【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2019年1月〜12月期の東急池上線 (五反田駅～蒲田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は88.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +1.8％( +1.6万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 536 件(１年前(2018年)に比べて +7.0％( +35件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 19.3年から +4.2 ％増)。平均専有面積は 36.4 ㎡ (昨年 36.8 ㎡から -1.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。長原駅、御嶽山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは長原駅で昨年に比べ +28.0 ％、単価は 82.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(長原駅、御嶽山駅)は +27.1 ％(単価 +18.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(戸越銀座駅、大崎広小路駅)は -11.8 ％(単価 -12.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2018年 33.8 ％ → 2019年 27.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2018年 6.0 ％ → 2019年 6.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 7.0 ％ → 2019年 12.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2018年 42.3 ％ → 2019年 39.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった五反田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は114万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +3.4％( +3.7万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 82 件(１年前(2018年)に比べて +5.1％( +4件/㎡)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった久が原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は72.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -5.8％( -4.5万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 15 件(１年前(2018年)に比べて +114.3％( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 東急池上線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 五反田駅 | 114万/㎡ (18.5年/36.6㎡) | 110万/㎡ (18.8年/35.8㎡) | 105万/㎡ (17.7年/36.4㎡) |
| 大崎広小路駅 | 110万/㎡ (20.3年/27.8㎡) | 122万/㎡ (12.6年/28.5㎡) | 96.4万/㎡ (21.8年/33.6㎡) |
| 戸越銀座駅 | 85.6万/㎡ (25.3年/33.7㎡) | 99.1万/㎡ (18.8年/26.8㎡) | 102万/㎡ (20.3年/24.2㎡) |
| 荏原中延駅 | 96.7万/㎡ (16.5年/34.7㎡) | 91.3万/㎡ (16.6年/34.7㎡) | 103万/㎡ (12.6年/24.6㎡) |
| 旗の台駅 | 86.4万/㎡ (26.8年/29.2㎡) | 81.8万/㎡ (25.3年/33.3㎡) | 82.7万/㎡ (26.6年/30.0㎡) |
| 長原駅 | 82.5万/㎡ (18.9年/33.7㎡) | 64.4万/㎡ (26.0年/37.2㎡) | 62.3万/㎡ (29.8年/41.6㎡) |
| 洗足池駅 | 75.6万/㎡ (20.1年/41.5㎡) | 73.3万/㎡ (19.9年/46.7㎡) | 65.8万/㎡ (19.8年/47.2㎡) |
| 石川台駅 | 72.5万/㎡ (27.2年/49.2㎡) | 75.4万/㎡ (20.7年/43.0㎡) | 72.0万/㎡ (24.5年/41.6㎡) |
| 雪が谷大塚駅 | 86.4万/㎡ (17.3年/41.7㎡) | 83.9万/㎡ (16.8年/49.7㎡) | 78.1万/㎡ (19.8年/35.3㎡) |
| 御嶽山駅 | 91.4万/㎡ (13.0年/42.0㎡) | 72.4万/㎡ (18.1年/56.0㎡) | 83.5万/㎡ (16.8年/37.4㎡) |
| 久が原駅 | 72.0万/㎡ (17.2年/44.3㎡) | 76.5万/㎡ (21.8年/32.1㎡) | 65.4万/㎡ (18.9年/66.7㎡) |
| 千鳥町駅 | 76.7万/㎡ (17.6年/43.8㎡) | 74.1万/㎡ (19.5年/47.9㎡) | 74.5万/㎡ (17.9年/46.5㎡) |
| 池上駅 | 81.3万/㎡ (19.4年/36.6㎡) | 79.0万/㎡ (19.5年/35.9㎡) | 73.6万/㎡ (20.2年/34.8㎡) |
| 蓮沼駅 | 92.1万/㎡ (17.1年/26.8㎡) | 82.5万/㎡ (16.4年/33.1㎡) | 83.1万/㎡ (17.1年/27.2㎡) |
| 蒲田駅 | 80.8万/㎡ (22.2年/36.5㎡) | 81.7万/㎡ (19.8年/34.7㎡) | 78.5万/㎡ (19.2年/36.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
長原駅 82.5 万/㎡(昨年同期比 +28.0 ％)
長原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は82.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +28.0％( +18.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 31 件(１年前(2018年)に比べて +6.9％( +2件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 18.9年(昨年 26.0年から -27.3 ％減)。平均専有面積は 33.7 ㎡ (昨年 37.2 ㎡から -9.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 26.0 年 → 2019年 18.9 年、-27.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 51.7 ％ → 2019年 29.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 13.8 ％ → 2019年 3.2 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 20.7 ％ → 2019年 16.1 ％)
御嶽山駅 91.4 万/㎡(昨年同期比 +26.3 ％)
御嶽山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は91.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +26.3％( +19.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2018年)に比べて -33.3％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.0年(昨年 18.1年から -28.0 ％減)。平均専有面積は 42.0 ㎡ (昨年 56.0 ㎡から -25.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 18.1 年 → 2019年 13.0 年、-28.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 7.9 分 → 2019年 6.3 分、-20.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 26.7 ％ → 2019年 60.0 ％)
戸越銀座駅 85.6 万/㎡(昨年同期比 -13.6 ％)
戸越銀座駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は85.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -13.6％( -13.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 27 件(１年前(2018年)に比べて -12.9％( -4件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 18.8年から +34.4 ％増)。平均専有面積は 33.7 ㎡ (昨年 26.8 ㎡から +25.9 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 35.5 ％ → 2019年 11.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 18.8 年 → 2019年 25.3 年、+34.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 3.2 ％ → 2019年 29.6 ％)
大崎広小路駅 109.6 万/㎡(昨年同期比 -10.0 ％)
大崎広小路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は110万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -10.0％( -12.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 18 件(１年前(2018年)に比べて -21.7％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 12.6年から +61.5 ％増)。平均専有面積は 27.8 ㎡ (昨年 28.5 ㎡から -2.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 12.6 年 → 2019年 20.3 年、+61.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2018年 4.2 分 → 2019年 4.8 分、+15.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 4.3 ％ → 2019年 27.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示