【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期の東京メトロ有楽町線 (地下鉄成増駅~辰巳駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は100万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +4.7%( +4.5万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 470 件(1年前(2020年)に比べて +77.4%( +205件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 18.9年から -7.6 %減)。平均専有面積は 58.4 ㎡ (昨年 50.1 ㎡から +16.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。東池袋駅、飯田橋駅、麹町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは飯田橋駅で昨年に比べ +55.6 %、単価は 171 万円/㎡となった。
上位 2 駅(飯田橋駅、東池袋駅)は +44.6 %(単価 +46.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(氷川台駅、要町駅)は -15.1 %(単価 -12.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.3 % → 2021年 5.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 33.0 % → 2021年 26.7 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 30.2 % → 2021年 25.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 6.8 % → 2021年 4.9 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった飯田橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は171万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +55.6%( +61.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2020年)に比べて -17.6%( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった氷川台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -17.4%( -12.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 15 件(1年前(2020年)に比べて +87.5%( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
東京メトロ有楽町線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
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地下鉄成増駅 | 66.2万/㎡ (25.2年/46.7㎡) | 60.4万/㎡ (23.5年/54.4㎡) | 57.8万/㎡ (19.0年/58.3㎡) |
地下鉄赤塚駅 | 61.6万/㎡ (26.3年/62.7㎡) | 63.6万/㎡ (30.8年/61.2㎡) | 62.4万/㎡ (17.6年/59.0㎡) |
平和台駅 | 69.2万/㎡ (16.7年/53.3㎡) | 72.1万/㎡ (18.9年/42.9㎡) | 58.3万/㎡ (20.0年/60.0㎡) |
氷川台駅 | 59.8万/㎡ (24.1年/57.0㎡) | 72.4万/㎡ (18.3年/48.1㎡) | 67.3万/㎡ (24.0年/45.0㎡) |
小竹向原駅 | 64.9万/㎡ (23.5年/44.2㎡) | 72.7万/㎡ (22.2年/46.1㎡) | 80.7万/㎡ (10.3年/47.8㎡) |
千川駅 | 67.9万/㎡ (26.4年/37.9㎡) | 75.6万/㎡ (21.0年/48.3㎡) | 76.7万/㎡ (9.5年/75.0㎡) |
要町駅 | 83.4万/㎡ (24.5年/41.0㎡) | 95.7万/㎡ (19.6年/40.0㎡) | 68.2万/㎡ (21.3年/40.0㎡) |
池袋駅 | 99.5万/㎡ (20.2年/35.7㎡) | 109万/㎡ (15.7年/29.6㎡) | 101万/㎡ (16.8年/31.1㎡) |
東池袋駅 | 130万/㎡ (13.8年/57.3㎡) | 97.2万/㎡ (20.0年/42.1㎡) | 95.1万/㎡ (15.3年/53.4㎡) |
護国寺駅 | 94.3万/㎡ (25.0年/50.0㎡) | 94.7万/㎡ (27.0年/42.9㎡) | 80.8万/㎡ (26.1年/53.3㎡) |
江戸川橋駅 | 102万/㎡ (19.3年/47.7㎡) | 99.0万/㎡ (20.4年/44.8㎡) | 105万/㎡ (17.8年/29.7㎡) |
飯田橋駅 | 171万/㎡ (18.6年/57.1㎡) | 110万/㎡ (20.7年/43.8㎡) | 108万/㎡ (22.8年/47.2㎡) |
市ケ谷駅 | 111万/㎡ (20.6年/58.2㎡) | 126万/㎡ (25.4年/70.5㎡) | 127万/㎡ (18.3年/51.2㎡) |
麹町駅 | 138万/㎡ (19.3年/52.0㎡) | 109万/㎡ (38.4年/25.0㎡) | 85.7万/㎡ (40.9年/33.6㎡) |
永田町駅 | - | 165万/㎡ (6.0年/52.5㎡) | 90.0万/㎡ (41.0年/20.0㎡) |
有楽町駅 | - | - | - |
銀座一丁目駅 | - | - | - |
新富町駅 | 118万/㎡ (14.8年/51.2㎡) | 119万/㎡ (10.6年/45.5㎡) | 116万/㎡ (11.2年/42.1㎡) |
月島駅 | 117万/㎡ (10.6年/63.3㎡) | 107万/㎡ (15.9年/58.1㎡) | 99.5万/㎡ (19.7年/54.5㎡) |
豊洲駅 | 92.2万/㎡ (15.2年/74.0㎡) | 86.5万/㎡ (14.7年/66.9㎡) | 78.3万/㎡ (17.7年/66.7㎡) |
辰巳駅 | 70.1万/㎡ (17.7年/76.3㎡) | 65.5万/㎡ (16.8年/67.8㎡) | 71.1万/㎡ (15.4年/72.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
飯田橋駅 171.1 万/㎡(昨年同期比 +55.6 %)
飯田橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は171万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +55.6%( +61.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2020年)に比べて -17.6%( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 20.7年から -10.3 %減)。平均専有面積は 57.1 ㎡ (昨年 43.8 ㎡から +30.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 20.7 年 → 2021年 18.6 年、-10.3 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 6.9 分 → 2021年 4.4 分、-37.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 17.6 % → 2021年 64.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 35.3 % → 2021年 42.9 %)
東池袋駅 129.9 万/㎡(昨年同期比 +33.6 %)
東池袋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は130万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +33.6%( +32.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(1年前(2020年)に比べて +85.7%( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 20.0年から -31.2 %減)。平均専有面積は 57.3 ㎡ (昨年 42.1 ㎡から +36.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 20.0 年 → 2021年 13.8 年、-31.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 3.9 分 → 2021年 2.7 分、-29.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 % → 2021年 73.1 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 57.1 % → 2021年 11.5 %)
氷川台駅 59.8 万/㎡(昨年同期比 -17.4 %)
氷川台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -17.4%( -12.6万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 15 件(1年前(2020年)に比べて +87.5%( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 18.3年から +31.9 %増)。平均専有面積は 57.0 ㎡ (昨年 48.1 ㎡から +18.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 8.5 分 → 2021年 7.3 分、-13.7 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 % → 2021年 20.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 18.3 年 → 2021年 24.1 年、+31.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 53.3 %)
要町駅 83.4 万/㎡(昨年同期比 -12.8 %)
要町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は83.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -12.8%( -12.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 10 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 24.5年(昨年 19.6年から +25.0 %増)。平均専有面積は 41.0 ㎡ (昨年 40.0 ㎡から +2.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.0 % → 2021年 20.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 10.0 % → 2021年 10.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 19.6 年 → 2021年 24.5 年、+25.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 30.0 % → 2021年 50.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 20.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示