8万/㎡ (19.1年/45.0㎡) |
池上駅 | 77.1万/㎡ (22.4年/36.9㎡) | 87.4万/㎡ (22.6年/32.9㎡) | 72.4万/㎡ (24.7年/39.6㎡) |
蓮沼駅 | 76.4万/㎡ (30.4年/33.8㎡) | 103万/㎡ (11.4年/25.3㎡) | 87.7万/㎡ (24.3年/33.3㎡) |
蒲田駅 | 81.3万/㎡ (24.0年/39.5㎡) | 89.2万/㎡ (16.7年/33.0㎡) | 84.6万/㎡ (20.4年/38.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大崎広小路駅 140.7 万/㎡(昨年同期比 +38.6 %)
大崎広小路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は141万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +38.6%( +39.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.8年(昨年 31.3年から -84.8 %減)。平均専有面積は 27.5 ㎡ (昨年 32.5 ㎡から -15.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 31.3 年 → 2021年 4.8 年、-84.8 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 5.5 分 → 2021年 3.5 分、-36.4 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 100.0 %)
長原駅 78.0 万/㎡(昨年同期比 +22.3 %)
長原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +22.3%( +14.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2020年)に比べて +366.7%( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 37.1年から -38.5 %減)。平均専有面積は 50.4 ㎡ (昨年 48.3 ㎡から +4.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 37.1 年 → 2021年 22.8 年、-38.5 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 21.4 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.0 分 → 2021年 9.8 分、+39.8 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 7.1 %)
御嶽山駅 49.2 万/㎡(昨年同期比 -46.8 %)
御嶽山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -46.8%( -43.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.8年(昨年 19.8年から +106.3 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 51.7 ㎡から +25.8 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 19.8 年 → 2021年 40.8 年、+106.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.0 分 → 2021年 13.0 分、+160.0 %と大きく増加)
蓮沼駅 76.4 万/㎡(昨年同期比 -25.8 %)
蓮沼駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は76.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -25.8%( -26.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 11.4年から +167.0 %増)。平均専有面積は 33.8 ㎡ (昨年 25.3 ㎡から +33.3 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 11.4 年 → 2021年 30.4 年、+167.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 3.8 分 → 2021年 4.4 分、+14.8 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.2 % → 2021年 25.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示