【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の東京メトロ有楽町線 (地下鉄成増駅～辰巳駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は124万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +15.0％( +16.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 539 件(１年前(2023年)に比べて +12.1％( +58件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 20.2年から -2.8 ％減)。平均専有面積は 58.2 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +5.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加。
値上がりした駅数は 14 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。全体的に上昇基調。地下鉄成増駅、飯田橋駅、市ケ谷駅、豊洲駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは市ケ谷駅で昨年に比べ +59.9 ％、単価は 196 万円/㎡となった。
上位 2 駅(市ケ谷駅、地下鉄成増駅)は +44.7 ％(単価 +47.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(銀座一丁目駅、麹町駅)は -37.7 ％(単価 -68.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.2 ％ → 2024年 31.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.5 ％ → 2024年 9.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.6 ％ → 2024年 30.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.8 ％ → 2024年 16.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった永田町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は239万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +10.1％( +21.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった氷川台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は70.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +0.2％( +0.1万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 16 件(１年前(2023年)に比べて +33.3％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 東京メトロ有楽町線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 地下鉄成増駅 | 90.7万/㎡ (14.0年/54.6㎡) | 70.0万/㎡ (25.6年/58.3㎡) | 64.7万/㎡ (25.4年/63.5㎡) |
| 地下鉄赤塚駅 | 77.8万/㎡ (24.0年/48.8㎡) | 84.5万/㎡ (20.5年/43.8㎡) | 56.6万/㎡ (28.8年/57.5㎡) |
| 平和台駅 | 86.0万/㎡ (10.0年/66.7㎡) | 87.8万/㎡ (12.8年/52.3㎡) | 67.7万/㎡ (25.6年/67.0㎡) |
| 氷川台駅 | 70.3万/㎡ (25.5年/63.8㎡) | 70.2万/㎡ (20.3年/57.5㎡) | 80.0万/㎡ (15.6年/51.9㎡) |
| 小竹向原駅 | 82.4万/㎡ (21.3年/50.7㎡) | 77.7万/㎡ (21.0年/42.9㎡) | 86.9万/㎡ (22.7年/44.7㎡) |
| 千川駅 | 85.3万/㎡ (18.6年/34.0㎡) | 85.7万/㎡ (27.0年/48.5㎡) | 79.3万/㎡ (24.6年/45.8㎡) |
| 要町駅 | 84.2万/㎡ (28.1年/40.8㎡) | 97.7万/㎡ (22.8年/41.0㎡) | 76.1万/㎡ (27.9年/40.0㎡) |
| 池袋駅 | 112万/㎡ (23.5年/44.6㎡) | 105万/㎡ (22.6年/38.2㎡) | 103万/㎡ (23.0年/34.5㎡) |
| 東池袋駅 | 147万/㎡ (19.2年/55.8㎡) | 134万/㎡ (16.5年/52.9㎡) | 133万/㎡ (17.7年/55.5㎡) |
| 護国寺駅 | 109万/㎡ (28.7年/59.8㎡) | 101万/㎡ (30.5年/53.1㎡) | 79.2万/㎡ (31.7年/55.0㎡) |
| 江戸川橋駅 | 127万/㎡ (17.7年/44.8㎡) | 117万/㎡ (19.2年/44.4㎡) | 115万/㎡ (16.2年/38.9㎡) |
| 飯田橋駅 | 136万/㎡ (23.9年/49.8㎡) | 111万/㎡ (32.6年/52.4㎡) | 137万/㎡ (25.4年/55.0㎡) |
| 市ケ谷駅 | 196万/㎡ (21.1年/58.4㎡) | 123万/㎡ (26.1年/49.5㎡) | 143万/㎡ (21.9年/54.4㎡) |
| 麹町駅 | 121万/㎡ (46.3年/33.5㎡) | 184万/㎡ (19.3年/58.8㎡) | 174万/㎡ (24.9年/70.9㎡) |
| 永田町駅 | 239万/㎡ (12.0年/68.3㎡) | 217万/㎡ (21.3年/85.0㎡) | 146万/㎡ (27.3年/48.8㎡) |
| 有楽町駅 | - | - | - |
| 銀座一丁目駅 | 105万/㎡ (21.0年/85.0㎡) | 179万/㎡ (19.7年/45.0㎡) | 147万/㎡ (0年/15.0㎡) |
| 新富町駅 | 134万/㎡ (19.5年/51.7㎡) | 126万/㎡ (17.7年/47.0㎡) | 117万/㎡ (18.1年/44.0㎡) |
| 月島駅 | 147万/㎡ (14.7年/59.4㎡) | 135万/㎡ (14.4年/62.9㎡) | 115万/㎡ (17.7年/61.2㎡) |
| 豊洲駅 | 131万/㎡ (14.9年/71.9㎡) | 105万/㎡ (17.3年/71.8㎡) | 102万/㎡ (15.9年/73.1㎡) |
| 辰巳駅 | 91.7万/㎡ (17.2年/78.2㎡) | 83.6万/㎡ (16.3年/78.6㎡) | 77.6万/㎡ (17.8年/81.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
市ケ谷駅 196.4 万/㎡(昨年同期比 +59.9 ％)
市ケ谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は196万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +59.9％( +73.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 25 件(１年前(2023年)に比べて +127.3％( +14件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 26.1年から -19.4 ％減)。平均専有面積は 58.4 ㎡ (昨年 49.5 ㎡から +17.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 26.1 年 → 2024年 21.1 年、-19.4 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.4 ％ → 2024年 52.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.3 分 → 2024年 4.4 分、+33.2 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 54.5 ％ → 2024年 20.0 ％)
地下鉄成増駅 90.7 万/㎡(昨年同期比 +29.5 ％)
地下鉄成増駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は90.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +29.5％( +20.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて -38.1％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 25.6年から -45.3 ％減)。平均専有面積は 54.6 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から -6.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 25.6 年 → 2024年 14.0 年、-45.3 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.8 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 4.8 分 → 2024年 5.8 分、+20.0 ％と増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 7.7 ％)
銀座一丁目駅 104.7 万/㎡(昨年同期比 -41.4 ％)
銀座一丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は105万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -41.4％( -73.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 19.7年から +6.8 ％増)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から +88.9 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 3.6 分 → 2024年 4.0 分、+11.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
麹町駅 121.1 万/㎡(昨年同期比 -34.1 ％)
麹町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は121万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -34.1％( -62.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて +225.0％( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 46.3年(昨年 19.3年から +140.2 ％増)。平均専有面積は 33.5 ㎡ (昨年 58.8 ㎡から -43.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 15.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.3 年 → 2024年 46.3 年、+140.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 1.8 分 → 2024年 3.5 分、+102.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 84.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示